ウチのカミさん中国人 ~毎日が異文化~

国際結婚したい人の夢を壊さないといいな。国際結婚の現実、いいとこ悪いとこ盲点、みんなお話しします。

おもてなしの意味って?

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ちょっと前に、中国人にも丁寧な接客をしないとダメだよね、みたいな話をしました。  ⇩これです。

今回はそのまったく逆に、簡素なサービスをしてみたら、というお話です。

アルビオンは中国で大人気!?

ヤンメイはある時、中国人のホストとしてデパートの化粧品売り場に行きました。お客さんは中国人の社長さん達3人。彼らは皆男性で、家族や商売のお客さんなどに向けて、頼まれた(もしくはお土産としてウケの良さそうな)化粧品を買いたかったのです。

その社長さん達お目当のブランド、アルビオンというのですが、それはもう激混みでした。平日の化粧品売り場なので、他所はソコソコ程度の客の入りでしたが、何故かアルビオンだけ長蛇の列です。中国でも人気なのか、売ってないから欲しいのかは分かりませんが、中国人客もかなり列に混じっていました。

で、あまりに待ちそうなので、近場の別のデパートに移動したのですが、やはりそこでもアルビオンだけ超人気で行列。仕方がないので、おっさん3人+ヤンメイ夫婦も列の最後尾に。

ヤンメイも含め、男性諸氏はご存知ないでしょうが、化粧品売り場の接客は時間がかかるんですよ。肌との馴染みとか色合いとかを実際にメイクして試したり、セットで別の商品を勧められたり。コンビニでいるものだけパパッと買うのとは訳が違います。なので、なかなか列が消化されず、延々並ぶ訳です。

そして、いざ応対される番になっても、いつもの調子でか、肌のコンディションを訊かれたり、セット購入の提案があったりで、やはり男性が慣れたいつもの買い物より時間がかかっていました。

もしかしたら、ある商品は単独では使わないものだったり、あり得ない組み合わせだったりで、色々お話をする必要があったのかも知れませんが。

客を見ろ!

基本的に、彼ら(社長さん達)は化粧品のことは分からないのです。誰かに渡された紙の品番通りに買うしかありません。コンディションなんか分からないし、用途も全然。うっかり指定外の物を買おうものなら女性陣(主に妻)からどんな叱責を受けるかわかりません(笑)。つまり子供のお買い物と同列に見るべき客なのです。

子供が買い物に来て、他の商品を勧めますか?
何に使うかも、まず訊かないですよね?

もし、良いサービスをしようという気持ちが根底にあったとして。ならばお客さんの意を汲んで欲しいものです。

そもそも、自国でも行かない化粧品売り場にまぎれ込んだ中年男性です。居心地が悪いんだから、早く退散したいに決まってるでしょ!早々に買い物が終わるように手助けして、一刻も早くこの場から解放してあげるのが一番のサービスだと何故気付かないのか。

丁寧な接客は逆効果

また、一般に中国人はササッと買い物を済ませることを好みます。コンビニ的にパッと出してパッと受け取るのに慣れています。なので、日本のデパートのように、いちいち会計のために販売員が他所の場所に行って戻ってくるとか、ほんの数メートルだけ商品を持って店の出入口まで送ってくれるとかは、いらない形式美に感じます。

もちろん、それを楽しむこともあるでしょうが、散々待たされた後でその余裕が持てるでしょうか。彼らの多くはパッケージ旅行で尻カッチンですから。

今回のような、中国人の頼まれ買い物男性客、まだ結構いると思います。なので、アルビオンだけでなく、各ブランドのブースに会計専門要員を配置すればいいのに、と妻と話しています。

もちろん、今までの接客はそのままに、急ぎの客とか中国人とか(?)、ササッっと買い物だけ済ませたい目的の人に、専門で応対する係を用意するんです。その方が待ちも少なくて、従来のお得意様も快適なのに、と思うのですよ。簡単に買い物をしたい人には、単純に買い物ができるようにするのが、真のおもてなしではないでしょうか?

とはいえ、こんなところでつぶやいてていても、実際にはなかなか化粧品売り場が変わるってこともないかと思いますが。なにかの弾みでアルビオンの関係者さんとかが読んでくれる可能性、ゼロではないですから。本当に変わったら、アルビオンすげーっ!!ですよね。

それには、もっともっとこのブログが人目に触れないといけません!
頑張ろうっ!!←ソコっ?