週末、ヤンメイ家のマンションは防災訓練でした。ヤンメイは現在のマンションでしかマンション暮らしの経験がないので、これがスタンダードなのか分かりませんが。ともかく、避難訓練があるんですよ。
妻はここに住むまでこういう経験がなかったそうです。確かに、バイト先や大学とかではこういうの経験しないもんなぁ。
今回は、そんな日中の防災訓練ギャップについてのお話。
日本の防災訓練
そもそもね、ヤンメイの経験している防災訓練がどこまでスタンダードなのか、ということも含めて、ヤンメイの経験した過去の防災訓練を。
学校だと小中学校で毎年やっていた記憶があります。高校以降はなかったような。基本は火災という想定で。
「○○で火災が発生しました。生徒は指示に従って避難して下さい」みたいな校内放送があって。廊下に整列してから校庭に出て行く、みたいな流れでした。でも、「地震だから机の下に隠れましょう」と言われた記憶もあるな。どんな設定だったっけ?
「お・か・し」という標語があり。「押さない、駆けない、しゃべらない」という避難時の原則を毎年繰り返し教えられました。最近は「お・か・し・も・ち」になっていて「戻らない、近づかない」というのも追加されているとか。
校庭に出ると、全員の避難に何分かかったか、を含めた消防官の講評がありました。その後は消火訓練があったり、上の階の生徒は滑り台みたいなチューブで下まで降りる訓練(羨ましかった)をする年もあったり。おおよそそんなことを中学校まではやっていました。
それ以後は、避難訓練をした記憶はありません。大人になったらなおさら。でも、3.11以降はちゃんと訓練をする企業も増えたみたいですね。
中国の防災訓練
日中ギャップとか言っといてなんですが。ギャップ以前の問題として、妻の経験している範囲では、日本人がイメージする避難訓練はやらなかったと。
災害時にはこうして避難するように、との話はされたけれど、シュミレーションというか実演はしないそうです。
いや、本当、勉強以外なんにもしないと割り切ってる感があります。いっそ潔いな。日本の学校がサービスし過ぎなんでしょうか?
マンションでの避難訓練
マンションでの避難訓練は年一回あります。あらかじめ予告されてる時間の範囲内で、インターホンを通して警告があり、それに応じて各戸から家族が廊下にでて、外階段を降りて行きます。実にオーソドックスな避難訓練です。
下に皆がそろうと、消防士さんが消火器の使い方をレクチャーしてくれます。消火器は色分けされていますからね。
1.黄色いピンを抜き
2.黒いホースを構え
3.緑のレバーを抑えて噴射する
と、手順と色がマッチして分かりやすいのが妻にウケていて!その後の実演までしっかり楽しんでいました。
更には中国のSNSにまで投稿し「消火器の使い方!」と紹介したところ、友人達も興味津々に食いついてきました!外国人的には面白いらしいです、消火器。まぁ、実際、防災訓練でもなければ、なかなか消火器に触れることはないですから。単純に珍しいんでしょうね。
消火訓練の後はAED(心臓に電気ショックを与える救命具)の実演もあり、ヤンメイにも初めての話が色々聞けて楽しかったです。←お前もか
その後は子供達向けに消防車も披露してくれて、子供達は座席にも座らせて貰って大喜び!充実した(?)防災訓練でした。
終わって部屋に戻ってから、妻曰く「日本のこういう習慣はいいね。やっぱりやってみたり、練習しないといざという時に出来ないよね」と。そうか。子供の頃からやっていると、あまり感動しないけど、馴れない人はこういう評価になるのね。
「消防士さんもサービスいいしさ♪」
そこかっ!?
消防車前での家族ショットも撮ってくれたし、色々やらせてくれたもんね。もちろん、中国ではこのようにサービス精神のある消防士さんなどいないし、そもそも一般のマンションとかに戸別指導(?)になんか来ないそうです。要請をすれば、このように対応してくれるって、実はスゴいことなのかも。
当たり前に思っていた防災訓練の当たり前じゃなさに気づいたお話でした。
ちなみに、実際の災害時には誰が最初の「避難しなさい」っていうコールくれるんだろ?こういうことに気付くのもブログ書きの良いところですね。来年確認です。