好きだから困難を超え、同じ国の人同士より手間をかけて結婚した国際結婚カップル。ではありますが、当然問題も起こります。
どんな時にギクシャクするのか?一体なにがいけなかったのか?
ヤンメイ、頭の良い方ではありませんが、さすがにそういったことを学んでいきます。考え方としては日本人のカップル(夫婦)にも応用出来るかと。
今回は国際結婚9年間で学んだ国際結婚のタブーの話。
自分の国は素晴らしいけど
別に、そんなことを意識して暮らしてるワケじゃないですけど。やっぱり日本人は日本とその文化が好きなんですね。当然、相手もそうです。
結婚当初、妻との会話でカチンと来たことに、日本文化をdisることがありました。と言っても、積極的に日本に文句を言うワケではないのですが。自国文化の素晴らしさを語るうちに、相手文化を下げる要素が入ってくるんですよ。
例えば、「中国はとにかく食材が豊富だ。日本にはない食べ物がたくさんある。日本は(中国と比べて)食材の数が少ない」と。
ヤンメイ、根拠もなく、日本は食材が豊富で食文化も豊かな国だ、という思い込みがありましたから。上記のように言われるとムッと来るワケです。
「はぁ!?別に少なくなんかないしぃ!」
もはや、相手の言ってることが本当かどうか?というレベルの話ではないんですよ。自分の信じている(信じたい)ことが否定されたから、真偽ではなく否定されたこと自体を反射的に怒ってるだけ。
これは多分、誰にでもあります。たまたま食文化でしたけど、他の習慣でも学んできたことでも、常識と言われるものでも、我々は根拠もなく信じてるので。信じてることを「違う」とか「ウソ」だと言われると、検証する前に否定したくなるし、なんか気分が悪くなるんですよね。
自国文化の優位性を語ると…
またある時は、「日本の料理は薄っぺらな味でつまらない。中華料理はたくさんの調味料や香辛料を入れているので、多層的な味がするでしょう?」といわれた時もありました。
これにヤンメイも「いやいやいや、薄っぺらじゃなくてシンプルなんです!食材の質や鮮度がいいから、素材の味を活かしてるだけ。中華料理こそ、材料の質の悪さを味付け濃くして誤魔化してるんじゃないの?」と返すもんだから、誰も勝者のない泥仕合のはじまりですよ。ジャッジはいないしね。いても負けた方は納得しません。
自分の所属する社会、学校とか会社とか、住んでいる地域、市とか県とか国、そういうのって無自覚の帰属意識があって、結構な親近感をもっているんですよ、実は。スゴく好きとかじゃなくても、その外の人から文句を言われると、なんか反発する気持ちになります。
自分の兄弟や姉妹に、自分がけちょんけちょんに言うのはいいけど、親戚や友人に悪く言われると、とたんに反発したくなるようなもんですかね。無意識レベルで好きなものをけなされた怒りなんでしょう。
国際結婚のルール
つまり、信じてるものや好きなものを否定されると、腹が立つ。だから、それはやっちゃいけないんです。そんな、当たり前のことをやっていた、と意識するのに結構かかりましたよ。
なので、大事なことは
・相手文化をdisらない
まず、これは基本中の基本です。もちろん、言いたいことは色々あるでしょうが、実はそれは相手文化にかこつけたパートナーへの不満だったりしますからね。
・自国文化上げはほどほどに
上げるのはまだいいんですけど。やり過ぎるとなぜか相手下げに繋がっちゃうので。
・相手文化を持ち上げよう
一番大事なのはこれです。むしろね、相手下げでも、自分上げでもなく、相手上げですよ。当たり前でしょ?大人なんだから。なのに、つい忘れてしまうんですよね、距離が近くなると。こうしておけば、相手の気持ちが悪いはずがない!
なんで急に褒めだすのよ、気持ち悪い!!っとケンカになったことは一度もありません(笑)
別にね、無理に褒めるんじゃないですけど、よく観察するといいところが必ず見えてくるんですよ。
例えば、さっきの食材の豊富さの話、ヤンメイは自国上げしそうになりましたが。これなんか典型的な無知のパターン。いやね、一度中国の市場とか行くと、魚も野菜も見たことないものばかりですよ!日本にあるものは大体あるけど、日本にないものもたくさんあります。そーか、日本って島国だったんだ…と思い知りました。
すると、素直に中国の食は豊かだね、と褒めることが出来るんです。
国際結婚って、日々、無知な自分を知る旅だなぁ、と思います。もちろん、国際結婚でないカップル(夫婦)も、相手は違う家庭の違う習慣で育ってますからね。ざっくり言えば、異文化人ですよ。ならば、同じです。
相手上げの効果、お試し下さい。