なんなんだ、この嬉し恥ずかし、みたいな矛盾したタイトル。うんざりなのか、嬉しいのか？
いやいやいや、これね。そう単純に白黒付けろ！という子供めいた二元論では語りきれないお話なのです。
若い頃は白黒付けない大人に憤りもしたけれど。大人になるとさ、なんか色んな気持ちが分かるようになっちゃうのよ。自分と全然違う立場の違う意見でもさ、まぁ、たしかにそれも言えるよね、みたいな。同意はしないけど納得は出来る、みたいな。
白黒ハッキリ付けるって、自説以外を切り捨てて優劣をつける行為でしょ？大人になると、別に自分だけがそんなに正しくはないよなぁ、って分かってきちゃうわけ。なので、いいとこ自分の好き嫌いは言えても、お前は間違えてる！って言いづらくなってきちゃうのよ。
だから結果的にグレーっぽくなっちゃうんだけど、それは優しさなんだ、とおじさんは弁護したい。←誰を？
日本スゲーって言うな！
なにがあった？ヤンメイ。はい、冒頭からすっかり脱線してますね。で、あれ？なんだったけ？
そうそう。日本スゲーって嫌だよね、って話ですよ。これ、あまりメディアを見ないヤンメイでも散見する論調で。とても納得しています。こんなのとかね。
www.from-estonia-with-love.net
ざっくりまとめると、日本ってこんなにいい国なんだよ。日本ってこんな隠れた才能（名所）があるよ。日本にはすごい実力があるよ。日本はこんなに海外で評価されてるよ。みたいなことを喧伝する情報がマスコミからよく発信されていて。でも、それっておかしいよ！って類の話です。（上記の木野さんの話をまとめたワケではありませんよ）
言ってみれば、自画自賛ってみっともない！ってことだと思います。そこに、自信のなさが言わせてる、とか、自身を客観視出来ない勘違いだ、とか色々修飾されていますが。結局は自分で自分を褒めるなよ！ってとこが本質かと。多くの人がこういうことを言っているんだけど。
でもね。これこそがめっちゃ日本的発想だなぁ、と思うのですよ。なんかね、自己肯定感が低いというか、謙遜し過ぎというか。自分で自分を褒めるなんて、なんてみっともない！恥ずかしい！って、とっても日本的です。自分の子を豚児とか言っちゃう精神ですよ。
日本なんて全然大した国じゃないですよ、みたいに日本を否定する人がすごく日本的って、なんか皮肉でおかしい。
ウチはすごいけど？
妻を見ていると、彼女は中国や中国人が世界で活躍すると素直に喜びます。地元が国際会議の会場になっても、なんか鼻がヒクヒクします。ストレートで可愛いなぁと思います。
一時期鼻につくとまで言われたハリウッド映画のアメリカ礼賛も、未だに類型の映画は出来ていて、それなりの興行成績を出してると思われます。
先の冬季オリンピックも、やはり日本人がメダルを取れば、興味のない人も結構盛り上がります。
何が言いたいかというと、自国や自国民が世界的に活躍したり、外国から褒められるような偉業を成し遂げたら、それってやっぱり嬉しくないですか？ということ。自分がやったんじゃないけど、ちょっと胸を張りたくなる気持ちになるなぁ、って。それはヤンメイだけの特殊な感情ではなく、他にも仲間のいる一般的な感覚なんじゃないか、と。
褒めるのは悪くない
ヤンメイ、過去にこんな記事を書いてますが。
これもね、根底にあるのは「自分の好きなものが、価値観の違う人達にも文化のギャップを超えて認められるって、スゴいな、嬉しいな」という単純な気持ちですよ。
人はね、やっぱり褒められたら嬉しいのよ。
素直に考えてみて、
日本ダメじゃん、最低じゃん！
って他国から言われるより
日本素晴らしいね、スゴいね！
って言われる方が絶対に嬉しい。
なんとなく、あんまり否定されてるんで、日本スゲーって言うこと自体がダメなこと、恥ずかしこと、みたいにざっくり思ってたんですけど。
ダメなのは、スゴくもないことをスゴいと言ったり、評価されてもいない点を評価されると勘違いしたり、そういう事実に反した話を作り出しちゃうこと。これは確かに痛いし恥ずかしい。スゴい国に生まれた俺までスゴい、というのも危ない勘違い。
けれど、確かに世界で活躍する日本人はいるし、世界に役立つ創造や発想で尊敬に値するものも確実にあるでしょ？そんな多くの例を意外に知らないことってあると思います。それを正しく知って刺激を受けたり、自信につなげるのはいいことだよな、と。
もちろん、クールジャパンとか自分でいい出すのは全然クールじゃない、というのは激しく同意ですが。日本が良い国、良い社会になるのになにかプラスになりたいな、とは思うので。世界から見た日本、みたいな情報に変なレッテルを貼らずにアンテナを張っておきたいと思うのです。もちろんヤンメイも発信しますけどね。
ともあれ、自分の国が好きな妻を見ていて、日本スゲーとやっぱり嬉しいわ、と気付いたお話でした。
