鬼滅の刃 無限列車編を家族で観てきました。サラッと書きましたが、ヤンメイ家にとってこれ実はスゴいことなんです。
というのも、ヤンメイ妻はアニメが嫌いなのです。それを一緒に観に行くばかりか、夢中で楽しんで途中トリ肌が立ったというのだから、鬼滅の刃おそるべしです。そりゃ、大ヒットも納得です。
もうね、公開3日で売上が46億円突破しているらしいので、山程色んな感想があるだろう中で、感想というよりヤンメイ家の体験について語ろうかと。
今回は、普段アニメを見ない中国人妻を鬼滅の刃に連れて行ったお話。
鬼滅の刃人気はスゴかった
公開3日目の日曜日、混雑を避ける目的で朝一番8時の回から「鬼滅の刃 無限列車編」を観てきました。
もうね、子供の熱がスゴいので。早々に前売りを買って、公開日を今か今かと待っていましたが。多分、全国に同じような家庭が山程あったんだろうな。
7時半には到着、チェックイン。激コミではないけれど朝から結構な行列です。よくある、特製タンブラーとかは既に売り切れ。入場者特典のぬり絵も品切れ。ちょっと待って?公開3日目の初回だよ!?ということは、もう昨日か初日に完売したワケか。時刻表並の上演回数はダテじゃないわ。
上映を待つロビーには、鬼滅コスをしたお子さんもチラホラ。もう、どっぷり浸かって楽しむんだな。そりゃ楽しいでしょう。過去の、アンパンマン、しまじろう、プリキュアなどの映画でこのような現象は見なかったので、やはり特殊なことです。コスプレ文化の一般化でもあるのかな?
まぁ、ほぼ朝から満席です。30分おきくらいに上映してるのにこれですからね。なんか、最近は子供映画ばかり観ているので、久々にこんな混みを体験しました。
妻がアニメを観た!?
さて、そんな席にヤンメイ妻もいました。早起きもアニメも嫌いな妻が!!朝一番の回を取ったと言ったら、グッジョブ!と。よもや嫌な顔するかな、と思いました。コロナ対策としては上々であるとお褒めの言葉があったのは余談。
そう、ヤンメイ妻はアニメ嫌いです。基本的にはアニメはわちゃわちゃしている、くだらない、子供の観るもの、そんな認識で昭和前期のヤンメイ父の感覚に近いですね。別にこれが中国人一般の価値観かは知りません。
そんな妻ですが、子供の世界で「鬼滅の刃」が大人気でその話題が多くなるので、興味はないなりに一度観せてみようとアマゾンプライムで1〜3話を一緒に観てみたと。
当日の晩、ヤンメイ妻はいいました。あんな血生臭いアニメを子供に見せていいの?と。確かに、後でヤンメイが見てもそれなりに血生臭い(笑)。何しろ、一家惨殺シーンが第1話ですからね。
とはいえ、ヤンメイ子供の頃のデビルマンとかも結構エグい戦い方していたし、それでヤンメイの精神が病んだとかでもない(自覚ないだけ?)ので、本人が怖がってないなら見せても良いのではないか、というところに落ち付き、続けての視聴を許すことに。
すると、全24話を見終わる頃には、まぁ、ストーリー性がある。プリキュアより良い。と、割とポジティブな感想を持つまでになっていました。おおっ!珍しい!!
中国人ウケする要素
おそらく、鬼滅の刃には中国人ウケする要素がいくつかあったのだと思います。
まずお話は鬼退治です。中国人にも鬼は悪としてポピュラーな概念なので、人が鬼を打ち倒すというお話はスッと入ってくるのだと思います。
そして、仇討ち。中国でも仇討ちは感情的に理解出来る分かり易い概念です。親の仇、家族の仇をとる、という目的はシンプルで話を分かりやすくしています。
さらに、兄妹愛、家族愛も描かれていて、これもまた家族の絆の強い中国人には共感し易かったのでしょう。中国人(外国人)の家族の親密さというのは、現代の日本人のそれとは随分違っていて、むしろ中国人の方がこのストーリーにグッと来るのかも。
ともあれ、昨今のアニメの主題に見られる、超能力とか魔法とか異世界とかいわれてもピンとこなくても、鬼退治、仇討ち、家族愛なら感情移入し易かった、というのが、妻が全24話を完走出来た背景にあると睨んでいます。確認してないけど。
妻が楽しかったところ
そんな、あまりアニメ慣れしていないヤンメイ妻からしても、今回の鬼滅の刃 無限列車編は面白かったらしいです。何度か鳥肌が立ったと言ってましたから。
ちなみに、ヤンメイは映画で号泣したことはあっても、鳥肌立ったことあったかな?とにかく、生理的反応を起こすくらい何かド〜ンと来たのでしょうね。
やはり、大スクリーン、大音声で視覚も聴覚も大いに刺激される映画って、テレビとは違う興奮体験です。静かな、美しいストーリーを大画面で楽しむのもいいですが、やはり目で追い切れないようなスピード感溢れる動き、身体に響く大音響を伴うアクション映画は映画館とマッチします。
現に、妻も今回の映画はアクションが凄かった、と鳥肌ポイントに挙げていました。ヤンメイもそう思います。目まぐるしい縦横無尽な動きながら、ハリーポッターほど目が回りそうな感覚にはならないさじ加減が絶妙です。とういうか、アニメ慣れしていなくても、アクションの凄さとか伝わるんですね!
そして、主人公が家族に罵倒されるシーンも鳥肌ポイントだったと。やはり、感情がザワつくと鳥肌立つのかな?とにかく、そうして心動かされるシーンが色々あって、それがアニメを見直すきっかけになったようです。
ヤンメイの楽しかったところ(ちょいネタバレ)
ヤンメイ的にもアクションはスゲーなと思って見ていました。なんかCGをグルグル回されるのより観ていて楽しかったです。
あとね、最近は泣き虫なのでやはり泣きましたよ。特に最後の、戦いを終えた煉獄さんが母親に認められて笑顔になるシーンね。
ヤンメイも長男で叱られてばかりだったからね。あぁ、やっぱり自分も母親に許されたい、認められたいのかな、と。ヤンメイが死ぬ時にもこうして誰か家族が迎えに来るのだろうか?だとしたら、胸を張って会えるように生きねばならないな、とか考えてちゃって泣ける泣ける。
実はヤンメイ、原作を読んで話を知っていたのですが、確かにその時も胸に迫るものはあったけれど泣きはしなかったので。そう考えると、やっぱり映像と音楽の力はスゴいですね。泣けちゃったのは劇場だったからなのかな?いや、とにかく映画は映画館で観よう!
外国人と映画に行く時の注意点
ただ、それなりに満足して楽しんだヤンメイ妻でしたが、ヤンメイに不満もあったようです。それは、ネタばらしをしなかった、つまりあらかじめストーリーを話しておかなかったことです。
えっ!?ネタバレがいいの?
ヤンメイ我が耳を疑いました。逆の立場なら絶対ネタばらしして欲しくないけどなぁ…いやいや、そこは外国人ならではの理由があったのです。
ヤンメイ妻はかなり高い日本語力を持っています。会話力でいうならほぼネイティブです。だからこそ見落としていたのですが…
曰く、映画とか劇中の言葉は聴きづらいこともあったり分からない言葉があったりして、理解にタイムラグが生じるのだ、とのこと。なので、あらかじめストーリーを知っていた方が(セリフの)予想が立てやすいのだ、と。
しかも、アニメとかシチュエーションが独特だったりするので、普通に日本語が理解できるからといって言葉をそのまま理解できるとは限らないのです。確かにそう!
なので、なぜにネタばらしをしておかなかったのかと不満がられたワケです。うん、無理もない。これは完全に買い被りというか、配慮が足りませんでしたね、反省。
という訳で、中国人(外国人)を鬼滅の刃(日本語の映画)に連れて行く際は、あらすじとか結末とか調べておいて、あらかじめ伝えてあげるのも親切だよ、といったアドバイスをしておきます。そう、国際カップルであるそこのあなたにですよ。
そんな、アニメ嫌いな中国人妻をつれて、鬼滅の刃 無限列車編を観てきたよ、というお話でした。なんか娘がもう一回観たがってますよ。果たしてヤンメイ達は行くのでしょうか?