ウチのカミさん中国人 ~毎日が異文化~

国際結婚したい人の夢を壊さないといいな。国際結婚の現実、いいとこ悪いとこ盲点、みんなお話しします。

在日中国人、出産は日本で

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もう結構前の話ですけど、ヤンメイ家は出産は日本で行いました。まぁ、夫婦共に初めての出産なので、日中の違いとかは分かりませんが。里帰り出産されると、ヤンメイ、立ち会えないですからね。日本で産んでもらえて良かったです。今回はそんな中国人妻の出産のお話。

きっかけはご両親

中国の義両親、ヤンメイにとても優しく愛情いっぱいでありがたい存在です。そんなご両親ですが、ヤンメイには言いませんでしたが(言葉が分からないしね)、妻には早く子をなせ、とせっついていたようです。

昭和の日本ではないけれど、結婚したら子供を産んで当たり前、という風潮が中国にもあります。義両親がどうの、というより社会的な外圧がハンパないようです。

一方、ヤンメイは子供は好きですが、まぁ、自然の流れでいいかな?とのんびり構えておりまして。きっと、義両親→妻→ヤンメイへの働きかけがなかったら、まだ父親になっていなかったかも。外圧も必要な人には必要なんですね。

もちろん日本で産むよ

そんなで色々あって妻は妊娠したのですが、里帰り出産ではなく、日本での出産を希望していました。最初の妊娠確定の診察から日本の産院だったとかもあるのですが。里帰り出産をしなかった理由としては

1.出産スタイルの違い

妻は自然分娩を考えていたんですが、中国の主流は帝王切開みたいです。もちろん、希望して自然分娩も可能なんでしょうが、マイナーなスタイルで出産しようとすると色々面倒があったり、信頼感もね…。

2.日本の医療への信頼

エコーで6mmだった胎児を確認してから、定期的に受診していたこともあり、かかっていた産院への信頼がありました。経過が分かっている所の方が安心感があったんでしょうね。妻の日本語レベルはかなり高いので、医療的な説明についても不安はなかったようです。

3.お義母さんが日本に来られる

里帰りのメリットは、完全介護というか、日常生活の面倒を実家にみてもらえることにあると思います。義実家だと厳しいというか、やはり遠慮があって自分の実家の気楽さはないですよね。

が、幸いというか、ヤンメイ母は年齢もいっており、戦力にカウント出来なかったので、中国からお義母さんに来てもらえることになっていました。これだと、自宅も擬似実家状態になるので、家事負担なく出産育児に専念できます。

4.ヤンメイが立ち会えない

最大の理由はこれです。自然分娩を考えていたので、日程的にピンポイントは無理です。中国に帰るとなると、ヤンメイ、かなり長い休みを取らないといけないので現実的ではないですよね。

やはり、なにが出来る訳でもないですが、ヤンメイと一緒に出産できる方法を選んでくれて嬉しかったですね。

もし、里帰り出産だと

・産まれた子供と会うのにも時間差が出来る

・帰国したらしばらくは妻子と会えない

・出産を手伝おうにも言葉や中国のセオリーが分からない

などなど、色々寂しい思いをするところでした。

日本語スイッチの驚異

さて、出産予定日が近づいたある夜、陣痛がやって来ました。なんと、翌日はヤンメイの休日で、産まれるときから空気を読んでくれる我が子にびっくり。

ただ、良いことばかりではありません。父に似てのんびり屋なのか、我が子は出ては戻り、出ては戻り。なかなか出て来る気配がなく、出産は翌日の晩までかかりました。

ヤンメイには分かりませんが、あれはかなり痛いんですよね?
切羽詰まった妻は「もうだめ、なんとかして先生!」と訴えていました。


日本語で!



これってスゴくないですか!?

きっとね、痛くてしょうがない出産の土壇場では、妻も中国語でしゃべるだろうなって思っていたんですよ。そうしたら言ってることわからないし、妻は余裕がないし、で困るだろうなぁ、とは予想していたんですが…

きっと普段の生活からずっ~と日本語を使っていたので、日本語モードのスイッチが切れなかったんでしょうね。びっくりしました!

 

まぁ、そんなこともすっかり昔の話ですが。やっぱりどこで産むかって重大なことです。その後の流れも、やはり自然と産んだ土地のスタイルになりますから。奥さんが納得安心できる環境で出産できるといいですね。国際結婚夫婦は懐妊したら、ちゃんとその辺のことを相談しておきましょう。