ウチのカミさん中国人 ~毎日が異文化~

国際結婚したい人の夢を壊さないといいな。国際結婚の現実、いいとこ悪いとこ盲点、みんなお話しします。

中古マンションが売れない理由は1つでした

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マンションがね、売れなかったのですよ、長らく。いや、本っ当〜に長かった。ようやく最近売れてくれたのですけどね。ヤンメイ、大いに学習しましたよ。

ウチカミはいつも事実を語るガチブログなので、今回も失敗談を大いに語って後進の糧にしていただこうと思います。ターゲット層に読まれるといいなぁ。

もうね、タイトルの〝理由〟を真っ先に述べちゃうと、値段が高かった!これに尽きます。高いと売れない、安いと売れる。それが今回のシンプルな教訓ですよ。って、もう教訓を活かすチャンス、今後なさそうですけどね。

今回は、そんなヤンメイが欲張って時間を無駄にしたお話。

マンション売れない

そんな訳で、引っ越し前に住んでいたマンションを売りに出していたのですが、これがもう全然売れない。まぁ、タイミングとか運とか色々あったのでしょうが、結局は値付けの失敗、これに尽きます。

もちろん、誰でも同じ持ち物を売るなら、少しでも高く売りたい。そんな気持ちになると思いますが。でも高いと売れないのです。いや、正確には、相場より高い、買う人の価値観より高いと売れないってことですね。

じゃあなんでヤンメイはそんなに欲張ってしまったのか?それが長らく修正できなかったのか?あなたも陥るかも知れない、その失敗の理由に切り込んでいきます。

成功体験?

以前、相続した実家を売却しました。その時、色々事情があって、割と安値での売出し提案を不動産業者より受けました。

まぁ、そんなものかな?とその値段で売り出したところ、1週間ほどで内覧が入り、即売却の流れとなりました。

ここで、素直な人は〝あぁ、優秀な不動産屋さんを選んで良かった〟と感心するかも知れませんが、ヤンメイは思い入れのあった実家に付けた安値に本音ではあまり納得していませんでした。

即売の事実を受け、「なんかこの業者、パッと売りたいからすぐ売れる安値にしたんじゃね?」「本当はもっと高くても売れたのかも」と、むしろちょっと後悔しました。

ある意味それは正解でしょう。不動産屋は利益を最大化したい。それほど手間をかけず売れるのであれば、即利益が出る方がラクです。200万高く売れても、手数料の差は6万。ならば、200万下げて、「ほら、こんな値段だとすぐ売れちゃいますよ」と売って回転を早くする方が利益もあがります。

なので、この後悔が「高くして売れなければ下げたらいいんだから、売りたい値段で売ろう!」という判断に繋がっていったのです。

不動産業者のセオリー?

実はヤンメイ、当然引っ越し前から売却を検討していました。でも、とにかく全然先行きが不明というか、ズルズルズルズル完成が伸びるので。引っ越しのメドも立たず、まず、売るに売れない、という事情がありました。

それでも、フェニックスホームさんの売却部門にお預けして、一応市場の動向を見てみようか、と売りに出してはみたのです。

その時の値段は、市場価格とかあまり考えず「この値段で売れたらいいな」というお気持ちだけで決定しました。というか、この値段で売れたら、庭とか外構の整備にこれだけかけられる、という希望から出た数字です。

ところが、フェニックスホームさんは良くも悪くもノーと言わない会社なので、まずは様子見だと、ヤンメイ達の希望の数字そのままで通してくれちゃっていたのです。結果、引き合いはほぼなし。

その後、色々あって引っ越し前に地元の不動産業者に売却を依頼することにしたのですが、その際の販売価格はその最初の適当な数字から200万引いた額でした。何社か見積もりを取ってみたんですけどね。やはり、売主の希望価格を「その値段じゃ無理ですわ」と言いづらいのか、あまり大きく下げた数字を提示してこないんですよ。

まぁ、プロの見解だしそれでも売れるのかな?と売りに出してみたら、全然ダメでした。全然音沙汰なし。業界的には無理っぽいと分かっていても、一度出して売主にダメだと体感してもらおう、みたいな慣行でもあるんですかね?

敗因いろいろ

市場と私情

ヤンメイ達がそこそこ強気の値付けをした理由に、自分達が物件を凄く気に入っていて、その価値を過大評価していた点があります。 

物件は、入居時にバス、トイレ以外は間取りも水回りの位置も変えてしまう、ほぼフルリフォームをしており、建具もキッチンもフローリング、壁紙などもまだ新しくキレイでした。

さらに東南の角部屋で26平米のルーフバルコニーがあり、陽当たり眺望とも良いのが気に入って即決購入したので。これらの条件は査定上、かなりプラスになる!と思い込んでいました。

今にして思うと、もちろんそれも要素にはなるけど、基本的には築年数、広さ、駅からの距離からくる相場があり、その中で、角部屋か、バルコニーが広いかは、値段にして100万もの差は産まないのかな?というのが実感です。

もちろん、たった1人高い値付に納得する人に売れればいいのですが、その1人が出てこない場合、やはり相場に落ち着くのでしょう。

コロナが来た

ちょうど不動産業者を変え、売却を本格化させようとする時期にコロナ騒動が持ち上がりました。

これにより、人出がパタリと止まり、ネット検索はするものの、内覧までしようとする流れが激減したようです。

それでも売れるものは売れていたのでしょうけれど、ヤンメイ達のマンションはそもそもあまり閲覧もされていなかったので。やはり、値段で検索範囲を区切る人の目には止まらない設定だったのでしょう。

それに環境的の追い打ちがあった感じですかね。

根拠はなんですか?

結局、本格的売却を始めて8ヶ月目、3件目の不動産会社T社にお任せしてようやく売れたのですが。各々の不動産業者で2回づつ値下げをしました。しかし、これも今にして思うと、どこまで戦略的な見地の値下げだったのか?

反応が悪いので下げますか?とこちらから言わないとオファーがなかったり、下げ幅に関してもセオリーが5%だからそれくらいで行きましょうとか。ネットでの閲覧数とかその他の報告とかも前の2社は適当でしたね。

T社さんのみ、「3週間で情報は周知されるので、それを過ぎても反応がなければ下げましょう」とか「これまで5%で刻んでも反応が薄かったのなら桁を変えて新しい層に訴求しましょう」とか、ようやく論拠らしいものを示してくれました。

つまり、プロの不動産業者さんも結構、中身ややり方に差があるんですよ。

ちなみにネットにあるAI査定を行うと、ヤンメイ達の初期の値付けとほぼ同額が出てくるので、それまでの業者さんの値付けもセオリーの範囲ではあったのでしょうが。やはり、時期が悪いとかもあったのかな…

安くしたら売れました

結局は、T社さんにお願いしてから、途中テコ入れで8%近く下げた額で売却が成立しました。1番最初の何も考えない値段からすると2割引きです。

T社さんにお願いして最初に付けた値段が参考にされたのか、近隣の広さ、古さ、近さで似通った、比較対象になりそうな物件が5軒ほど同額で売りに出されていました。

ウチも含めて同額の他所もしばらく売れていなかったので、同じエリアで探す人にこの値段は買う気をそそられないってことです。

なので、他所が下がる前に先んじて大胆な値引きをすると効果が見込めます、というオファーに納得し、8%下げたらほぼ即売ですよ。値下げから2週間後には契約日まで決まっていました。比較対象の有無もそうですが、買いたい!買ってもいい!と思わせる、相場感に沿った値段であれば、やはり売れるんですね。


そんな訳で、やはり、中古マンション売却の最大の要素は値段だ!と思った次第です。後悔先に立たずとはいいますが、最初から最適解が分かっていれば8ヶ月もやきもきしないで済んだのに。


もちろん、たった1人、この立地がいい!とか最上階角部屋最高!とかって人がいれば良かったのですが。そういう人の出現をゆっくり待てる状態じゃなかったんですよね、ヤンメイ家。この売れない期間で、売れていたらかからなかった費用が発生しています。

次回は、そんな売れなくて発生した無駄なお金の話をしちゃいます。