ウチのカミさん中国人 ~毎日が異文化~

国際結婚したい人の夢を壊さないといいな。国際結婚の現実、いいとこ悪いとこ盲点、みんなお話しします。

海老は殻付き、肉は骨付き 中国人あるある①

①とか書いておいて先の展望は何もないのですが。成城石井のクリスマス向けお惣菜の中に、シュリンプカクテルや骨付きチキンを見つけたので、影響されてのエントリー。

中国人の食卓では、海老は殻付き、肉は骨付きで出てくることが多いです。ちょっと日本人には馴染まない所があるかも知れませんね。でも、実はこれって美味しい食べ方なんですよ。

今回は海老や肉の食べ方、日中の違いのお話。

海老の美味しい食べ方

シュリンプカクテルってご存知ですか?ヤンメイ、割と近年知ったので、蛇足ながらご説明を。まぁ、剥いたエビを並べたお料理です。なんとなく大量のエビがあると見た目に華やかなので、パーティー料理としてクリスマスにも出るんですかね?

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シュリンプカクテル

これね、基本的には殻を剥いたエビが使われます。しかし、中国人は違いますよ。妻の誕生日にも使った画像ですが、殻付きのまま供されます。

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そう、中華料理においては、基本的に海老は殻のまま調理するものなんです!

え〜、なんか食べづらそう…

と多くの日本人が思う気持ちは分かります。いちいち剥いて食べるのって、手間もかかるし手も汚れるし、ウケは悪いですよね。

でも、よくよく考えたらこの食べ方は美味しいお料理を作る上でとても合理的です。

魚のアラ汁とかアラ煮とかって美味しいです。ちょっと食べづらさはあるけど、骨(周りの身?)からダシが出て、風味豊かです。エビの頭もお味噌汁に入れて、ダシを効かせたりしますよね?エビは骨じゃないけど、殻におダシがたっぷりです。

なので、 エビを殻ごと調理するのは美味しさを引き出す調理方法なんです!食べるのがちょっと面倒なだけでね。

中国人にとっては、このちょっとしたひと手間をかけても美味しいお料理が出来る方が大切なんでしょう。茹でる、炒める、揚げる、色んな調理法で食べる時、海老の殻は大抵付いたまま。

なんですかね、日本人の感覚だとウナギの皮は剥かずに出す感覚でしょうか?あれを剥いちゃったら、せっかく美味しいもの取るなんて余計なことするな!ってなりますよね。

とにかく、中国全土は知りませんが、妻の実家、杭州とか上海辺りの海辺の地域は、殻付きのまま出てきた海老を剥いて食べるのがポピュラーなスタイルです。

肉は骨付き

そして、同じ理屈から肉も骨付きが基本です。これも分かり易いと思います。鶏ガラとか豚骨とかおダシとしては定番ですからね。

多分、中国人は肉食の歴史が長いんですよ。日本人が獣肉を食べてきた期間より、中国人が食べてきた期間の方が全然長い。なので、美味しい食べ方が本当に分かってるんでしょうね。

日本人も鯨の利用に関しては、「鯨は捨てるところがない」と言って、余す所なく利用することを誇りますけれど。中国人は他の食肉でも結構残さず食べます。豚足やブタ耳、豚タンなど、日本人があまり食べない部位までしっかり食べます。

羊のタンとか、むこうではご馳走らしいのですが、日本では売ってるのみたことないですよね?捨てちゃってるのかな?確かに、豚骨とか鶏ガラ、モミジ(鶏の足)などは日本では二足三文ですからね。中国ではれっきとした食材なので、もっとちゃんとした値段が付くようです。

とにかく、豚の丸焼き、鶏丸ごとのスープなど、食べるなら全部、という発想があるように思います。

チキンを食べる時も骨の端の軟骨の部位までキレイに食べます。丸ごとの鶏の首の部分とか、いいダシは出るけど骨が細か過ぎて、慣れてないとなかなか食べるのは難しい。でも、無駄なくキレイに食べられるのは素晴らしいです。

我が家のスペアリブ

そんな訳で、結婚以来、ぐっと骨付き肉を食べる機会が増えました。中でも、スペアリブはご馳走感があっていいですね。昨夜はこんなのが出ましたよ。

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こんな感じの塊を料理して、仕上げにバーナーで軽く炙るとたまらなく芳ばしくなります。

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さすがにかぶり付くのではなく、この後ハサミでカットするのですが。早く食べたくて写真忘れてしまいました。ええ、もちろん激ウマで子供も喜んで食べましたとも。


そんな、海老や肉の食べ方の違いのお話でした。メリークリスマス!