ウチのカミさん中国人 ~毎日が異文化~

国際結婚したい人の夢を壊さないといいな。国際結婚の現実、いいとこ悪いとこ盲点、みんなお話しします。

中国人に貸す物件はない?国際化時代の大家の心得

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いや、大家さんじゃないし貸さないから関係ない!って人。

はい、ヤンメイも大家さんではありません。というか、ウチカミ読者さんのほとんどの方には関係ない話かと思いますが。

でも、中国人の友人と家の賃貸について話していて。その際、ちょっとした注意が足りないばかりに、大家さんと店子の中国人の間に残念な行き違いが起きていることを知りました。

まだまだ認知度、拡散力ともトホホなウチカミではありますが、借りる中国人も貸す大家さんも少しでもハッピーな出会いをしていただければな、と。おせっかいエントリーです。

今回は、中国人に物件を貸す時に起こるトラブルについて、のお話。

外国人差別なのか?

外国人が日本で物件を借りる時は、日本人よりハードルが高いようです。つまり、外国人お断りの物件もそこそこあるんだそうで。

なんだなかなぁ、国際化とか言ってるのに今時恥ずかしい。と思っていたら、当の中国人は案外納得していて。やっぱりルールが違うし仕方ないところがある、と理解しているみたいです。友人も賃貸物件の退去時に怒られた経験があったとか。

そう、日本人と外国人ではルールというか、常識や当たり前の基準が違うので、やはりトラブルが起こり易いのです。差別というよりは、無用なトラブルを避けるための予防線というか自衛策というのが、外国人に部屋を貸さないということなんですね。

どんなトラブル?

さて、ではヤンメイ友人はなんで管理会社に怒られたのか?

 

現状復帰義務を怠ったから

 

そう、賃貸物件は基本的に借りたものは借りた形で返すものです。ほとんどの場合、契約書に書いてあります。

 

友人の場合、かなり部屋を汚してしまったのか、色々使い易くカスタマイズしてしまったのか。それは定かではありませんが、とにかく借りたのと異なる状態で退去しようとしたのでしょう。

なんとなく分かる気がします。というのも、ヤンメイ妻がそうだった(らしい)から。

日本語学校の生徒として来日して以来、幾度か住まいを変えて引っ越してきた妻ですが、話を聞くと、退去時に掃除らしい掃除はしなかったと。

これ、日本人だと、少なくともヤンメイの世代だと、まぁ、ある程度は掃除します。ヤンメイなどは「借りた時よりキレイにして返す」くらいの変な意地があります。

が、中国人(外国人)にはそんな常識はありません。むしろ、謎の費用(敷金)も払っているし、別に掃除の必要はないだろう、くらいに思っています。

習慣の違いと言葉の壁

それに加えて、さらに習慣の違いがあります。日本人だと、少なくとも年に一度は大掃除をしようとか、1年の汚れをまとめて落とそう!みたいな習慣がありますが。

これ、外国人にはない習慣ですからね。もちろん、やる人はやるのでしょうけど。まとまった掃除などは、それぞれ好きな時に好きなタイミングでやるので。留学生の多忙なライフスタイルだと、ついついやらずに2年なんかあっという間に過ぎて退去、なんて結果になるんでしょう。

そもそも契約書にある現状復帰義務が伝わっていない場合もあります。

いや、考えてみて?あんな乙とか丙とか書いてある、非日常的言い回しの書類出されてね、いざ契約ってとき、色々ある内容を外国語で全て理解出来ますか?あなた!?

もちろん、不動産会社の人は口頭で説明してくれますけど。外国語じゃとてもじゃないけどヤンメイ無理です!大体、日本は契約とか書類関係の手間が異常にかかりますからね。外国人にとってはまどろっこしくて仕方ないんじゃないかな?

そんな訳で、ヤンメイ友人は契約内容とか全部は分からないけど、借りられる物件の選択肢は少ないし文句もないので、とりあえずなんでもいいから契約書にサインした、そうです。

注意書きを用意しましょう

もちろん、外国人だからと区別せずに物件を貸そうという大家さんの気持ち(商売根性⁈)は素晴らしいのですが。それならせめて、どうしても分かって欲しいところは中国語で補足書類を用意して渡してあげたらいいのに。

これは大家さんというより、不動産屋さんの問題なんでしょうけど。ヤンメイ友人によると、中国人(外国人)オッケーの物件の契約の際にも、そうした中国語での注意書きはなかったそうで。

そうした小さな心遣いこそ「お・も・て・な・し」じゃないんですか?そういうサービスが、意外に拡散したりして不動産屋さんの評判、差別化に繋がったりするんじゃないの?

とエラソーに書いて、調べてみたらこんなんありましたよ。

あら、役所もちゃんと仕事してるんですね。

これを読んで、「あぁ、もっともだ!でも中国語にも訳せないしな…」とか思う素直な大家さんがいましたら、ヤンメイ妻に翻訳のお仕事ご依頼ください(笑)。いや、冗談はさておき、トラブルのない賃貸で借り手も貸し手も気分良く過ごせるよう、前もって一工夫したらいいのにな、という、異文化衝突例のお話でした。