ウチのカミさん中国人 ~毎日が異文化~

国際結婚したい人の夢を壊さないといいな。国際結婚の現実、いいとこ悪いとこ盲点、みんなお話しします。

牛丼と中国人

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いや、そんな大した話ではないのです。こないだヤンメイ妻が作ってくれた牛丼が変わっていた、というただそれだけの話なんですけどね。

実は現在、旅行記を書いていて。結構事実の記録って、後から読み返すと有用だけど、それ自体はタルいっていう…。なのでなかなか筆が進まないので気分転換のどーでもいい話題を。

今回は。ヤンメイ家の牛丼に変わったものが入っていた、というお話。

常識を揺さ振れ!

先日、帰宅した時の夕飯に、少し変わったお料理が出てきました。いや、料理自体はそんなに変わってないし、もちろん美味しかったのですけど。でも、それはちょっと違うだろ?というツッコミどころのあるメニューでして。

そういうものに触れると、いかに自分がセオリーの中に身を置いているかを実感します。なんというか、「○○ってこういもの!」という固定観念で意外にガチガチで、その思い込みの外から来たものに結構びっくりするというかね。

特に、食べ物に関する思い込みって、結構強いと思います。例えば、うな丼って、うなぎ+炭水化物(ごはん)なワケだけど、これが同じ炭水化物だからってごはんがパンになったら受け入れ難いわけです。

っていうか、かなり違和感を覚えるというか、人によっては怒り出すのではないでしょうか?トルコ名物と言われるサバサンド(鯖のサンドイッチ)も、受け入れられる人と敬遠する人が分かれるかと思います。

そんな風に、割と食べ物のセオリーって、無意識、無自覚に強力に心に根を張っているなぁ、と思うのですけど、なかなか自覚することはありません。

なぜならみんなセオリーを破らないから。辛いものだからって親子丼にタバスコとか、香味野菜としてカツ丼にパクチーとか合わせる人はまずいないでしょう?そういう無意味な冒険って、みんなしない訳です。

でも、国際結婚家庭ではこのルール違反が割と起こります。なぜならセオリーが染み込んでないからね。美味しいと思ったから。この理由だけで軽々と既成概念を超えるメニューが出てくる(美味しいとは限らない)のは、国際結婚あるあるです。

ただ、ヤンメイ妻は結婚10年超、日本文化への理解も深くなり、あまり突飛な組み合わせは最近減っていたのですが。久々にやってくれましたよ。こう来るか!?的なメニューを出してくれました。

牛丼とは

そのメニューにはピーマンが入っていました。ヤンメイ、ピーマン大好きです。大人になるに従って、クセのある野菜を美味しいと思い始めたのですが、ピーマンもその一つ。ピーマンのお料理が出でくるとメッチャ嬉しい。

だからなんでしょうか。ヤンメイ家の牛丼に、ピーマンが採用されてしまったのは…。

いやね、ピーマンと牛肉は合いますよ。青椒肉絲とかすごく大好きな組み合わせです。肉詰めピーマンとかも美味しいですよね。

でもさ、牛丼にピーマン入れたら、それはもう別の料理であって、美味しいんだけど牛丼を名乗ってはいけないんじゃないでしょうか?ピーマンさんは自己主張が強いので、牛丼という概念に収まらないと思うのよね。

自分の妻を絶賛してなんですが。ヤンメイ妻は飯ウマ妻なのです。そして、このピーマン牛丼も料理としては美味しいのですよ。牛丼特有の甘みを抑えつつ、ピーマンのクセと調和させて、とても食欲をそそる一品に仕上がっています。

ですけど、この料理を牛丼といって出されると、ヤンメイの中の何かが全力で拒否するのです。

 

 

いや、これ牛丼じゃねーだろ!?と。

 

 

なんなんでしょうね、この違和感。このこだわり。ものスゴいマインドコントロールですよ。美味しいと認めつつ、牛丼とは認められない。あぁ、不便で面倒くさいですねぇ、人間って。

 

いや、本当これだけの話です。ヤンメイ妻の料理はライブなので、多分思い付きで作っただけで2度この味にめぐりあうことはないと思うんですけど。ウチの牛丼にはピーマンが入っててびっくりだよ、って他人に言いたかっただけの話。

ちなみに、牛丼って結構、中国人にも人気のあるメニューでヤンメイ妻も好きなので、味を知らないとかではありません。

でも、だからこそピーマン入れた牛丼を外で作って、これが牛丼だ!とか他国では言って欲しくないですけどね。

変わる価値観

ただ、こうやって自分の中の価値観とかセオリーを揺さぶられてると、新たな価値観が出てきます。その一つがおせち料理の捉え方。

以前はお正月にはどうしても食べたい、と思ってました。今の若い方には分からない感覚かも知れませんが。

でも、最近、おせち料理の予約が始まったのを見て、このお料理に2〜3万円って、どうにも見合ってないな、なんて思い始めてしまい。これって妻の価値観そのものです。自分でもこんな事を思い始めてびっくり!

いや、まだそうは言いつつも、おせち食べたいですけどね。いつか、ヤンメイ家も脱おせちするのかも知れません。人は変わっていきますね。いや、いつでも変われる自分でありたいです。

 

そんな、国際結婚は価値観が揺さぶられるよ、ってお話でした。あれ?本当は単にピーマン牛丼の話だったんですけど。