ウチのカミさん中国人 ~毎日が異文化~

国際結婚したい人の夢を壊さないといいな。国際結婚の現実、いいとこ悪いとこ盲点、みんなお話しします。

中国人妻と結婚するとやってくる試練

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なになに?やっぱ中国人との結婚って大変なワケ?

まぁ、実はそうでもないけど、キャッチーなタイトルにしてみました。はい!中国人妻と結婚して10年になるヤンメイです!


基本的に結婚以来、毎日声を出して笑って暮らしているので幸せなのだと思います。が、結婚したからこそやってきた苦労というかハードルはあります。

タイトルには「中国人妻と結婚すると〜」と書きましたが、ヤンメイは初婚なのでこの苦労が〝中国人と結婚した〟から生まれたのか、〝結婚すれば誰にでも起きる〟ことなのか、実は分からないんですけど。でも、確実に独身だと生じない苦労です。

多くの中国人との既婚者に共感されるのか?予備軍に不安を与えるのか?それともヤンメイのみの特殊なケースなのか?ともあれ、結婚してやってきた試練のお話。

中国結婚の必需品

中国人の結婚は経済力がないと成り立たない、とよく言います。いや、日本だってそうなんだけど、新生活開始から新居を自前で用意出来る新婚さんって、そんなに多くない気がします。そう、中国では新居を買って初めて結婚出来るのです!←やや盛り

中国で一般的なのは、新郎側で新居(+車?)を、新婦側で中身(家財道具)を用意するパターン。もちろん、中国人も若い世代でお金持ちって少ないですから、この辺は実家のお世話になるのが前提です。

日本だと、まぁお金がないうちは社宅とか、賃貸でもなるべる安いところでお金をかけずに生活をスタートさせる人も珍しくないでしょうが。中国では当然のように親が用意したピカピカの新居から新婚生活がスタートします。中国人の親は大変です。

いや、もちろんね、お金のない人、親のいない人、様々なので実態も色々でしょうが。そういうのがスタンダードですよ、というお話です。そりゃ、なにしろ中国ですからね。良くも悪くも標準から大きくはみ出す人達も大勢いるとは思います。

外国人特権?

では、当然ヤンメイも新居を購入して妻を迎えたのだろう、と?


いやいやいや。ここ日本だし。


いやね、実のところ、ヤンメイが外国人だから、中国人ならダメなんだけど、まぁいいかと免除されている責務が結構あると思います。妻はそもそも、気を遣ってかそういう中国ルールを存在すら教えてくれないのですけどね。

例えば、中国での結婚式に際して、ヤンメイの親はいくばくかのお祝いをくれました。一般にいうと結納金的な?

その辺の相場とか全然分からないのですけど、多分、相場からすると結構少ない額だったのではないかと思われ。

でも、妻の方にしたって「相場はいくら?」とか訊かれて「◯◯円くらい」とかいいづらいよね?それだけ下さいって言ってるのと同じだし。そもそも、ヤンメイからして日本の相場も分かりません。

なので、とにかく中国人なら普通にやるべきことを、「まぁ、外国人だしね」と色々免除されているのです。

この場合、新居用意義務も免除でした(汗)。2人で安アパートを探して、駅からやや距離のある壁のうっすい2Kから新生活をスタートしましたが、多分、中国基準では可哀想な感じだったのかも…ヤンメイ妻は一切不満を言いませんでしたけど。

借りたら返す日が来る

そんな訳で。常々、日本に住んでいる国際結婚夫婦は〝相手が常にアウェイで暮らしてる〟んだから、感謝しなさい!と主張しているのですが。このように〝中国で当然の義務を果たしていない〟という負い目もあってのことだったんですね。

ですが、やはり常に借りっぱなし、というわけには行かず、その負債を返すタイミングもやってくるのです。それが、家と車でした。

結婚後も数年は賃貸暮らしを続けていました。が、出産を前に、妻が俄然はりきって家を探し始めたのです。それまでにも何度か〝家欲しい病〟を発症することがあったのですが、この時はガチでした。それも、低層マンション、最上階角部屋、というタマ数の少な〜い条件で本気で探し始めたのです。まぁ、そんな物件で条件に合うのはなかなかないだろう、また熱も冷めるだろう、と生暖かく見守ることに。

ヤンメイ、基本的には物を持たない主義です。家とかローン負担もあるし、福島の地震もあり放射能で東京に住めなくなるかも知れません。そういうリスクのない賃貸暮らしが理想なんですけど。

まぁ、それまでずっと借りがありましたからね。ヤンメイ家の家計事情にあった家を探してきて、しかもそれが低層マンション最上階角部屋ルーフバルコニー付きとか、さらに難易度を高くした物件を見つけてきて。「ほら、あったよ!」と言われたら、もう買うしかないでしょう。それが現在の我が家です。はい、中国スタイルで間取りから水廻りまでほぼ全てを入れ替えました。

中国人のお家スタイルはこちら

つまり、借りるターンがあれば、必ず返すターンがくるのです。返さずに貫く生き方もあるかも知れませんが。多分それだと、夫婦関係とか人間関係とか、どこかに破綻が出てくると思います。

まとめ

そんな訳で、ヤンメイは現在も元気にローン返済中です。同様に、車も妻の希望のものを買っております。

この辺り、妻は本当に上手くて。普段、服も靴もカバンもアクセサリーも一切欲しがらないのですよ。貧乏社長にはありがたい妻のなのです。そして、ここぞ!という時に静かに、しかししっかりと要求を出してきます。そうすると、普段なんのおねだりもしないしな…とスタート地点からもう妻の話を聞く前提です。

そして、気が付くと大きな負債を抱えることに。家と車。やっぱり中国人はこだわるんですね。どちらも大きな買い物です。さて、それが中国人と結婚した家庭全てにやってくることかは分かりませんが。ヤンメイは結婚したことで初めて、それまであまり興味のなかった家を持ち、それに金を払うことになりました。


そんな、結婚するとお金の使い方が変わるよ。借りは返さなきゃいかんよ。という一例のお話でした。