今回の杭州行きは1週間。その間、色々ご馳走を食べさせて貰いました。予約のなかなか取れない人気中華料理店、郊外のスッポン屋、徒歩圏内なのに予約必須の鍋屋。
でも、ヤンメイは真性の庶民なので、それらのご馳走も当然美味しかったのですが、もっと普通の家庭料理とかチープな料理もホッとして旨いのです!
今回は、決してガイドブックには載らないであろう、中国の美味しかったもののお話。
中国美食
杭州と言えば、東坡煮(トンポーロー)が有名です。豚の角煮の原型みたいなお料理で、とっても美味!!ですが、そんなに杭州人がこればかりを好んで食べているかというと、そうでもなさそう。
それが証拠に、今まで杭州で東坡煮を食べたことは一度しかありません。多分、もっと他に美味しいもの、ヤンメイに食べさせたいものが沢山あって優先順位が低いからと思われます。
唐揚げ
名物とか関係なく、今回の杭州行きで一番美味しかったのは、羊の唐揚げです!
食べたことあります?ヤンメイは初めて食べました。鶏の唐揚げなら普通ですし、豚カツ、牛のカツレツも食べますけど。思い返してみたら、羊肉の唐揚げは初めてでした。
しかも、調理はお義父さんです!高級料理店とかではなく、お義父さんの手料理がこの1週間で1番美味でした!いや、愛情が、とか心遣いが、とかいうメンタルの話ではなく、単純に味として本当に美味しかったのですよ、他の何よりも。
その後お義父さんは来日してイワシの煮物を作ってくれたりもするのですが、これも美味かった。実は料理上手な一面があったようですが、それは余談。
写真?食べるのに夢中でありませんよ。今回はそんなケースが多く、本当にブロガー指数が低いことを実感しました。
ラーメン
次点はうなぎラーメン。食べたのは前回と同じように市場食堂です。
今回分かったのは、あのうなぎは一度油で揚げてありました。カリッと揚げたうなぎを麺の上にドーンっですよ!香ばしいのはそのせいだったんですね。基本的に、タマネギとニンニクも一緒に炒めてあります。やはり旨い!
前回は食材持込のオーダー品だといいました。確かに、いつもオーダー出来るレギュラーメニューではないのですが。どうやら、うなぎラーメンにはデフォルトのスタイルがあるようです。前回と違うお店でも似たような風味で出てきたので。中華のシェフはこう作る、みたいなものはあるのかも知れません。
美食とかいって唐揚げとラーメンか、と思うかも知れませんが。ヤンメイベストなので悪しからず。唐揚げはご自宅で試すのもありですよ。
その他食べ物ネタ
小さい肉まん
日本のようなコンビニは見なかったのですが。スーパーはあるのです。そんなあるスーパーのレジ近くに肉まんが売っていました。
これ、日本と比べて小さい!通常のコンビニものよりふた回りは小さい感じ。皮も日本のほどふわふわではありません。味は普通に美味しかったです。他の店でもサイズはこんな感じなので、これがデフォルトの大きさなのでしょうね。
面白いのは野菜まん。おやきの高菜とかそんな感じで刻んだ青野菜が具になっています。いわゆる中華まんのイメージよりあっさり目なお味はですが、これも普通に美味しかったです。
例によって写真はありません。
小さいミカン
肉まんに限らず。中国はなぜか小振りな動植物が多いと以前に書きました。上海蟹しかり、ミニマンゴーしかり。
これまでの訪中では日本でポピュラーなサイズのリンゴも見なくって。あるのは姫リンゴというか、小さいのばかりでしたが。今回はついに普通サイズに会いました。徐々に中国の食生活も変化していますね。
で、本題はミカンです。今回はミニミカンと出会いましたよ!写真のサイズです。カゴに山盛りなのを見れば普通に食べているのが分かると思います。
味はとっても甘いです。小さくて濃厚な甘み!ですが、日本で我々が食べているミカン2房分くらいの量なので。物足りないといえば物足りない。口をサッパリさせる、とかほんのちょっとだけ食べたい時にはありですけど、本気でミカンを食べたい時(?)にはまどろっこしいかも。ヤンメイ娘は大好きでしたね。
ナッツ類たくさん
これも以前書いていますが、とにかく中国人はナッツ類を良く食べます。ヒマワリのタネ、クルミ、松の実、アーモンド、etc。日本では見たことのないものも沢山あります。それぞれに美味しいです。
スーパーの中ではある通路というか、あるエリアはナッツだけで埋まってたりします。日本のスーパーでいうとお菓子エリアが全てナッツだと思って下さい。
中でも、向こうに行かないとなかなかお目にかからないのがこちら。日本語でなんというのか?山胡桃と書いてありますが、日本では見たことありません。


硬い殻にちょっとヒビが入っているので、それを歯で砕いて中身を出して食べます。味付けがしてあって、確かに美味いのです!素焼きのクルミのような苦味はありません。
そもそも、普通の日本人では食べ方すら分からないでしょうけれど。食べている中国人がいたら、是非食べ方を教わって分けてもらって下さい。結構ハマる美味しさです。
郊外庭園レストラン
杭州のほんのちょっと郊外めの地域には、広い庭を併設したレストランがあります。中国全土の話なのか浙江省ローカルなのかは分かりませんが、明らかにそういう形態のレストランがジャンルとして確立しています。
日本でも日本庭園をウリにする日本食店とか、古民家に手を入れた蕎麦屋とかあるけれど、中国でいうそういう類のお店かと。
基本的には少し郊外にあり、個室棟や宴会用のホール棟、麻雀などの遊び棟を完備した上に、池を配置した庭があります。なので、かなりゆとりのある施設になっています。どういう景観が中国的な庭園なのかは分からないけれど、写真のような景色が多かったです。




これを見て、中国人が「うんうん、中国的!」と思うのかどうか?はっきりとした特色を見出だせないのですけど。料理は普通に中華です。
お菓子
パイの実?
ロッテ「パイの実」と似ていますが、全然別物です。なんという名前かも分からないし、計り売りの商品なのでパッケージすらないのですけど。
一見、パイの実のつもりで食べると驚きます。塩味です!というか、お肉なのかなぁ、中身。とにかく、甘くはありません。よく分からないけど美味しいお菓子です。ほんの少し、シンガポールとかのスプリングロールというお菓子と似ているかも。


カール?
これは妻が子供の頃からあるお菓子のようです。ヤンメイの感覚でいうと、ポッキーとかかっぱえびせん的なポジションでしょうか?


「長鼻王」と書いてますね。ウ◯ップか!?いや、多分こちらの方が本家というか、歴史があるのでしょう。
で、カールに似ています。が、全然違います。ここにも潜んでいた中華のダブルスタンダード!塩味の効いた棒状のパフはほぼカールなのですが。これが「うまい棒」のように中が空いていて。その空間にチョコなのか、甘い何かが詰まっているのです。
繰り返しますが、外側はカールですからね?カールinチョコ。日本人に想像できるでしょうか。塩っぱい。甘くて塩っぱい。初めて食べた時、何とも言えない顔になりました。
妻はこれがクセになる、とか言うんですが。
いやいやいや、ないだろ!?
甘いか塩っぱいかどちらかにして下さい!なんであなた達混ぜるんですか!?
と、最初は思ったのです。もちろん一個で食べるのをやめました。
が、後に気になり、再び食べると…
あれ?なんか美味しい…?
もう一個食べよう。
すごく美味しいとか、止まらないとかではないのですが、妙に食べたくなります。確かにクセになります。「長鼻王」万が一、中国で見かけたらお試し下さい。損はしません!
これで今回の旅行記も終わりです。旅行記といいつつ旅行者には役立たないお話ばかりでしたが、中国の生が詰まっています。お楽しみいただけたら幸いです。
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