さて、家の完成日が近付いてきましたが、ここにきてまだ変更、追加などの要望をしている自由なヤンメイ家です。
で、何をしたいのかというと、窓に格子を付けたいのです。今さら?だって、ヤンメイ妻が言うんですもん。とは言え、実は少しは考えていたのですが。諸般の事情で付けない方向で考えていたのです、ヤンメイは。
しかし、それはいま流行りのコロナ対策にも通じる、日本人特有の発想が背景にあったみたいです。
今回はそんな、窓の防犯対策からみる日本人の危機意識のお話。
ログハウスと面格子
皆さん、面格子ってご存知ですか?ヤンメイ、モノは知っていましたが、新築にあたって初めて名前を知りました。
面格子とは窓の外から付ける鉄格子のことです。あれ、窓からの侵入を防ぐための道具なんですよ。実家にも付いていて、大掃除のときやたら邪魔だと思っていたのですが。ちゃんと意義があったんですね。
出典:YKKAPサイトより
ただ、ログハウスだと面格子付けてある家は少ないです。フェニックスホームさんの完成写真をみても、多分皆無です。他のログハウスのサイトでも見たことないです。もっと言うと、本場フィンランドの画像を探しても、窓に余計なもの取り付けてる家とか見たことありません。
もちろん、付ければ安全なのでしょうが、美観的にはイケてない感じになるし、お金もかかります。多分、やってる家が少ないということは、やらなくても大丈夫なのかなぁ、と。ペアガラス、防犯ガラスになってるだけでも全然いいのではないか?と判断してスルーすることにしていました。
外から付ける面格子ってね、掃除が面倒とかもあるんですけど、ログハウスに特有の押し開きの窓に付けると窓が開かなくなっちゃうんですよ。その辺も付ける家が少ない理由かも。
ログハウスの面格子対策
じゃあ、それでも付けたいという人は、あまり窓が開かなくなっても無理に付けるしかないのか、というと他にも手段があります。
1つは室内面格子を付ける方法。こういう商品があって、内側から面格子を付けることが出来るのです。これだと、内側から窓は開けられるし、窓からの侵入を難しくする効果はあります。掃除の時、窓が拭き辛くなるからあんまり付けたくはないけど、付けるならこれかな、というのは見つけてありました、一応。
あとは、フェニックスホームさんに相談したらご提案いただいたのですが、ボタン錠付きクレセントなんて商品もあるみたいです。これは、窓ガラスを割った後、鍵を開けて侵入するの難しくする効果があるようです。
まぁ、外から面格子を付けずに防犯性を高めようとするとこんなところでしょうか。
ウチは大丈夫、じゃない!
ただ、当初は他の人も付けてないし、お金もかかるし、掃除も面倒になるし、と内側面格子を見つけても入れる気はなかったんですよね。もしくは、ツッパリ棒とかでダミーを作って誤魔化そうとかしたり。
なんでそんなことになるかというと、「まぁ、ウチは大丈夫じゃない?」とタカをくくっているからです。根拠もなく。ヤンメイは、かつてスタッドレスタイヤを盗まれた経験がありますが、それでもなお心の中に「なんかたまたま運が悪かっただけ」という根深い安心感があります。
でも、これ、絶対間違えてます!
だって、ウチだけ大丈夫なワケないですよね?それこそ、無事だとしたらたまたまですよ!何しろヤンメイ、実際には盗難に遭ってますし、自分自身や家族が被害に遭われた人、同じ建物内や近所で被害があったって人、周りに結構普通にいます。それなのに、自分だけは大丈夫って、実はちょっとおかしな発想です。
多分、ヤンメイだけでなく、多くの日本人は何の根拠もなく、「なんか大丈夫」だと思っていたい病に冒されています。危険が目の前にあっても直視出来ないのです。
そこを妻にガツンと突かれました。
全然大丈夫じゃないから!万が一窓から侵入してきた暴漢に家族を皆殺しにされて一人になりたくなければ防犯対策を本気でしろ!と厳命されました。
そうね、数万円で回避できるリスクは低くしておくべきです。安倍政権の対応を嗤いながら、全く同じ事をしている、と怒られましたよ。
日本人は危機意識が低過ぎ
ヤンメイ妻には、なんでヤンメイ(日本人)がそんなに呑気なのか理解出来ないみたいです。ヤンメイ妻の友人達も、日本人の対応はぬる過ぎて事態が悪くなる予想しか出来ないそうです。
思えば、ヤンメイ妻は新型コロナが流行し始めた時から「汚染国、中国からの渡航者を入れてはいけない。なんで、政府は国民を守らないのか?」とずっと主張していました。最初は極端な意見だな、と笑っていましたけど。
半端な対応の日本でジワジワ感染者が増えつつあり、ガッチリ移動を制限した中国では沈静化しつつある流れを見ると、理はどっちにあったのかな、と思います。
あれだって、なんか自分だけは大丈夫、と皆んなが思っているからなかなか学校も仕事も休みにしないし、イベントも開催される訳ですから。まぁ、言っても肺炎だし、そんな命は危なくないし、と思っている点もあるんでしょうけど。
なんとなく、日本人は前提として「危険はない」、「大丈夫」っていうのが考える前から染み付いている気がします。思考停止させるレベルで。基本、普段はそれでいいんだけど、そうでない事態になってもそれまでの習性を変えられないところに、なんか病の深さを感じます。
おいおいおい
とは言え。じゃあ、危険意識があるはずの中国人の奥さんが、なぜ今になって窓の防犯面が気になりだしたのか、って謎なんですけど。
だってね、窓から侵入の可能性って、一戸建ての家は最初から持ってる訳です。言ってみれば、それが嫌な人は高層階に住むとか、タワマンに住むとか、外からの侵入の可能性の少ない建物を選ぶべきでね。戸建てを選んだ時点で、その辺の諦めというか覚悟は出来てるものかと思っていたので。今更(完成3日前になって)、窓の防犯とか言い始めるのもなんだかなぁ、って感じですが。
ログハウスには珍しかろうと、日本人としてやれる限り防犯対策は施しておくつもりです。そんな、ログハウスに面格子を付ける方法というか、日本人はボーッとしてるよね、というお話でした。