ウチのカミさん中国人 ~毎日が異文化~

国際結婚したい人の夢を壊さないといいな。国際結婚の現実、いいとこ悪いとこ盲点、みんなお話しします。

昭恵夫人の補償希望で考えたこと

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昭恵夫人の補償希望発言が一部で話題になっていますね。しかし、これを受けてヤンメイ妻がなかなか面白い意見を述べてくれました。いや、本っ当、まるで視点が違う!これだけ見えている世界の違う人間が同じ屋根の下で暮らしているって面白いなぁ、と思います。

今回はそんな、中国人妻の昭恵夫人考のお話。

いつのまにか反射で考えていた

そもそもの立ち位置からすると、ヤンメイは現政権の施策には反対部分が多いのです。特に安倍首相はひどい発言が多いなぁ、と常々思っていたので。件の記事の見出しを見ても「お前の旦那に言え!」とつっこみを入れたくなる程度で、いちいち記事など読む気にならなかったのですが。

news.yahoo.co.jp

我が愛妻は「私はこの奥さんの気持ち、少しは分かる気がするなぁ」と言い出すのでびっくりです!いやいやいや、あなたとファーストレディ、まるで被らないよね?

でも、ポジショントークというかね。発言内容ではなく、「安倍首相の奥さんが言った」というだけで、すでに聞く耳を持たずに批判態勢に入っていた自分に気付かされました。

論理的に考えれば安倍首相だって昭恵夫人だって正しいことを言うかもしれない。過去の行状から信頼を大きく損なっていたとしても、発言内容ではなく、発言者が誰なのか、という点だけで判断をしてはいけないんじゃないか?と思い始めました。

 

もちろん、時間は有限ですし、事前にフィルターをかけるのも大事だとは思いますが。子供を持つ身として、「発言内容ではなく発言者の過去と印象で判断する」教育ってしたくないなぁ、ときれいごとを考えてしまいまして。

ヤンメイ妻の視点

ヤンメイ妻曰く、「もともとこの奥さんはいいとこのお嬢さんだし、暮らしには困らないんだけど、安倍首相が熱愛して結婚したのよ。でも、二世帯住宅で同居だし、子供もいないからあまり義母とも関係も良好ではなく、自分のお店が自分の居場所なんだよ」と。

え~っ!そうなの?ワイドショーとか見てるからか詳しいな。ヤンメイ、昭恵夫人がいいとこのお嬢さんだということも、二世帯住居に住んでることも知らなかったわ。っていうか、全然興味なし。単なるイメージで、教育的思想の偏った変な人、私人とか公人とか使い分ける問題行動の多い人、くらいの認識しかありませんでした。

さらに続けて曰く「だいたい、ファーストレディとか、なりたくてなるものじゃないよね?狙う気があれば自分で(政治家に)なるだろうし。奥さんにとっては頼んでもいないのに勝手に押し付けられた役割だから。上手にできなくても仕方なくない?」

そーいやそーだね。政治家になる、とか大臣、総理を目指す!というのはまだはっきりした道のりだけど、ファーストレディーって狙ってなるようなものではないよね、確かに。なんか、自分を選んだ男が上手に政界で出世して、いつしか総理夫人という地位についてしまった。総理夫人なんて嫌だからあなた総理やめて、とか離婚して、というのもおかしな話だし。まぁ、不承不承そのポジションをこなさざるを得ない。そうした視点もあるよなぁ、と改めて思いました。

「だいたい、小池さんに補償しろというのも、お店の運営は自分でちゃんと独立してやっているからじゃない?好きなだけお金もらっていて、好きなだけじゃぶじゃぶ使えるなら別にそんなこと思わないよ。これは、自分でお店を回している経営者だから言うことで、今苦しいのは健全な経営ってことじゃない?」

まぁ、確かに。いくらでも補填されるならこの発想はないか。ヤンメイも自営業者で、過剰な自粛圧力とそれに伴う無補償には疑問を感じていたはずなんだけど。つい、昭恵夫人が言うと、「お前が言うな!」みたいな気になっていて。でも発言自体は同意見なんですよね。もちろん、そのへんの話を旦那にできないものか?という疑問はあるんだけど。

ヤンメイの反省

いや、単にこれだけの話で、ヤンメイ妻はすごく昭恵夫人に共鳴しているとか、ヤンメイが安倍政権の政策にすっかり賛成するようになった、とかって訳ではないです。でも、昭恵夫人に対してざっくりしたイメージだけで「ちょっと頭のおかしな人」というレッテル貼りをしていた自分に気付いたのは結構驚きでした。

もちろん、言動から十分に批判されるポジションの人ではあるんだけど。批判の根拠がイメージっていうのは良くない。っていうか、それはヤンメイのなりたい「善い大人」ではないです。そう、子の親としてのヤンメイはこんなことも考えるのです。

普段から、マスコミに対して疑いの目を持って暮らしているつもりだったんですが、あまり興味のない情報に関しては簡単に操作されてしまうというか、イメージ操作って受けやすいんだなぁ、と改めてびっくりしました。これ、ヤンメイ妻の発言なしには絶対に考えない流れでした。こんなところにも学びはあるなぁ。

そう考えると、安倍が憎ければ昭恵も憎い、みたいな流れでイメージ批判されているところもあるのかなぁ、昭恵夫人。現実にはあるんだけど、家族の誰かの行動で他の家族に累が及ぶのってあまり良い流れではないよねぇ。悪い意味で日本的。


そんな、明恵夫人の発言にも共感するところがある、というか、いつのまにかレッテル貼りはしちゃうから気を付けよう、という自戒のお話でした。あっ、でもこんなに違うけどウチは仲良く楽しく暮らしております。

安倍首相がらみではこんな過去記事も書いています。