ウチのカミさん中国人 ~毎日が異文化~

国際結婚したい人の夢を壊さないといいな。国際結婚の現実、いいとこ悪いとこ盲点、みんなお話しします。

国際結婚家庭の祖母と孫のコミュニケーション

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お義母さんが来日して1ヶ月が経ちました。実は、来日前、密かにヤンメイが心配していたことがあります。娘とお義母さんのコミュニケーションです。彼女達は、それぞれの母国語しか話せないからです。

せっかく一緒に過ごすようになっても、言葉が通じないとかえって欲求不満が溜まったりするんじゃないか?さて、実際はどうだったのか?

今回はそんな、国際結婚家庭の三世代コミュニケーションのお話。

中国語が嫌いなハーフ?

ヤンメイ妻は時々、中国の実家とテレビ電話をします。日本だとスカイプが便利ですが。中国ではQQというサービスが普及しています。機能的にはほぼ一緒だけれど、向こうのご両親や友人との連絡にはQQの方が使い勝手がいいみたい。

で、そんなご実家とのテレビ電話、ヤンメイ娘は嫌いなんです。娘は日本生まれの日本育ち。観るテレビも読む本もみんな日本語。両親の家庭での会話も日本語なので、中国語にあまり馴染みがないんですね。

妻も頑張って中国語で話しかけたりもするのですが、なんとなく日本人の娘相手だと中国語スイッチが入らないみたいで。限界状況でも中国語スイッチが入らない妻のエピソードはこちら

なので、ヤンメイ娘、iPadでQQを始めると、嫌がって逃げるようになっちゃって。まぁね、なんか自分の分からない言葉での会話に参加させられて、時にはなんか芸(よく幼児が家でやってる歌や踊りの披露)を要求されるのって、本人は別に面白くはないでしょうから無理もない。

けれど、お義母さんが実際に家に来ても、「おバアちゃん、何言ってるか分かんない!」と避けたり、嫌ったりなんてしないといいな、と密かに心配していました。


そして。実際、成田に迎えに行ってみると。


もう、出口で待ち構えていて、お義母さんが出てくるなりベッタリですよ。帰りの車の中でも隣から離れず、両親なんて見向きもしません。それどころか、「アプー、帰らない?ずっといる?」と毎日訊ねるほど。メッチャ懐いてしまいました!血ってスゴい!?

異言語コミュニケーション

娘と義母

では、娘とお義母さんのコミュニケーションはどうやって成立しているのでしょうか?

見ていて面白いのですが、彼女らは各々自分の言葉で勝手にしゃべります(笑)。お義母さんは中国語でしゃべり、ヤンメイ娘は日本語でそれに応じてるんです!

ノンバーバルコミュニケーション(言語以外のコミュニケ―ション)というヤツですかね?なんか勝手にそれぞれの言語でしゃべり合って、一応意思の疎通というか、コミュニケーションが成立しています。

特に、娘はまだ日本語の語彙も十分ではないですし、いわゆる、「察する」、「空気を読む」という能力が高いのかもしれません。日常のお世話とか遊びのレベルであれば、十分な理解が得られています。

オバちゃんスキル?

これ、娘は娘でスゴいと思いますが、本当にスゴいのはお義母さんです。普段ヤンメイ、お義母さんに話しかけたいのですが、単語も出てこないし、無視する訳ではないのですが、ついつい口数が少なくなってしまいがち。

注:ヤンメイの中国語力はかなりプア

ですが、お義母さんは通じようが通じまいが、普通にガンガン話しかけてきてくれます。これはなかなかありがたいです。こちらも同じ屋根の下に住んでいるので、普通に家族の会話がある方が楽ですからね。でも、ヤンメイにはなかなか出来ないんですよ。

英語圏に行くと「Thank you」すら「ありがとね」で通せるオバちゃんがいますけど。そういうオバちゃん属性のスキルなのか、中国人の押しの強さなのか。同じ中国人と結婚して、中国人の義両親のいる人に訊いてみたいものです。

ヤンメイとお義父さん

余談ですが、今回来日していないお義父さん。このお義父さんとヤンメイの間では、やはりこの娘とお義母さん的なコミュニケーションが成立しています。

ヤンメイ、中国語しゃべれませんが、全然理解できないわけではないのです。第二外語は中国語でしたし、短期留学と称して一ヶ月ほど北京で遊んでいたこともありましたので。 ただ、使わないとサビつくので、実用性はほとんどないレベルであります。

ですが、ヤンメイ、お義父さんのいうことに限って、なんとなく言ってることが分かるのです。もちろん、噛んで含めるようにゆっくりしゃべってくれるとかもあるんですが。妻(通訳)抜きで話していて、「お義父さん、こんなこと言ってるの?」と後から妻に訊ねると、だいたい合っていたりするので。ノンバーバル万歳なのであります。

バイリンガル子供の育て方

とはいえ、義母来日から一か月。お互い自分の言葉だけを話しているとはいえ、相手の言葉を聞いていますからね。お義母さんも娘も、相手の言葉を覚え始めています。お義母さんが中国語で手遊びとかするもので、手遊び歌なんかは中国語で歌ったりもします。お義母さんも頻出単語は完全に理解してきました。

そうなると、一人取り残されるのはヤンメイです。やばいな…
いやいや、そうではなく!

もう少し娘が成長し、義母べったりで遊んだりしなくなる頃、自分の興味がはっきりし始める頃に、中国語学習を面倒くさがらないでくれたらいいな、と思うばかりです。


国際結婚のバイリンガル家庭を見るに、やはり2重に教育する手間がかかりますし、子供自体がそれを負担に感じることもよくあるようなので。当たり前ですよね。人間、楽な方に流れますから。普段、使う必要のない言語を面倒な思いして学びたいなんて、普通思いませんよ。自国語の学習だけでひーひー言ってたのに、その手間が2倍でしょう?

楽しんでそれぞれの言語を学ぶにはどうしたらいいのか?学習している、と意識させないのが一番なんですけど。そんな方法についても、そろそろ真面目に考えなきゃなぁ、と思います。

え?
バイリンガル子供の育て方!?

知りませんよ!どうやるのかなぁ?知りたいなぁ!
という願望タイトルです。誰か、良い答え、方法論をお持ちの方、ご教授ください。
以上、娘とお義母さんのコミュニケーションのお話でした。