ある朝、子供と粘土遊びをしていました。ドーナツ状のリングの上に、黄緑色の小さなツブがパラパラかかっており。
ヤンメイ:おっ!チョコのトッピングかな?
娘:違〜う、ネギよ!
ネギ!?ドーナツに?だって娘ちゃん、ネギ嫌いじゃん!?ドーナツにネギ乗せるかなぁ?
なんて会話をしていたのを、ヤンメイ妻が聞いていました。そこで、なんらかのスイッチが入ってしまったようです。
「今からドーナツ作るよ!ネギのドーナツね!」
今回は、世にも珍しいネギのドーナツのお話。
反骨料理やめれ
ヤンメイ妻は「普通」という単語が嫌いです。正確に言うなら「普通は○○じゃない?」という「普通」の押し付けが嫌いなのね。確かに、「普通」のラインがどこにあるかって難しいし、外国人の普通を押し付けられても違うわ、ってあるかも知れない。もしくは、ドーナツにネギ乗せても美味しいかもしれないじゃん!?みたく、既成の考えに対する反骨精神が湧き起こってきたのか。
かと言って、ネギドーナツですか…また斜め上な物を。
そうこうするうちに、ドーナツを揚げる香りがして来ました。それで出来た第一弾がこれ。あ~、初めて見たけど、確かにネギドーナツだわ、まんまだわ。
ぱっと見、ひとかけらしかネギ見当たりませが、中にちゃんと入っております。
気になるお味ですが、食べてみると思ったより悪くない。というか、甘みがほぼないのでオヤツ感はまるでなくて、こういう主食だ、と言われれば納得してしまいそう。ネギは香り程度であまり主張してないからクセがないですね。ちょっと違うけど、油条(ヨウティャオ)の系統かな。
ちなみに、油条というのは中国の揚げパンと思ってください。朝ごはんなどでまんま食べたり、ちぎってお粥に乗せたりして食べます。こんなのね。
妻はカウンターの向こうでドヤ顔してますよ。チッ!
娘は一口面白がって食べたけど、あとはもういらな〜い、と。うん、それも分かる。
その反応を見たのと、大きいと揚げるのに時間がかかるので、更に思い付きで変形させてきました。
それがこちら。
なんか細長いのが出来てますね。見た目はなんかアレですが…これだと、揚げ上がりが早い上に、食感がカリカリになります。ヤンメイ娘と妻はカリカリ物が大好きなのです。
あっ、確かにこれは悪くない。
ちょっとグリッシーニっぽいかも。←そんなにおしゃれなではない
いや。
違うな、なんだろ?
・・・
あっ、これ麻花(マーホァ)だわ!
なるほど、甘くないドーナツを細くすると麻花になる訳だ!
麻花とは中華かりんとうです。甘くないねじったかりんとうです。いや、中国だから甘いのも色々あるのかな?
ともあれ、この系統の味です。つまり、全然あり!
ドーナツと麻花、揚げ方次第でどちらにもなる紙一重の存在だったみたいです。ねぎドーナツというかねぎ麻花、ありでした。ヤンメイが間違えていたよ。ごめん、娘。
本日のまとめ
○ネギ入りドーナツはまずくない(美味くもないけど)
○ドーナツとかりんとうは親戚
そんな、朝から一歩も家を出ずに小さな冒険が出来てしまう家庭のひとコマでした。