ウチのカミさん中国人 ~毎日が異文化~

国際結婚したい人の夢を壊さないといいな。国際結婚の現実、いいとこ悪いとこ盲点、みんなお話しします。

大穴スキー場のキッズスキーレッスンの残念な感想

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はい、もうまたまたニッチなお話で失礼します。群馬県の大穴スキー場でのスキーレッスンのレビューとか感想とか口コミとかの類です。

今回、かなり辛辣な内容となりますので、ネガティブなお話が嫌いな方は回れ右して下さい。基本的にウチカミでは特定の個人や組織に対して辛口なことを書かないのですが。体験に基づく役立つレビューをこころがけるとそんな感じになりそうなので、最初にお断りです。

子供をスキースクールに入れてみようか、という人には何かの参考にはなるかな?では、40代のおじさんが田舎のスキースクールで色々考えたお話。

近さと安さでスキースクールを選んでみた

今回、都内から近い、高速のインターからも近い、という条件でゲレンデ探しを開始。さらにキッズスクールというフィルタをかけた検索でいくつか出てきた候補の中で、聞いたことのない小さなスキー場がありました。その名も大穴スキー場

こちら、関越自動車道の水上I Cから7kmという立地で、高速道路の混雑がなければ東京から2時間かからずに着く距離です。

ヤンメイ、これまでそこそこの規模のスキー場ばかり行ってきました。でも、基本的にインディーズ感漂う、そういう小規模な商売って好きなのです。大規模より小規模、大企業より個人商店。国際結婚あるあるです。ゲレンデも小規模だからダメってことはないだろう、と。それも、子供のスキーデビューでガンガン滑ることはないでしょうから、ゲレンデが大きな必要はないですし。

ゲレンデのサイトに半日スクール(2h)と1日レンタルのセットで4000円のパックがあったのもちょうどいいかな?と。お試し価格って感じでしょう?

大穴スキー場はこんなとこ

朝の6時起きで9時には到着。日曜朝の関越はほぼ混雑もなく通過出来ました。水上I Cを降りてからも道に全然雪はなく、運転は楽ちんです。カーナビに従って進むうち、残り数100メートルから「えっ!この先がゲレンデ!?」ってくらい道が狭くなりますが、それで正解。

細い道を進むと小さな小さな駐車場とかなりレトロなスキーハウスが現れました。昭和感がハンパない佇まいで、車から降りてくる人はみんな着替えが済んでいます。

そう、このスキーハウスにはトイレこそありますが、更衣室がないのです!長年スキーヤーをやってますが、こういうところは初めてでしたね。

で、スキーハウスの一階はレンタルショップ、二階は食堂(あれをレストランとは呼べない)で、食堂のカウンターでリフト券も売っているというミニマムぶり。トイレはこちらの食堂のものを使います。小ぶりながらも掃除は行き届いていてキレイでした。

一階のレンタルショップでキッズスクールについて訊ねると、30mほど向こうのスクール受付で申し込みを済ませてから、レンタルの道具をこちらに借りに来て、とのこと。

言われるままに受付に行くと、小規模ゲレンデながらなかなか受付は混んでいます。と思いきや、複数スタッフはいるのに、受付と会計をやる人が1人なので溜まっていただけ。今思えば、こんなところから、こちらの運営姿勢が見えていた気もしますが後の祭り。

再びショップに戻り、子供用のスキーのサイズを合わせてレンタルをするにも、同様に非常にのんびり。まぁ、田舎に遊びに来てせかせかしても仕方ないのですが。受付からレンタル終了までに40分以上かかるとね。スクール開始に間に合わないのでは?とドキドキしました。

大穴スキースクールレビュー

日曜日だからでしょうか?ゲレンデ規模の割にはキッズスキースクール、大盛況です。受講者20人以上ですよ!ヤンメイ達のように安さに釣られて集まったのか?

サイトに書いてある対象年齢は4才〜15才とめちゃくちゃ幅があります。でもほとんどは小学生以下の完全な初心者みたい。

この日の半日スクールの大まかな流れを。

集合写真

準備体操

ブーツでの歩行練習

板を履いて歩行練習

止まり方の練習

斜面での滑走

こんな感じです。

まぁ、2時間で出来ることと言えばこれで不足はないのですが。ズブの素人の勝手な感想を言ってしまえば、工夫がない!の一言です。

平地練習でやること

生徒21人に対してインストラクター4人なのですが。1人の先生が前で大声でしゃべり、他の3人はフォロー、という体制です。

これね、全然声が届いていません。年齢の異なる20人以上に前に立って声を出すだけでは、ちょっと通じませんよ。なにしろ、初めてスキーをやる子が大半なので、何をさせたいのか、子供達に先生側の意図が伝わってないのです。

それを、ブーツを履かせて「さぁ、あっちまで歩いて。はい、今度は逆に戻って」とか、板を履かせて「はい、片足だけ板を履いて、残りの足で蹴って進んで。はい、足を変えて往復」とか。戦前の軍隊か?目的不明でひたすら指示をこなす子供達のいじらしさに感心しましたよ!

もちろん、基礎はつまらないものです。道具に慣れるのも大切でしょう。でも、もう少しやり方を工夫しないと面倒なだけでゲレンデを嫌いになってしまいます。プロなんだし、ギッズ限定のスクールですからね。なにか、雪と楽しく戯れさせる工夫があるかと思ったのですが。

ただ、雪の上を行進させるだけ。それも上手く出来ない子も多く、泣いちゃう子、ついて行けない子もいました。転んでる子、上手く動けない子みんなをフォローしながら進めるには3人のアシスタントでは足りない感じでしたね。

斜面練習はこんなだった

特に、小学生以下のチームに分かれて、緩やかな斜面での滑走練習がひどい。ここでも15人いる幼児達に対して、やはり前に立って指示を出し、さぁ、やりなさい方式。本当、悪い意味で昭和っぽい。

これね、前振りがあって。分かれる前の平地での全体練習時に、「板の後ろ側を開く」というものがありました。スキー経験者なら分かる、ボーゲン的な姿勢を取らせたいようなのですが。それを「三角、板を三角にしてね!」と指導するのです。

そもそも、進む勢いもない平地で後ろ側を開くのは難しくない?それを「三角に!三角にっ!」と形を示す言葉で指示出ししても、ほとんどみんな出来ません。せめて「膝を近付けて」とか「つま先を近付けて」とか具体的な動作を教えてあげないと…

その出来ない練習を経ての、斜面練習です。やはり、前に立つインストラクターが言葉による説明をします。今度は、お膝に手を置いて、とか多少具体的な指示も出ました。ですが、「前傾姿勢にならないように」とか言っちゃいます。

ゼンケイシセイ?

それなんですか?

あのね、あなたの相手は幼稚園児、保育園児だからね?相手を見て言葉を選びましょう!

まぁ、すべからくこんな感じです。基本的な指示は全て言葉。それも大人サイド、指導者サイドのもので、受講者の幼児の理解度とかは完全に度外視です。

これ、意地悪とか無視とかでなく、全然悪気はない感じなんだけど。完全に自分目線で、お客さんが置いてけぼりになっていることに、気付いてない、関心もないって風でした。

当然、15人で順番に1人づつ滑って行っても、ほとんどみんな「三角っ!」の指示通りに板を開けないので、ゴール付近で転ぶかインストラクターに止めてもらうかしかない。

それでも、子供達の順応性は大したもので。終盤になると、なんの具体的動作の指示もないままでしたが、なんとか形だけでも板を開く雰囲気を見せる子供が増えていました。これは全く先生の指導力ではなかったと思います!

初レッスンの成果

そんなグダグダな2時間が終わって昼食後。「今度はパパと滑ろうよ、楽しいよ」と誘ったのですが、「もう、スキーはやらない。娘ちゃんは雪だるまで遊ぶ!」と脱スキー宣言!

あちゃ〜、やっちまった!今回、スクールに入れたのには2つの目的があって。1つはヤンメイに甘えず、他人から習う緊張感の中でスキーをさせること。もう1つは楽しい雪遊びの中から、ゲレンデへの関心をスキーにつなげること。

この2つ目は見事に失敗しました。とりあえず、やりたくなさを引き出してしまった。今日はもういい、なのか、もう今後もやりたくないのかは、今のところ不明です。

必ずしも安かろう悪かろうではないかも知れませんが。やはり、安価な分、人手も工夫も足りなかったのかな?と考えてしまいました。モノには適正価格がありますから、相場より安いスクールはそれなり、ということなのかな、と。

ちなみに、ブランシュたかやまスキー場のジュニアレッスンなどは準備運動からアンパンマン体操で入り、アゲアゲで乗せていくようです。レッスン料だけで今回のレンタル込みの料金と一緒ですけど、やはり価格差がまんま内容差なのか?

もちろん、ヤンメイのダメ出しが正しいとは限りませんよ。単なる個人の感想ですから。ただ、大穴スキー場のスキーレッスンは中・高生ならまだしも、幼児には難易度が高いと思いました。スパルタ好き、習うより慣れろ、というのも方法かも知れませんが。ヤンメイは初心者にはそれ好みません。

雪あそびエリアは楽しい

お陰で、罪滅ぼしとばかり、午後は日没までたっぷりとカマクラ作りと雪だるま作り、ソリ遊びに興じました。背中バキバキでした。1m超の雪玉、初めて作りましたよ。

なので、大穴スキー場では一切ゲレンデで滑っていないので、ゲレンデの良し悪しは分かりません。ただ、整備されたギッズエリアこそないけれど、自由に雪だるまなどを作ってよい雪あそびエリアが広々としているのは、とても良かったです。スコップとかも借りられます。

ギッズ用のエスカレーターがない分、ひたすら自分で登って滑るソリも体力を養うのにはいいかなぁ、と。結構気に入りました。


以上、ちょっと残念な娘のスキーデビューのお話でした。名前が大穴だけに期待もそこそこにしないとね。やっぱり次は前もって評判をリサーチしてからスクール選びをします!