ウチのカミさん中国人 ~毎日が異文化~

国際結婚したい人の夢を壊さないといいな。国際結婚の現実、いいとこ悪いとこ盲点、みんなお話しします。

中国人妻に叱られた

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2020年も2月に突入しましたね。10月以来、お家関係のエントリーはずーっとなかった訳ですが。実は建築は地味にじわじわと進んでおります。まぁ、それでも予定よりなんか遅れていくんですけどね。

さて、そんな中で、やはり中国人妻とヤンメイの価値観の間に埋めがたい大きな隔たりがあることが判明しました。なるほどねぇ。やっぱり僕と君は違う人なのね、当たり前だけど。

今回はそんな中国人妻に叱られたお話。

ペレットストーブの煙突問題

今回のログハウス作り、基本的には妻の強い要求で開始されました。しかし、お金は出す、口は出さない、って難しくてね。大きなところで言うと、家の色とペレットストーブ導入はヤンメイの意見が通っています。

でね、ペレットストーブって何だよ、と当然なると思うんですけど。いずれペレットストーブについては詳しく語るとして、今回はサラッと流します。まぁ、ペレットという木片を燃料とした煙突で換気を行うストーブだ、とざっくりご理解下さい。ちなみにペレットとはアイキャッチ画像のやつです。

まぁ、雰囲気があり、ちょっと手間のかかりそうなストーブなんですけど。それの導入にあたり、あれこれ検討していた訳です。やれ、大きさがどう、機能がどうとか悩みどころが色々ありまして。

そんな中、煙突の配置はどうするか?という話題になりました。選択肢は2つで、ひとつは室内から上に伸ばして、外に出すタイプ。

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もうひとつは直ぐに外に出してしまい、必要なら煙突は屋外で上に伸ばす(家の外の壁に沿わせる)タイプ。

どちらにもメリット、デメリットがありますが、ヤンメイ的には後者が希望です。やっぱり家の中はすっきりさせたい。煙突分場所をとるのも嫌だし、ホコリとか掃除の手間を考えてもわざわざ室内に煙突通すメリットないでしょう。そもそも、ペレットストーブの場合、積雪がないなら煙突を上に伸ばす必要すらなく、外と繋げて吸排気出来ればいいのですから。

ところが、ヤンメイ妻の希望は前者。煙突を室内に通したいといいます。もう真っ向対立する意見です。しかし、それは思いもよらない理由から。

妻の理由

ヤンメイの場合、室内をすっきりさせたい、掃除を楽にしたい、というのが煙突を室外に出してしまいたい理由です。

しかし、妻の主張は真逆のものでした。「せっかく普通の家にはない煙突があるのだからインテリア的に中で見せる方が良い」と言うのです。

その発想はなかった!というか、まるで実用本位ではない発想です。まぁ、上の写真でもそうですが、確かに煙突というのは絵になる存在感があります。でも、それだけ。

取扱い業者さんによると、ほとんどの人は煙突を家の外に出しますよ、とのこと。屋内に煙突を置く実用上のメリットは、排熱分少しだけ暖かいというくらいでしょうか。あとは、屋外に煙突を立てる場合よりは煙突が傷まないとか。

しかし、ヤンメイ妻は実用性よりは雰囲気重視。なんか煙突がある部屋っていいじゃない?というのが最大にして唯一の理由です。ヤンメイとは家に求めるものがまるで違います。

知らなかった家のテーマ

言ってみれば、これは家に何を求めるのか?という根本的な考えの違いがはっきり現れた、ってことです。

ヤンメイは普段からそうですが、手間がかからないこと、掃除がしやすいかどうか、というのが家のものを選ぶときの基準です。ホコリが溜まりやすいとか、掃除がしにくい物を選ぶなんてもってのほかです。基本的に「すっきりこそ正義!」というスタンスです。

しかし、今回改めてそれを伝えるとヤンメイ妻に怒られてしまいました。

 

ログハウスにすっきり感を求めるとは何ごとか!?と。

 

 

えっ!?ダメ?

 

 

妻のもの選びの基準はまるで別で、「楽しいこそ正義!」なのでした。つまり、せっかくログハウスという遊び心のある家を建てるのに、合理性を基準にするのはつまらないじゃないか。住んでいることがワクワクするもっと楽しい家を作ろう!と言うのです。

なるほどね。そう言われれば、確かに妻の全ての選択はこの考えに基づいています。そもそも、「日本の建売住宅はキレイだけれど欲しい気持ちにならない」とログハウスを選んだ人でしたから。元から家のコンセプトが「楽しい」だった訳です。

ヤンメイ、実用本位の人なので。家に楽しさを求める発想とかまるでありませんでした。というか、自分の毎日住む家を楽しく、という発想ってかなり自由じゃありません?そういう点ではヤンメイも遊び心の少ない典型的な日本人だったわけです。

まだ「美しく」であれば実用性とか合理性とかが入る余地がありますが、「楽しく」だともう感性でしかないですから。

そして、ログハウスというのはそういう感性に合う建物です。なんというか、すっきりとスタイリッシュに住もうと思えばそれも出来る。でも、なんかごちゃごちゃと並べてしまってもそれなりに絵になる。

むしろ、インテリアなどはちょっとインパクトのあるものでないと家に負けてしまう。そういう、ちょっとした個性を求める性質がログハウスにはあるような気がします。振り返ってみると、妻のインテリア選びはそうした哲学に貫かれていました。妙に個性的だなと思っていたのですが、一貫性はあった訳です。

なので、煙突については見せるインテリアと割り切って屋内に伸ばすことにしました。元々、ペレットストーブ導入でヤンメイの意思を通してるので、他の部分では譲らざる得ないですしね。

 

さて、家作りもいよいよピッチが上がってきています。今更ですが、今月中に完成予定なのですよ。まぁ、ブログではあまりリアルタイムにこだわらず色々書いてゆく予定です。そんな、家作りの裏テーマ(?)が「楽しいお家」だった、というお話でした。