ウチのカミさん中国人 ~毎日が異文化~

国際結婚したい人の夢を壊さないといいな。国際結婚の現実、いいとこ悪いとこ盲点、みんなお話しします。

酷いニュースに入管を思い出した話

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前回、言葉が通じない、外国語も表示しないままで外国人受け入れだけが進むとトラブルが増えますよ、ということを書いた直後、気になる記事を見つけました。

それをきっかけに、昔、入管で経験した酷い対応を思い出したのでメモしてみることに。その記事を書いてるハーディソンさんも声を上げよう、と言っていたし。

今回は、日本の外国人窓口の貧弱さについて。

警察はどこの国も酷い

ハーディソン(id:PhilHardison)さんの記事によると、

philhardison.hatenablog.com

だそうです。くどいけどすぐ読めるツイートも。

これ、中国の話じゃないんですよ。なんか中国を前近代的だとディスる人もいますけど、50歩100歩です。

正直、妻が外国人だけど、日本の警察が外国人に対してそんなに酷い態度だとは知らなかった。ヤンメイ妻は普通に日本語喋れるとか、配偶者が日本人であるとか、ハーディソンさんの知人とは色々違いがあるけれど。まぁ、警察の人権意識なんて日本人に対しても酷いものだし、ヤンメイ妻だってトラブル時には酷い目に合ってもおかしくないな、と心配になりました。

そう、まだこの国では外国人は少数派で、日本語以外で取り調べをする必要なんかなかった頃の意識のまんまなんですね、警察とかは。在日外国人はこの10年で大体200万人オーバーくらいで大きな変化はないんだけど、訪日外国人数はこの10年で4〜5倍になってるのに。全然変化に対応出来てない。

そんな、ちょこっと日本に来る奴らの為に準備なんて面倒だって態度はアウトです。だって、どーか日本に来てお金を落としていって下さい、というのを国策にしちゃってるんだから。それに伴うトラブルも引き受ける体制を作らないと。国際観光旅客税(出国税)なんか外国人からも取るんだし、お金がないとか言い訳も出来ないです。

外国語での会話禁止って、会話内容が分からないと困るからですよね?やっぱり、外国語の出来る人員の整備って、本当に必要。小規模な県警には無理かもしれないけど、警視庁みたいな大組織はもっと人員整備して欲しいです。馬蹄職員も自前で揃えてるくらいなんだし。

入管もたいがい酷い

この記事を読んで、外国人に優しくないなぁ、と思ったら、昔の事を思い出しました。ヤンメイが結婚した当初、在留ビザ更新のために妻と一緒に東京入国管理局(入管)に行った時のことを。

入管という役所は、外国人の出入国とか在留手続きをする役所なので、普通の日本人には用のない所です。ヤンメイも結婚するまでどこにあるのかも全然知らなかったし。でも、国際結婚をしたり、日本に滞在する外国人には切っても切れない役所なのです。

ヤンメイ妻は当時、ビザを更新に行ったのですが、付き添いで行ってみて、その態度のひどさに本当ビックリしました!横柄というか無愛想というか高飛車というか。

もう昔の事なので、妻がどんな会話をしてたのかは忘れてしまいましたが。最近の市役所とかですごくマイルドになった公務員の態度と違って、昔ながらの「ザ・公務員」って感じのぞんざいさ、やってやってる感がハンパなかったことははっきり覚えています。

もちろん、不法滞在とか悪い人もいるので、みんなにニコニコ対応しなくてもいいけれど、何も悪いことしてない人にその態度はないんじゃない!?ってくらいの、およそ日本人とは思えない、外国人の窓口にしておくのが恥ずかしい対応にビックリしました。


しかも、それはたまたまその人だけの話ではなく、入管の職員の態度は大体そんなものだ、と妻から知らされ更にビックリ!中国大使館職員とタメ張れますよ(笑)。

極め付けは、その入管でトイレに入ったとき。便器に外国人の子供が何かを詰まらせてしまったらしく、どんどん水が溢れるトイレから慌てて出て来たのに遭遇しました。

その子はそのまま立ち去ったのですが、水は溢れ返っているんですよ。このままだと階下まで水浸しになってしまうのでは?と、トイレから出て職員を探しました。なかなかウロウロしている職員もいなかったのですが、ようやく少し離れた廊下で職員を見かけたので、トイレが詰まって水が溢れている旨を知らせました。

すると、なんとビックリ。「それは私の係ではないので」と立ち去られてしまいました!ガチの実話です!!縦割り過ぎもいいとこです。

そんなん言ったら、「ここはヤンメイの職場ではないし、水が溢れたってヤンメイはちっとも困らないので」ってことになるでしょ?実際、用も済んだし、呆れかえっちゃったのでそのまま帰りました。水浸しになってしまえ!

自分の職場のトラブルを部外者に知らせてもらって、お礼どころかそんな返事をするって、すごい役所です、法務省。法の前に守るべきことあるんじゃないですか?って一件でした。

困ったらいいのに

両者に共通するのは「やってやっている」、「俺は別に困らない」って態度です。「気に入らなければ来なくて結構」って感じ。

警察は外国人のトラブルを解決してあげなくても、事件の真相を突き止めなくても、別に自分達は困りません。ノルマはあるのかも知れないけど、そこまで手間のかからない事件で検挙率とか上げていれば帳尻は合うのでしょう。

入管も、別にビザを発給しなくても、滞在許可を取り消しても、別に自分達は困りません。相手はいつも低姿勢でお願いに来るのだから、愛想とかサービス精神なんかなくてもいいのです。ビザを発給しなくても果たして本当に書類に問題がなかったかなんて、一般の外国人には確かめようもないですし。

これ、やっぱり民間は違いますよ。以前のサンリオピューロランドの記事にも書きましたが、あそこはエレベーターの看板が三ヵ国で表示されてました。

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三か国語表記のサンリオピューロランドのフロア案内

お客さんが来ないと困る人達は、ちゃんと理解して貰おうとか、お客さんが便利なように、と心遣いが出来るのです。警察や入管とは正反対!まぁ、警察や入管は純粋なサービス業ではないので比較するものじゃないかも知れませんけど。

国内人権機関でも設置して、ある程度権威のある組織がしっかり監視なり、是正勧告なりしないとダメなんですかね?行き過ぎも困るけど足りないのも困りますものね。選挙でも「風が吹いた」とか言っちゃう国だし、〝ダメ、絶対!〟的な雰囲気が強くなると効果があるのかも。まずは知ってもらうことか…


そんな、警察とか入管とかは外国人に対しての態度がとても悪いです、というお話でした。