ウチのカミさん中国人 ~毎日が異文化~

国際結婚したい人の夢を壊さないといいな。国際結婚の現実、いいとこ悪いとこ盲点、みんなお話しします。

それでも食べログを見てしまう

f:id:yanmei:20180808222047j:image

少し前、AMネットワークさんが食べログについて話題にしてまして。飲食店の口コミ(評価)サイトとの向き合い方に一石を投じておられたのですが。そーは言うけど見ちゃうよなぁ、と。

とは言え、反論というわけではなく、歳をとった自分を再発見したというか。自分のやっていたことの意味が分かったので。頼まれてもいないけどシェアします。

今回はそんな食べることにかけるエネルギーのお話。

食べるのは情報?

件のエントリーはざっくり言えば、知識や情報でお腹いっぱいになってるのではないか?という反省に始まり、食べ物屋選びに失敗したっていいじゃないか、むしろ他人の低評価の中に良い店があるかもよ?と大らかな冒険心を示しています。


ほぼ賛成!でもでも。きっとヤンメイは機会があれば食べログでお店を探すでしょう。だって楽だから。

まぁ、狙った表現だとは思うのだけど、ぐるなびを使うのは味オンチであり、大半の者は味オンチである、という前提で話が展開されます。だから、味ではなく、店が書く「麺は〇〇産の小麦粉のみを使用」みたいな言葉に踊らされて美味しいと思ってるんでない?と。

 

そーだよ、そーなのです!

 

情報を食べてるのではないか?とはその通りでね。なんか自分では感じない素材の良さを、説明されて初めて分かる(分かった気になる)って滑稽です。それって、「芸能人格付けチェック」みたいなもので。ロマネ・コンティって言われたから美味しい気がしているだけで、実は安ワインだって違いなんか分からないんでしょう?と他人を笑っちゃう気持ちと近いかな。

でも、ヤンメイも確実に違いが分からない側です。むしろ、食べ慣れた安い方の味を安心して選んでしまい、ハズレ率が高いかも。つまり、笑っちゃうな、と思いつつ、立場を変えれば笑われる側なので、情報に踊らされる人々をなんかスッキリ笑えないというかね。自分の舌なんてあてにならないなぁ、という自覚があるのです。

料理は味以外が9割?

いや、誰もそんなこと言ってませんが。

ノンバーバルコミュニケーションというのがあります。コミュニケーションをとるとき、言葉の重要性は1割以下で、声のトーンとか見た目など9割は言葉以外からも感情が伝わっていた、という「メラビアンの法則」が有名です。簡単に言うと、気持ちは言葉以外からも伝わっている、ってことです。

これって、味にも言えるのかな?と。天気とか体調とか、お店の雰囲気やサービス、誰とどんなシチュエーションで食べるか?味を左右する要素は味以外にもたくさんあると思うのです。

緊張する上司との会食だと高級店に行っても味なんかよく分からないし、登山時に山腹で食べたレトルトカレーは人生で一番美味いカレーでした。これって、確実に料理以外の要素で成り立っている味です。

なので、〝情報を食べさせる〟って、総力戦のやり方としてはありだなぁ、と思うのです。つまり、珍しいもの、貴重なものだと説明されてから、ありがたがって食べて美味しいと感じちゃうならそれでもいいよね、と。それも味のうちだもの。舌で感じるものだけが味ではないのです。

松屋の牛丼は化学調味料無添加だそうで。ヤンメイ、極力、食品添加物など食べたくないのですが、自力では分かりません。友人には化学調味料を食べると舌がビリビリする人がいるのですが、ヤンメイ自身は食べても分からないんですよね。むしろ、ポテチとか美味いなぁ、と思って一袋食べてから、時間差で舌が気持ち悪くなる。だから、凡人にこそ「書いて知らせる」のは大事だと思います。言わなきゃわかんないんだもの。

ただ、多分、AMネットワークさん同様、あまり宣伝が多いと鼻につくし、踊らされるなら自覚して踊らされたいですけど。

なぜ食べログを使うか

ヤンメイ、歳をとってすっかり冒険心を失くしたので、失敗したくないんですよ。しかも、歳をとって短気にもなってるので、値段相応の満足をくれないと腹立つんです。


安パイで無難にいきたい。

そーゆー、おっさんの守りに入った思考に食べログはぴったりです。好みの差はあるだろうけど、良し悪しの目安にはなる。まるで何も分からない店に運任せで入る必要がない。これがありがたいのです。時間と金を節約して、そこそこの結果にコミットできるんですから。

特に、お祝いのイベントとか旅行先とか。あまりハズしたくないときに、ついつい使ってしまいます。

口コミも読みますよ。評価の一番上と一番下を3件くらいづつ。サービスが悪いのか味が悪いのか、美味しかったメニューはなんなのか?読み物として面白いレビューを書く人もいますよね。良さげなお店は個人ブログで褒めている人がいないか、まで探すことも。ともあれ、先達はありがたいです。お陰で、あまりハズレを掴むことなく、初めての店の外食を楽しめています。

たくさんのランキングはいらない

一方、食べログのようなサイトではないけど、考えが合わないのが数の多いランキングの記事です。例えば、中華街の美味しい店20選とか。

 

多過ぎるんだ!情報!

 

まだ、〝静岡の美味しいウナギ屋ベスト10〟とかなら分かるのです。熱海と富士と浜松なら距離があり過ぎるから。本当は1位の店に行きたいけど、あんまり遠いから近くの5位の店に行こう!とかなりそうです。

でもね、中華街みたいにエリアを限定するなら、20店はおろか10店だって多いよな、と。ヤンメイはかつて中華街の記事を書きましたけど、まぁ、ベスト3とかいいつつ大珍樓一択です。時間と労力の無駄だから他は行かなくてよろしい。それこそが本当のおススメというもの。

本当にここがいいですよ、というお店は1つのエリアにそうゴロゴロないでしょう?値段とか傾向で違いがあっても、いいとこ3店くらいに絞るのが良心です。5店以上のおススメをする記事は、単にボリュームを稼ぎたいか、SEO的にたくさん店名を入れたいか、お店から広告費をもらってるか、とにかく誠意を感じません。

なので、ベスト10とかおススメ20選とかは、本当にいらんなぁ、と思います。


そんな、おっさんは冒険心がないから効率化のためについ食べログを使ってしまう、というお話でした。