ウチのカミさん中国人 ~毎日が異文化~

国際結婚したい人の夢を壊さないといいな。国際結婚の現実、いいとこ悪いとこ盲点、みんなお話しします。

国際結婚は夫婦別姓?戸籍や苗字変更の問題

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いきなりな話ですがヤンメイ家、夫婦別姓です。別に夫婦仲が悪いとか、特別な理由、信条があってしてるワケじゃなくてね。国際結婚すると、そういうことになっちゃうのです。

あまり知られていないことですが、国際結婚をすると、ある条件を満たすとか、ある手続きを踏むとかしない限り、自動的に夫婦別姓になってしまうんですよ、この日本では。

えっ?クルム伊達公子さんとかはどうなのよ?

その辺は後ほど。

200記事目なので久々の国際結婚ネタです。今回は国際結婚夫婦の別姓問題を解説するお話。

外国人は入籍出来ません!

結婚している人も、書類関係は惰性とか習慣的な流れでやっているので、実は知らないかもしれないのだけど。日本では結婚すると、入籍します。戸籍筆頭者の戸籍にどちらかが入るわけです。


が、外国人は入籍出来ないんですよ。


なんで?


日本の戸籍がないから。入ろうにも、入れようにも戸籍ないと出来ないよね。


そんな訳で、帰化して日本人になっちゃえば普通の日本人と同じ手続きで良いのだけど。そうでないと、まず、入籍から出来ないのでした。

でも、結婚は出来ます。ややこしいですね。結婚は出来ても入籍は出来ない。国際結婚ならではです。

すると、どうなるか?ヤンメイ家の場合、ヤンメイの戸籍に婚姻の事実は記載されます。結婚をしていること、配偶者がいることは表示されます。でも、妻の戸籍は作られません。子供が出来ると、子供の籍は作られるんですけどね。

日本は夫婦同姓の国

通常、日本で結婚すると、夫婦はどちらかの姓に統一するよう強制されます。これは法律で決まっています。ほぼ9割は夫の姓にするようです。

でも、そんな訳で入籍が出来ないので、外国人と国際結婚した夫婦は、基本的に夫婦別姓となります。

ヤンメイ家と逆で、外国人の夫に日本人妻の場合、希望すれば国籍はそのままに、夫の姓に変更する手続きは取れます。そうすると、「フルブライト花子(仮名)」みたいな名前になる訳ですね。これ、もちろん、男女逆で外国人妻の姓に日本人男性が変えることも出来ます。つまり、対象が日本人なら変更可能ということ。

これは「外国人との婚姻による氏の変更届」というのを市役所、区役所などの役場に出せばオッケー。結婚後6ヵ月以内に提出ですよ。それ以後にこの手続きをするには家庭裁判所に届出が必要なので、ちょっと面倒です。

冒頭のクルム伊達公子さんなどは、国籍は日本のまま、家庭裁判所に姓の変更を届出たようですよ。ネット情報につき裏はありませんが。

中国は夫婦別姓の国

世界では夫婦同姓を法律で定めているのは日本だけとか。これも裏を取れてないのですが。ただ、国連から女性差別だと是正勧告を再三受けていることからすると、世界的にはマイナーな制度なんでしょうね。

別に人権意識が高いわけでもないのでしょうが、中国では夫婦別姓は当たり前です。これは選べるのではなく、こちらも自動的に夫婦別姓。

こういうケースだと、子供の姓はどうなるのか?

基本的には父親の姓を名乗ります。中国はちょっと前の日本のように男性優位の社会なので、家長制度というか、血を残すということに重きを置いています。その際、優先されるのは男性の家系です。

もちろん、法的には女性側の姓にしても良いようです。特別な事情があれば、そういうケースもあります。それはどんなケースか?

女性の家格がとても高いとか、経済的にすごく豊かとか。そうした家だと、子供が女性側の姓を名乗ることもあるようです。まぁ、経済力の差が家の力の差になるのは日本でもあることですよね。

国際結婚あるある

とにかく、国際結婚夫婦も中国人夫婦も、夫婦別姓だからといって、夫婦間に問題を抱えているとか、スゴく進歩的な発想の人達だとかいうワケではないです。制度上、そうなってるだけの話。

とは言え、日本は夫婦同姓がスタンダードなので、日常では色々不便なシーンがあるのも事実。

例えば、クレジットカードに入会して、家族カードも作る場合。ヤンメイが代表となって、妻の家族カードを発行したいとき、インターネット上からは手続きが出来ません。

家族なのに姓が違うから。

すると、わざわざ紙の書類に記入して、別姓だけど夫婦であることが分かる公的書類の写しを添付して、それを郵送して初めて家族カードの発行が可能になります。

今どき超めんどくさい!

国際結婚夫婦、一定数人数いるはずだけどなぁ。公的書類の写しはまだしも、別姓でもネットから手続き出来るようになりませんかね?もう今更ですけど。


まぁ、日本の制度が役所も民間もちょっと感覚古いんじゃない?という不便を被っているサイドからのお話でした。