なんで急にこんな話を?
いや、先日就活の面接が解禁になったようですね。たまたまそういうポジションで働いている知人と話していて、まぁ、忙しくて大変なんだ、と。そこで聞いた話がちょっと面白かったので、これから就活する若者の参考になるかな?と思い立ちまして。
いや、ヤンメイ自身は就職はおろか、エントリーシート一枚書いたこともないのです。大学を出てから3枚くらいは履歴書書いたかな?まるで未経験なので就活とか大変そうだな、と。そんな若者を応援したい気持ちから、今回知った採用担当者が見ているポイントを公開!
今回は、本当異文化とか全然関係ない、日本の就職活動、中の人から聞いたお話。
書類重視
これ、もちろん会社とか職種とかによって変わってくると思うので。あくまで一例報告としてね。ソースは某製薬会社の人事で役職に就いてる人。まぁ、およそ普通の日本人ならその会社を知ってる、というかそこの薬飲んだことあるはず、ってくらいの大手の会社のお話です。本当は聞いた話なので伝聞なんだけど。面倒なので、ヤンメイが言うかのように記します、とお断り。
まず、書類選考というか、書類を読んだ段階でダメな人は会ってみてもダメなことがほとんどです。
では、そのダメとかいいとかの基準は?というと。字のキレイ、汚いとかはそんなに見てなくて。志望動機や自己PRがちゃんと書けるか、という普通のことを見ています。
強いて言えば、志望動機は本気が伝わってくるので、本当に入りたいのなら本気で書くと良いです。なんとなく、キレイに適当に書いたものは、なんとなく分かってしまいます。文章とは思っている以上に色々と伝わるものです。
逆に、本気でウチに入りたいのだ、という熱の伝わらない作文は志望動機として失敗、ということですね。
面接1分
これはさすがに1分で面接を終える、ということではありませんが。内心、ほぼ最初の1分で次(上の面接)に送るかどうかを決めてしまっている、ということです。
この時点で、見た目や話し方などから、我が社が求める一定の水準に達しているかがチェックされます。やはり、極端にモゴモゴ何を言ってるか分からない人などは論外です。自分の考えを簡潔にまとめて話せるか、も見ています。
どうしてもウチに入りたい、という熱意を見る場でもあります。本気で入りたいのであれば、本気のアピールが出来ますからね。面接とは熱量を見る場だ、とも言えます。
ウソはいらない
話す内容に矛盾がないことも大切です。「製薬会社が希望か?」との問いに、そうです!製薬メインです。と答えておいて。後から「他にどんなところを受けましたか?」との問いに、メーカー系で自動車や食品などを受けています、とか。おかしいでしょ!?
製薬がいいけど、違いもあまり分からないし他社も色々受けたり、というのは普通なので。ウソはいらないけど、興味の理由が言えるといいですね。
というか、優秀な子は当然複数の内定を取るだろう、と織り込み済みで内定を出しています。御社だけです!とか普通にあり得ないウソは言わない方がいいです。
1番重視しているもの
それはズバリ、
社風との適合性です!
なので、落ちても気にしないことです(笑)。
いや、当時者は笑い事ではないですね。でも、ウチに合うか合わないか。実はそこが一番大事です。
例えば、あの部署に入れてマッチするかな?とか誰それの部署に行っても上手くやれるかな?とか。すでに出来上がっている組織に適合するかどうか、という判断なんです。
また、製薬会社といっても色々ありますが、社風というのはそれこそ国と国の違い、くらい違います。ヨーロッパとアメリカと中東とアフリカ。全部違うでしょ?それくらい違うので。ある意味、落ちるということは、中の人からみて「この子はウチには合わないな」という判断なのです。あまり優劣の結果とばかり思わない方がいいですよ。
特に大事なことは
とはいえ、それだとあまりに相手任せ。主体的に確率を上げるというか、出来ることがないかというと…あります。
それは、感じのいい人になることです。
ぶっちゃけてしまうと、選ぶ基準の根本は
こいつと一緒に仕事したいか?
ということ。
当たり前だけど、嫌なヤツと机並べて仕事したくないじゃないですか。面倒くさいヤツにいちいち仕事教えてやるのヤじゃないですか。そういうことです。
能力とかいっても、ある水準からそう何倍も差はつかないのです。ちょっと仕事出来るけど、雰囲気悪いヤツ、挨拶が普通に出来ないとかやけに突っかかってくるとか自信過剰とか押し付けがましいとか頭固くて話を聞かないとか。そういうヤツを入れて、すでにある職場の効率落とすより、能力2割減でも素直にまじめに波がなく淡々と仕事をこなせる人の方がありがたいのです。
なので、他社はいざ知らず、ウチは素直ないい子が欲しいです。変なアクとか個性とかはいらないです。
会社によっては個性枠というか、他と違うクセの強い人を2割は入れる、みたいな企業もあるみたいですが。
最後は熱意だ
今回面接した中で、「もし落ちたら中途採用も応募していいんですか?それは何回もチャレンジしていいんですか?」と確認してきた子がいました。
性格も良さそうだし、カタログスペック的にもなかなか良い、日本語の上手な韓国人でした。ただ、彼よりもっと非の打ち所がないスゴイ若者が2人いて。ちょっとその後の部署とか考えると、本当は3人目は枠的に厳しいんだけど。最後的に採るかどうかは上(役員)に委ねようと、次の面接枠に押し込みました。
これは完全に人情というか気分の世界です。まぁ、なんかここで落とすのは惜しいかな、と。そんな気分になったのは、彼の熱意にほかなりません。やっぱり、企業といっても中身は人間なんですよね。
以上、就活した事のないヤンメイには意外で面白かったのですが。他の人はこんなの楽しいといいのだけど。さぁ、これから内定取るぜ!と気合いを入れている若い人の後押しになればいいな。
そんな、採用面接の中の人から聞いた、採用担当者が見ていることのお話でした。