ウチのカミさん中国人 ~毎日が異文化~

国際結婚したい人の夢を壊さないといいな。国際結婚の現実、いいとこ悪いとこ盲点、みんなお話しします。

実家の断捨離はふりかえらずに

f:id:yanmei:20190807080424j:image

現在、実家を絶賛整理中です。

思い出の品々がたくさん出てくるのですが、涙を飲んで断捨離!ノアの箱船の定員は決まっているのです。

そんな中、蔵があるようなお家ならこうした物達とさよならしなくて良かったのかなぁ、と思ったりして。

今回はそんな、実家整理にまつわる断捨離のお話。

思い出よ、こんにちは

前々回のエントリで、残置物処理業者に家の物を総ざらいしてもらうお話をしました。まぁ、それがぶっちゃけ実家なんですけどね。

基本は全て廃棄!だって、こっちはこっちで独立した生計を立ててますから、必要な物はすでにあるんですよね。あと、定番の健康器具とかもいらないし…

一番手こずったのが、わずかながら残っていたヤンメイ自身の物達です。なんかね、子供の頃の通信簿とか製作物とか、色々親がとっておいてくれていた物。それに加え、自身の独身時代に残していった物ですよ。

ヤンメイの場合、主に、小説、漫画、雑誌、プラモデル(未使用)、写真、手紙、ゲーム機、卒業アルバムなどです。結婚をして引っ越す際、新居もつつましい広さだったので、とりあえず残していった物達。引っ越し選抜に漏れた二軍ですね。

その後の転居でそれなりに収納が確保出来ても、そこまで場所はないし、面倒くさいし、と放置されてきた不要不急の物でもあります。

すごく必要ではないけど、なんとなく捨てられない物。取っておくといつか価値が出るんじゃないか、という程度の物。今やヤフオクなどで再入手は出来てしまうので、こんまりさんなら速攻でさよならするものばかりでしょう。

とはいえ、懐かしさ、という一点のみで生存してきたような物達なので、見返し始めると整理が進まないんですよね。雑誌なんか、今では当たり前の男性用化粧品の走り、資生堂の〝ギア〟の広告に陣内孝則が出てたり。黒歴史とか厨ニ病なんて単語がないころの、まさにそれもんの古いお手紙の数々とか。

懐かしいタイムカプセル過ぎて、作業が進まない進まない。

想い出よ、さようなら

とはいえ、ヤンメイ家にもほとんどスペースの余裕はなし!新居は建設中ですが、今は基礎すらないんだからどうにもなりません。

一時しのぎでレンタルガレージにしばらく退避、という手もありますが、そこまで経費をかける価値があるのかどうか。結局、ごくごくひと握りの物を残して、ガンガン断捨離することにしました。

古い雑誌、井上雄彦の「カメレオンジェイル」連載開始号の少年ジャンプとかその時期の雑誌達。今は亡きプラモデルメーカー、イマイのマクロスプラモデル「VF-1S」。バンダイの完成キットの走り(?)、ハイコンプリートモデルの「バイファム  スリングパニアー付き」とかとか。

特に場所を取るもの達はさよならメンバー入りです。何しろ、予想外に早く買い手がついてしまい、引き渡しも出来るだけ早めたかったので、のんびり片付けているヒマがないのです。結果、思い出にひたるヒマもなくて、それはそれで結果オーライでした。

売るという選択肢もありますが、どこまでが貴重品で、どこからがゴミ同然なのかの区別もつかないので。製品だった物に関してはほぼお別れすることに。

写真はもう撮ることも出来ないので、とりあえず引っ越しすることにしました。でも、スキャンスナップとか買って、デジタル化したら処分してしまおう。

親が残しておいてくれた作品群は、一度持ち帰って子供と一緒に眺めたら、写真を撮って廃棄かなぁ。

金持ちは文化を残せる

そんな断捨離に臨んで、場所がある人はいいなぁ、と改めて思いました。スペースというのも限られた資源、自覚はあまりないけれど、場所を確保しておくというのはコストなんですよね。そのゆとりのある人しかムダなものは持てない。

なんでも鑑定団なんかで、

・親が収集していた品

・家の中に眠っていた品

みたいな種類の古い物が出て来ます。前者は求めて古いものでも買ってくる訳ですが。後者は保存、放置していた結果古くなった、というパターンが多そうですよね。

古くなるまでとりあえず置いておけるスペースがあるのが豊かさだなぁ、と。いや、ヤンメイも30年以上前のおもちゃや雑誌を眠らせておけた訳ですけど、それ以上は無理だった。やはり、何かのきっかけで向き合った時、さらに先まで残す余裕はない。

代替わりを超えて物を続けて残していけるのって、ホント「豊かさ」です。古くて価値のあるものって、その当時はポピュラーでも、時代を超えて残していけない人が多いから稀少な品になってゆくのですから。

芸術家のパトロンとかでなくても、裕福な人達によって結果的に品物(文化)が守られて、結果的に文化財になったりするパターンもあるんだろうなぁ、とか思いました。

 

いや、でも断捨離って、確実に必要です。独身者も既婚者も、いずれこの世からいなくなる時に誰かに処理してもらわないといけないですからね。あまり物を溜め込まないように暮らして、死後に手間をかけさせないようにするのが令和の中高年のマナーかな、と。そんな、実家の思い出断捨離をやってきましたよ、というお話でした。