中華風か韓国風か和風か、どれだよ!?
となるようなタイトルですんません。
でも、昨日のメニューがそうとしか言えない内容で。
なにがどうしてそうなったのか。順を追って説明しますね。今回は、外国人が作った他国籍和食のお話。
中国人妻の料理のルール
ヤンメイ妻、基本的に料理に砂糖を使いません。普段、料理にあまり甘味を用いないので、おせちが馴染めなかったくらい。
これ、中国人として一般的なのか知りませんが。ヤンメイ妻は味の素も鶏がらスープの素も使いません。部屋はデコラティブにしたがりますが、使う調味料は塩、味噌、醤油、酢、八角くらいのミニマリストです。出産を機に意識が変わったみたいです。
でも、元々オイスターソースとかコンソメとか、実家で使われていたポピュラーな調味料を一切使わないんですよね。それなのに、とても美味しい料理を作ってくれるのでびっくりします。ただ、作り方に定石がなく、常に一期一会というか、ヒラメキで作るのでなかなか同じ味に巡り会えないのが難点といえば難点ですか。
「韓国風」肉じゃがとは?
それで、「韓国風」ですよ。なにゆえ、日本食の代表格である「肉じゃが」が韓国風となるのか?それは妻のバイト遍歴に由来します。
ヤンメイ妻、学生時代、日本で数多のバイトを経験しました。その中に韓国料理屋の厨房の仕事がありまして。バイトとして厨房に立つうち、韓国人シェフから調理を学んでいたのです。
ヤンメイ妻、前述の通り砂糖は使わないのですが、今回は更にみりんすら使わなかったようで。その甘味付けに韓国料理の手法が応用されていました。
帰宅して、夕飯の席に着くとホクホク顔で「今日は超美味しい肉じゃがだよ」と熱々の肉じゃがを出してくれました。(全くの余談ですが、他に卵スープ、春巻、パスタと続きます。意欲のままに作るので、不思議なバランスになることがあります。)
では、と自慢の肉じゃがを一口。
おおっ!和風のダシも効いていて、煮崩れもなく美味しい!
が、このちょっと強めの甘さは何だ?どっかで食べたことはあるんだけど…???
さて、この甘さの正体は何だったのでしょうか?読者の皆さんも一緒に考えつつ読み進めてくださいね。
衝撃の答え合わせ
ヤ:これ、何で甘くしたの?
妻:リンゴだよ。リンゴをすって入れたの。
ヤ:ファッ⁈ 肉じゃがにリンゴ⁉︎
あぁ!道理でなんか覚えのある味だと思いましたよ。でも、意外過ぎて、ちょっと思い当たらなかった。
ヤ:何でリンゴ?
妻:プルコギの甘さはリンゴなんだよ!
ヤ:!? そうなのか!!
そこで韓国料理の知識が活きるわけね。いや、確かに美味いんですよ。しかも、ヤンメイ娘もモリモリ食べたようなので、幼稚園児にも受ける味付けだったのでしょう。
ある意味、中国人だからというか、日本食や韓国料理はこういうもの、という固定観念が少ないから出来た組み合わせかな、と。
いや、それだけなんですけどね。久々に料理でびっくりさせてもらいました!興味と好奇心のある方は、一度お試しください。