ウチのカミさん中国人 ~毎日が異文化~

国際結婚したい人の夢を壊さないといいな。国際結婚の現実、いいとこ悪いとこ盲点、みんなお話しします。

中国を主語にする時に注意したいこと

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なんだか不思議な気分になる記事があったので、つい反応してエントリを書いています。

というのも、ヤンメイが最近見てきた光景と、この記事に書かれていることがあまりに違うから。一体この差はなんなのさ?いわゆる、日本スゲー系の記事なのかな?

今回は、嘘こそ書いてないけれど、100%個人的な経験に基づいてブログを書いてるのって怖いかも、とブログ開設2周年を前にしみじみ思ったお話。

中国人は桜が気になるんだって

現代ビジネスのサイトにこんな記事が載っていました。中国人も韓国人も「日本の桜」が気になって仕方がない理由(青山 潤三) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)

こちらの著者によると、中国人に桜は大人気で、日本の桜情報は頻繁に報道され、日本人は桜の褒め言葉を話題に声をかけられるんですって。

ヤンメイ、そんなん見ませんでしたけど?

複数の中国人に会い、しかも一緒にソメイヨシノまで見ましたけど、別に話題にはしてませんでしたね。彼女らは来日数度を数える日本通だから?今さらってことでスルーされたのでしょうか?

中国には桜植えないんだって

しかも記事は、なんでも真似する中国人が桜だけはマネしない、と。それは桜と日本はセットだと考えてるからではないか?という説まで披露しています。そんな遠慮(?)するでしょうかね?

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いやいやいや、見てね。ほらほら、ソメイヨシノ植わってるから?もちろん、今はまだ新しい若木ですけど、20年もすると見栄えのする立派な木に育つでしょう。写真に撮れてない並木も沢山ありましたよ。

この桜を見て、ヤンメイ、ちょっと危機感を覚えたものです。桜見物に外国から人が来るなんてシチュエーションにあぐらかいてると、もっと快適なところが出来たら客を取られちゃうぞ。国内で不便なく見事な桜が見られるなら、桜目当ての訪日観光客の一部は確実にそっちに行っちゃうんじゃない?と。

まぁ、じゃあヤンメイがチューリップ見たさにオランダ行くか?と言われると、たまたま行く時期に咲いてたら嬉しいけど、その時期はうんとお高くなるならあえてチューリップの時期は旅程から外します。実際、桜目当てに訪日する人がどれくらいなのかは疑問です。みんな豊かだから桜見に来るのか?

ともあれ、実際に見た杭州では「桜=日本」みたいな感じではなく、むしろ日本にはない、街の中でビル群の間に大規模な桜並木を出現させる、というプラスアルファの工夫をして独自の景観を生み出そうとしていました。

タイトルがイミフ

その後、記事は桜の植物学的な分類や派生のルートについて述べていき、ソメイヨシノは日本で発生した珍しい種だ、と結ぶのですが。

ヤンメイに読解力がないのか、どう読んでも記事タイトルの「中国人や韓国人が日本の桜が気になるワケ」が分からない不思議な記事でした。

やっぱり商業ベースで読まれないとマズイから、戦略的に日本スゲーっぽいタイトルで耳目を引き付けて、言いたいことは桜の由来。「気になるワケ」自体はツリなので、言及せずスルーなのかな?と。仮に、そういうお立場だとしたら、それはそれでありだと思います。

ネットで物申すということ

ヤンメイ、この記事に腹を立ててる、とか批判しているってワケじゃないんです。むしろ、こんなことは頻繁にありそうだ、と気を引き締めるきっかけになりました。

多分、導入の日本スゲー的な部分は著者の経験した真実が書いてあるんじゃないか?と。いや、根拠はないんですけど。

人は見たいもの、興味のあるものを見ちゃうし、見つけちゃうし。また、1人で世界を見渡せる訳もないし。つまり、1人の見たものというのは、真実ではあるけれど当然全部じゃない訳で。当たり前だけど、主語を大きくする時は、不正確になっちゃうことは起こりがちなのだ、と実感しました。

中国、人口14億人近くいるし国は広いので、中国とくくっちゃうと、多分色々誤差が出るのでしょう。著者は四川省や雲南省に詳しい方のようなので。多分、浙江省情報限定のヤンメイとは見たものに大分違いのあるのでしょうね。

でも、自分が見てきた情報自体は本当ですから。ついつい、それが中国の実態=中国の各地で見られる光景と思って発言してしまいがちです。

いや、中国の話題に限らず、自分の見たものが世界の真実!みたく思って発言しちゃうってネット上ではありがちだな、と。自分が発言する時はもちろん、他人の記事を読むときも、どこかに「ホントに?」と疑問に思う心を持っていないと、悪意のない表現に誤解して世の中を見てしまうことってよくありそうだ、と。改めて思った次第です。要注意!

まぁ、あんまり変なこと言ってると、ちゃんと突っ込みも入るでしょうから、無知ゆえの発言も勉強の機会ではあります。あんまり、遠慮、萎縮してもモノが書けなくなるので。のびのびと間違えていこうとは思うのですが。

ウチカミみたいなほとんど誰にも見られていないようなサイト(今はまだね)ならまだしも、現代ビジネスみたいなサイトでもこういう表現するんだなぁ、と。ちょっとびっくりしました。

そんな、自分の発言の不確かさを省みて、現代ビジネスの記事に勇気をもらったお話でした。←そういう話!?