ヤンメイ妻、和食大好きです。日本が長くなるにつれ、作る和食のレベルも上がって来ています。
そんなある日、我々日本人が当たり前に食べているあるものが、日本人しか食べない、独特のスタイルではないか?と発見したので、世に広くお知らせしたいと思いまして。
そのあるものとは?
今回は世界で日本人だけが食べている、食材の食べ方のお話。
ジャパニーズ大根おろし
毎回タイトルばれしてるんですけどね。
一応、引っ張ってみたその食べ物とは、大根おろしです!大根自体は外国にもありますけど、大根おろしとして食べる文化って、もしや日本にしかないんじゃないか、と。
大根、外国でサラダに入ってたのは食べたことあります。中国ではスープに入ってて美味しかったです。が、大根おろしは食べたことないぞ。
それどころか。イタリアン、フレンチ、トルコ料理、ルーマニア料理、ロシア料理、ポルトガル料理。少なくとも、これらのお店で大根やその他の野菜がおろされた状態で出てきたのって、多分食べたことない。
台湾とか、文化が伝わった先にはあるのでしょうか?全然分かりませんが。
多分、大根おろし、日本オリジナルです。日本にある物の多くは、起源が大陸にあったりするので。日本オリジナルってなんか嬉しい!
ジャパニーズおろし金
ということは、おろし金も日本オリジナルの調理器具なんでしょうか?近いものだと、フォンデュの時にチーズをすりおろす器具が似てますけど。はたして、繋がりがあるのかどうか。
考えてみれば、おろし金もやっぱり日本オリジナルな気がします。例えば、こんな金属のおろし金って、大根や生姜をすった後の掃除が大変なんですよね。歯ブラシとかでちまちまやっても、なかなかキレイにならない。あれ、外国人がやるとはとても思えません。ヤンメイ家のおろし器もアイキャッチのようなプラスチック製です。
大根おろしアレンジ
ともあれ、日本に来るまで大根おろしを食べたことがなかった妻ですが、今や大根おろし大好きです。
先日も秋刀魚を食べながら、やはり秋刀魚は大根おろしがないといけない、と力説してました。確かに、あれはスライスでは代用出来ない独特の風味がありますよね。単純な焼き魚という文化のない国の人が、焼き魚に大根おろしというメチャクチャにシンプルな料理の美味しさに開眼するって、素晴らしい!
他にも、しらす+大根おろし、茄子の煮浸し+大根おろし、と数々のジャパニーズメニューを体得していただき、大変助かっております。
ちなみに、妻の大好きな大根おろしの食べ方がもう1つあります。それは、モミジおろし!元々、ヤンメイ妻はあん肝が好きだったのですが。それにモミジおろしと浅葱をかけてポン酢で食べる王道スタイルに目覚めまして。
実はヤンメイ、白子とかあん肝とかあまり得意ではないのです。そんなダメ日本人ヤンメイを尻目に、いそいそとモミジおろしを作り、ポン酢をかけながらあん肝に舌鼓を打つ妻。どっちが日本人だか。異国の味にそこまでどっぷり浸れてしまえば大したものです。
ヤンメイも最近はブタ耳なんかパクチーないと食べられなくなってきました。
その国の人にとっては定番の美味しい取り合わせ、というか、一緒じゃないと寂しい味ってあるんだなぁ、と国際結婚をしているからこそ余計に思います。
大根おろしの効果
ちなみに、大根おろし、美味しいだけじゃなくて、身体にも良いんですよね。
特に、消化酵素のジアスターゼが入っているので、消化を良くしてくれるのです。お餅と大根おろしのペア、からみ餅も胃もたれを防ぐ意味がある訳です。中華料理とペアにするのはどうだろう?
しかも、生でないと酵素が壊れてしまうので、大根おろしで食べることに意義がある、と。
とはいえ、効果は後から。昔の人は身体に良い組み合わせを直感的に「美味しい!」と感じる力があったんじゃないか、と思えてなりません。
だって、いちいちそんな変な人体実験を無限に繰り返した結論だとは思えないんですよ。あん肝と一緒に大根おろしを食べて、一口目から「美味いっ!」と目を輝かせた妻を見てるとね。
そんな、中国人妻が大根おろしを美味しく食べている、という他愛ないお話でした。