ウチのカミさん中国人 ~毎日が異文化~

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擁壁工事の注意点 〜ログハウスと土地の話①

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擁壁。「ようへき」と読みます。お家を高台に保つための壁ですね。ヤンメイ家のログハウス作り、これのお陰でなかなか大変なことになっております。

擁壁のある土地、擁壁工事の必要な土地を買うと、平らな土地を買うより色々お金がかかるのです、単純に。

今回は、ヤンメイが遭遇している擁壁工事をする上での問題点のお話。

擁壁って何だ?

擁壁って、家でも建てないことにはなかな一般の人には馴染みのない単語かと。ヤンメイも、今回土地を買うまで知りませんでした。

ざっくり言うと、斜めの土地に家を建てる時に、床を平らにするために持ち上げる壁です。こんな部分、見たことあると思います。

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ヤンメイ家の買った土地、かなりお値打ち価格だったのですが、古い擁壁が結構幅広にあってね。家の建設に際して、駐車場を作る為に一部を掘ることにすると、擁壁を作り直さないといけなかったのです。これが結構費用がかかるんだな。

当初、もう少し安く行けるかと思っていたのですが。擁壁にも色々スタイルがあって、ヤンメイ家のやりたい型に擁壁を作ると、安い工法が使えなかったのです。色々、強度とか構造計算とかの関係らしいです。

いや、もちろん、大元の建設会社さんがボッている可能性もなくはないですが。出せる総額が決まっていて、土地の造成に費用がかさむと建物分で削るしかないのは先方も承知なので。外部委託の作業は極力詰めようとしてくれてると思うんですよね。

なので、そこは業者さんを信頼しているのですが、かかるものはかかるのですよ。相見積もりを取って貰うと、会社間で500〜1,000万近く差が出ます。建築費用は謎ですね。ネットとかで概算で出すと、1,000万は軽くかかる工事みたい。

擁壁工事を安くあげるには

先程、安い工法といいましたが。工法選び以外にも価格を下げる方法はいくつかあります。

1つは型を単純にすること。例えば、ただの一枚の壁として作るのが構造も強いし安くあがります。反対に、車を駐めるスペース分だけ削る(段をつける)と、費用が上がります。

もう1つは補助金を使うこと。自治体によっては擁壁工事に対して工事費用の何割かを補助してくれるところがあります。古い擁壁は構造的、強度的、素材的にも危ないのです。なので、直して強固なものにしてくれるなら地域からお金を出してあげるよ、という制度があるのです。ヤンメイ家の地域はこの助成金があったのでラッキーでした。

擁壁工事に補助金を使うということ

ヤンメイ家、もちろん両者を駆使して少しでも安く上げようとしております。

とはいえ、自治体への補助金申請については建築会社さんに一任なので、大変なのはあちらなのですが。自治体に定められた基準を守り、申請を出し、許可を得てから着工、ということになります。

ヤンメイ家、この擁壁の工法や形などで二転三転して、かなり予定に遅れが出ていまして。さらに、この申請から許可までで待ち時間が生じています。面倒ですが、100万単位の公費を投入して貰うので仕方ないですね。

擁壁の値段の決め手

擁壁工事の値段の決め手は、壁の面積です。

つまり、幅×高さ

どんな工法を採用しても、デカい壁は高額になります。特に、擁壁の高さが2メートルを超えるとお値段が跳ね上がります。

極端な話、高さ1mの擁壁を30m作るより、高さ3mの擁壁を10m作る方が全然高額になります。

ヤンメイ家の場合、高いところは3m越えの壁なので、どうしても費用がかかります。

じゃあ、壁の高さを低くして、乗っかっている土を捨ててしまえばいいじゃないか!とかも考えたのですが。

ヤンメイ家の土地は階段状の真ん中というか。敷地の背後にまた4m近い擁壁を背負っているのです。この擁壁自体は他人様のものなので、ヤンメイ家で勝手に土の高さを減らすと、背後の家の擁壁、ひいては家の土台まで崩れかねないので❌。

いや、「ウチでお宅の分の工事費用も持ちますので、是非擁壁を直させて下さい」ってオファーなら簡単に通るかも知れませんけど。どこの篤志家ですか。

そんな金はない!

あ〜あ。やはり庶民の問題の多くは金が解決するのかな…残念。

ちなみに、削る面積を増やすと、土の処分料というのも発生し、これがまた意外に高額です。なので、単純に削るというのも実は問題だったりします。

4m道路のデメリット

そして、さらに工事費用を上げる要素が家の前の道幅です。いわゆる4m道路。車がすれ違いにくいところもありますが、譲り合えば問題ない幅です。そもそもそんなに交通量ないし。住んでいる人はたくさんいないし、少々狭い道路でも生活の上で大して不便はないだろう。

そう思っていたのですが。

工事をする際にはこれが多少問題になります。大型の重機とか持ち込むと道を塞いでしまうんですよ。なので、時間と手間が増えるけど小型の機械でやるしかない。しかも、周囲の安全対策に整理の人員も必要。つまりお金がかかるのです。

そうか!道幅が狭いって、そういう問題があるんだね。初めて知りました。土地を買ってからね(泣)。

一応、広く道路に面していてもこれですから、旗竿地とか、色々お金かかるんだろうなぁ。

ヤンメイの失敗?

擁壁の土地。最初は安易に、陽当たりが良いね、見晴らしが良いね、くらいに考えていました。

3mの階段にしても。ヤンメイ妻の中国の祖母は90歳でもマンションの三階まで毎日登り降りしてましたし、筋トレ替わりにちょうどいい、くらいに考えていました。

階段幅を広くとればリフトも付けられるし将来、車椅子が必要になってもそれほど困らないかな、くらいの想定で。

お陰で安いんだから、と納得しての買い物でしたが。

やりたい工事内容によっては高くつきますね。そして、道幅の広さも大きな要素でした。不勉強はいけません。見つけてもらえるかは分かりませんが、そんな擁壁に直面する同志のために警告を発しておきます。

 

・高さ3m以上の擁壁地は安いけど利用出来るようにするのにお金がかかる!

 

・道幅の狭い道路での工事もやっぱり余計にお金がかかる!

 

とはいえ、手のかからない土地はその分の価格込みで売られていますからね。多少手間はかかるけど安い土地を買って、それ程費用をかけずにどう活用するかは工夫次第、ってところはあると思います。

まだヤンメイ家の擁壁工事も決定ではないですし。油断は出来ませんが幸あれ!と願っています。そんな擁壁工事をする際に知っておくと良いことのお話でした。