ウチのカミさん中国人 ~毎日が異文化~

国際結婚したい人の夢を壊さないといいな。国際結婚の現実、いいとこ悪いとこ盲点、みんなお話しします。

中国人とお中元

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最近、「北京お中元習慣ある?」と検索してウチカミに来られた方がいて。ヤンメイ、お中元は日本のローカルルールと捉えていたので、外国に同様の習慣があるかと調べる人がいるだけで、面白いな、と。

いや、実はお中元ネタは以前にも書いてるんですが、アメリカ人とお中元、だったんですよね。たどり着いた方も記事を読んでガッカリされたかと。

アメリカ人とお中元 - ウチのカミさん中国人 ~毎日が異文化~

では、今度こそ、中国人とお中元の習慣について書こうじゃありませんか。中国人はお中元を贈る?贈らない?どっち?のお話。

お中元って何だ?

そもそも、お中元ってなんでしょう?なんで、夏に贈答品を贈るようになったんでしょうね?

お中元の起源と歴史~なぜ中元に贈り物をするの?: 今日は何の日?徒然日記

こちらには以下のように書かれています。

古代に中国から伝わった7月15日の中元の日は、贖罪(とくざい・しょくざい)・・・つまり、今まで犯した罪を償う日として、その日一日、庭で焚き火をする習慣がありました。

出典:今日は何の日?徒然日記

つまり、起源は中国由来なんだけど、形を変えて今に伝わっている、と。まぁ、文化あるあるです。

リンクに飛ばない人の為に要約すると、元々は貴族が互いの無事を喜んで訪問し合う日だったが、庶民に広がるうちに時間的、距離的に訪問し合えない代わりに品物を贈るようになった、ということみたい。

日本のお中元

そんな訳で、元々の意味が変わって贈答品のやり取りになった日本のお中元。もはや、「お中元」という言葉は日にちを表すのではなく「お中元=品物」と思われてますよね。

そもそも、経済的な余裕も関係するのか、合理的な精神から儀礼的な行動をしなくなったのか、若い人ほどお中元は贈らなくなっているようです。百貨店のお中元売上は減っているようですが、習慣が廃れたのかネットに流れたのか。

最近もトヨタがそうゆうのを廃止しよう、という通達を関連会社に出したのがニュースになっていました。形骸化して本当の心、気持ちから遠ざかっていくなら廃止もありかと。

でも、ヤンメイは少数ですが頂いたり贈ったりの機会があります。お贈りする手続き中は、頭の中で「夏〜の元気なご挨拶🎵」と日清サラダ油セット(日清オイリオではない)のCMが流れていたりします。子供の頃の刷り込みってスゴイですね。でも、日清の油とか贈りませんけど。

若い頃は〝欲しいものでもないのに、実に無駄な習慣だ〟と思っていましたが、実は初めて自分でお中元を贈ったとき、「自分も大人になったもんだ」と、ちょっとした感慨があったのも事実。ちょっとした贈り物って、生活の潤滑油なんだなぁ、と思うようになりました。

中国のお中元

そんな訳で、先にも書いたように、中国ではいわゆる日本のお中元的な贈答の習慣はありません。あれは完全に日本のローカルルールです。

しかし、〝◯月◯日くらいまでに贈り物をする〟という決まりきった日付があるのって、ある意味、堅い日本人的です。実は中国人は贈り物のやり取りが好きなので、〝お中元〟という決まりきった形ではなく、もっと自由に頻繁にプレゼントをし合います。

ヤンメイ一家がおよそ年に一度帰省すると、ヤンメイ妻は結構プレゼントを頂きます。来日十数年、妻もだいぶ日本人化が進んできてまして。短い滞在中に色々頂いたり、また別の機会にそれを返したり、が少し面倒になっているのか、帰省はひっそり行なっているんですが。それでもわずかに知らせたお友達は、花束やらケーキやら、立派な贈り物をたくさん持って会いに来てくださいます。

中国人って友情に厚いなぁ、と感心しますね。果たして、ヤンメイにこれほどしてくれる友人がいるだろうか?と。まぁ、大切なのは物ではないのですが、物のやり取りは分かりやすい好意の現れだなぁ、とは思います。そうした点では、日本人の物のやり取りって淡白なのかな?

日本の要人が中国で歓待を受けるとコロっといっちゃったりするのも、日頃からそうした行為への慣れの違いがあるのかも。文部官僚が140万円の接待とかね。賄賂の良し悪しではなく、小さいなぁと。中国人は接待も賄賂ももっと景気良く、ばぁ〜ん!!っと行く気がします。もちろん、中国だって賄賂は罪ですけどね。

 

そんな、中国にお中元の習慣はないけど、贈り物は普段からやりとりがあるよ。気持ちを伝えたければ是非!というお話でした。