ウチのカミさん中国人 ~毎日が異文化~

国際結婚したい人の夢を壊さないといいな。国際結婚の現実、いいとこ悪いとこ盲点、みんなお話しします。

国際結婚の夫婦喧嘩。キッカケは押入れ?家作りはなぜもめるのか?

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はい、目下家を建ててる最中のヤンメイです。実は、家作りというのは結構夫婦喧嘩、時には離婚の原因にもなるんだとか。楽しく仲良く暮らすための家作りで、離婚とか本末転倒な気もしますけど。

ヤンメイ家も喧嘩をしましたよ。家作りのかなり初期、間取りを色々考えているときに。原因はささいな、でも意外なことでした。ズバリ、押入れの設置について。

今回は中国人妻の不思議なこだわりと、家作りがナゼ夫婦喧嘩の原因になるのかの考察のお話。

中国人妻の希望

家作りのほぼ最初の頃。まずは建主の希望についてのヒアリングがあります。予算や技術的な出来る出来ないは置いといて、まずは新居に何を望むのかの確認ですね。

どんな間取りにしたいか?どんなスペースが欲しいか?やりたいことは何か?

そんなことを訊かれて答えるうちに、漠然ととしたイメージでしかなかった自分達の望みが浮き彫りになっていくのです。まぁ、すでに土地は決まっていたので、広さとかで制約はありましたけどね。そんな希望をラフな間取り図にしてくださったので、それを見ながらああだこうだ考えていたわけです。

そんな中、妻は「リビングに畳コーナーが欲しい」と言い出しました。確かによくありますよね、リビングの片隅に畳のあるお家。現在もヤンメイ家には申し訳程度の畳コーナーがあり、3人でそこに布団を敷いて寝ています。それが今度の家でも欲しいのね。

ただ、限りあるスペースをどう使うか考えた時、なるべくリビングは広く取りたい、と。でも畳コーナーも欲しいんですね。まぁ、リビングの一部ではあるので、床が木でも畳でも総面積的には変わらないしいいか、と思っていたら。

リビングからフラットに繋がる畳コーナーではなく、ちゃんと仕切りのある空間にしたいのだそうで。おいおいおい。それじゃあ、リビングが狭くなるだろう!?言ってることが矛盾してますけど?

これって、今回の家作りによくあるパターンで。ヤンメイ妻はやりたいことが多過ぎて、それぞれの整合性が取れないのです。まぁ、欲望のままに突っ走るというか、自らを抑制しないというか。

まだアイデア段階だし、リビングは多少縮小しても畳コーナーを設ける方向で設計をしてたのですが。そこでさらに押入れも設置したいと。

 

もしも〜し?

押入れに何入れるんですか?

 

布団でも入れるなら押入れって必要ですが、ヤンメイ家は元々ベッドがあるのです。まだ子供がすごい寝相なので、落下の心配からみんなで畳で寝てますけど。時期を見てベッドに移行するのは決まっています。

大和魂…なのかな?

中国からお義父さんお義母さんが来たって、年に一度くらい。その年に一度しか使わない布団に押入れを取られるくらいなら布団はレンタルして、その分のスペースは玄関とかリビングとか他の用途に振り分けたらいい、というのがヤンメイの主張です。押入れなんかいらないだろう、と。

しかし、妻はガンコに主張しました、「押入れは絶対にいる!」と。

いや、そんなものはいらない、と一蹴するヤンメイ。

 

そこでヤンメイ妻、まさかの大激怒です!

「押入れがなくてなんの和室なのか!?だったらもう、こんな家はいらない!!」と間取り図をビリビリに破り捨ててしまいました。

 

えーっ?

何このキレ方。ちょっと沸点低すぎません?

 

というか、なんでそんなに押入れのある和室にこだわるのよ?大和魂強過ぎ。少なくとも、ヤンメイとどちらが日本人か分からないこだわりっぷりです。

なぜ家作りは喧嘩になるか

ヤンメイ家では喧嘩は珍しいのですが。ナゼ喧嘩になったかをよくよく考えると、2人が主張しちゃったからだな、と。

いや、当たり前なんだけど、主張しなければ喧嘩にはなりません。でも、実は日常生活って淡々と過ぎていくもので、夫婦間でもわざわざ主張するようなことは少ないのです。

なので、普段は隠れている主張の違いが、家作りという非日常的なイベントによって浮き彫りになっちゃった、というのが今回の喧嘩の原因だろう、と。多分、家作りを機に起きる衝突や離婚も同じことだと思います。

ヤンメイ、ほとんどのことは譲れるので衝突しないのですが。やっぱり家作りはね、半端ないお金を払いますし、自分の主張を通したくなります。多分、次の機会はないですからね。なかなか譲れない。でも、相手も同じ理由で譲らない。すると、当然ぶつかるしかない訳です。

ヤンメイ、国際結婚によって異なる意見と上手に妥協する術に長けてきた、と勘違いしていましたが。実は、主張する程のこだわりがなく、基本的に譲っていたので衝突しないだけだったようです。これは成長でも何でもないですねぇ。

ある意味、譲って問題が消えるなら簡単で、お互いの意見をぶつけ合って妥協点を見つける方がよほど大変です。家作りは、これまで問題を回避していただけだった、主張をしていないだけだった、と気付く良いキッカケになった感じです。

ちなみに、それでヤンメイ家の和室はどうなったのか?

はい、スペースそのまま、押入れも付いて、扉で仕切られます。

えっ!?それじゃあ相手の要求丸のみで、以前となんら変わらないって?

まぁ、結果はそうなんですけどね。良く考えたら、リビングを広くしたいというのも妻の要望でしたし。その辺は好きにしたらいいのかな?と。その代わりではないですが。ヤンメイはヤンメイで是非押し通したい点を確認し、合意が出来ました。結果、両方が勝者です。

 

少なくとも夫婦というのなら、何ごとにも話し合いが大事だね、と改め気付いたと。あとは、ヤンメイ妻は日本人以上に日本文化にこだわる、というお話でした。