ウチのカミさん中国人 ~毎日が異文化~

国際結婚したい人の夢を壊さないといいな。国際結婚の現実、いいとこ悪いとこ盲点、みんなお話しします。

中国で結婚写真を撮ってきた話

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ちょっと前、中国に留学中のハルカ (id:chunhua1223) さんが、中国で驚いたことの1つに公園で結婚写真を撮っていることを挙げられてまして。

驚きの連続!中国生活で見た、日本では有り得ない光景(?)あれこれ - 北京留学あれこれ日記

あぁ、そうか。普通の日本人は驚くんだよね。すっかり忘れて慣れていましたけど。そう、中国人は結婚写真でロケをします。公園というより、見映えのする景色、美しい景観があれば公園でも町中でも写真を撮るのだと思います。

かくいうヤンメイも、結婚写真ロケ経験者です。まぁ、随分と昔の話になりますが、楽しい経験でした。いいきっかけなので、そんな思い出話でも。

今回は中国のスゴい結婚写真撮影のお話。

変わる日本人の写真観?

結婚写真の前撮りというのは日本でも良くありますよね。スタジオ撮影もロケもそれぞれ人気で、両方というカップルもそれなりにいるようですが。それでも、ロケといえば神社とか日本庭園とか特殊な場所が多いみたいですね。

ただ、ハルカさんは公園ロケに驚いていたけど、ヤンメイが表参道の写真館で子供の誕生日写真を撮ってもらった時には、スタジオ以外でも、近くのその辺の路地だったり、公園だったりでも撮影しましたからね。近年、日本人の写真を撮る感覚は、中国人と近い感じになってるんじゃないのかな?

中国の結婚写真撮影はガチ

中国人も結婚写真は前撮りします。ただ、こちらは前撮りする人がいる、というレベルではなく、前撮りは必須です!もちろん、お金の都合で個人差はあるでしょうが、およそ結婚式をする人は前撮りをします。

というか、結婚写真をたくさん撮って、がっちりとアルバムとグッズを作るのが中国のデフォルト。そこで撮った写真は本番のお式の時、会場に飾ったりしてお披露目します。日本人の感覚だとちょっと笑ってしまうくらいスゴいんだけど、中国ではいたって普通、いたってマジです。

ヤンメイ達は2日に渡って写真撮影をしてもらいました。2日ですよ!?1日はロケ、1日はスタジオ。もちろん、1日で終わる人も3日かける人もそれぞれ。ウチの場合はお義父さんが結構張り込んでくれたのだと思います。値段訊いてないですけど。

プロとロケに行くよ

初日は片道1時間半くらいミニバンを飛ばし、スタッフ3名と共に映画撮影所に野外ロケに。いや、これについてはとても凄いところなので、いつか改めて詳述したいのですが、今回は置いといて。カメラマン、メイク(兼雑用)さん、ビデオマンとスタッフが3人も付くのです!

?ビデオマン?何それ?

ビデオマンですよ(笑)。写真撮影の様子を動画で撮影し、PVではありませんが後に映像にして渡してくれるのです!もちろん、オプションなので皆んながやる訳ではありませんが。結構、いい思い出になるんですよね。大人が長尺で映像に収まる機会って、あまりないと思いませんか?

で、丸一日かけて撮影所の巨大なオープンセットで写真を撮っていただく訳です。前半は洋風な建物をバックにウェディングドレスで。後半はチャイナ礼装と中華な建物で。

ちなみに、オープンセットとはいいますが、ガチの建物です。人が住んでいないだけで、壁も屋根も普通に自立している本物の建物。張りぼてとか板張りとかの見せかけのセットじゃないんですよ。

なりきりモデルマインドがヤバい!

もう、何枚撮ったでしょうか?そんな、プロカメラマンに付きっきりで写真撮ってもらうとか、ヤンメイ始めてですからね。顔が硬い硬い!何度、「笑顔で!!」と声掛けされたことか。

その点、妻などは堂に入ったものです。堂々と素晴らしい笑顔で撮影をこなしていきます。ポーズも、そこで壁にもたれて、とか空を見上げてとか、奥さんの肩に手を乗せて逆の手は遠くの空を指差してとか、日本人的にはこっぱずかしい指示がバンバン飛ぶので、ヤンメイの頭はショートしそうです。

疲れで頭がぼーっとしてきたのか、ようやく慣れてきたのか。もうどんな注文も恥ずかしげなくこなせるぜ!

乗ってきた!乗って来たぁ〜〜〜っ!!
ってところで撮影終了というのは、まぁあるあるでしょう。午後まで数時間撮影して帰宅。妻は通訳も兼ねていたので疲れも倍だったでしょうね。

スタジオ撮影も近場ロケもあるよ

翌日はスタジオ撮影なので、朝も少しのんびり。スタジオ入りして3枚のドレスを選び、スタジオ内で撮影。ヘアのアレンジも変えたり女性は大変だなぁ。

昼食を挟み、午後はまたロケ。今度は西湖のほとりの公園へ。こちらは近いので楽勝です。ちなみに、西湖とは杭州随一の観光地で巨大な湖です。富士五湖の西湖とは全然別ものですが、念のため。

ただ、この日、寒かったんですよ。時期は12月だったので。ヤンメイなんかはショットによってはダウンとか着てたのに、妻は半袖のウェディングドレスですからね!それでもバッチリ笑顔を決める妻の女優根性に脱帽です。

多分、ハルカさんが見た公園での結婚写真撮影ってこの日の我々のような人達を見かけたのかと。実際、この日も自分達以外にたくさんのウェディングフォトグループを見かけました。西湖は景観の良い有名な公園ですから、前日の我々のように遠方から撮りに来てたグループも、結構いたんじゃないかな?ちなみに、現地では誰も目にも止めない普通の光景です。

思い出の品完成

ともあれ、2日にわたる撮影を終えると、その膨大な数の写真の選定が待っています。アルバムに収まるもの、グッズ化するもの、100枚前後に絞っていきます。ここで選にもれた写真も、最後にはCD-ROMで貰えるのですけど。経験者の方はこのくだらなくも真剣な悩みが分かると思います(笑)。日本だと、もう少し写真の点数が少ないのでよりシビアかも知れませんね。

そうして作ってもらったグッズの数々。今も結構目に付くところに飾ってあって、いい感じに色褪せてきました。アルバムはかさ張るのでデジタルデータで見ることの方が多いですけど。

もし、身近に中国人と結婚している人がいたら、「結婚の写真撮りましたか?」と聞いてみましょう。きっと家にはアルバムとたくさんのグッズがあると思います(笑)。


そんな、中国の結婚写真がとにかく山盛り豪華だというお話でした。インスタ映えとか言ってる日本も、今にこのレベルになるのかな?


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