カップボードの上置きって分かりますかね?食器棚の上の部分です。今回、ヤンメイ家ではキッチンメーカーのカップボードを予算の関係から見送り、アヤノのカップボードを購入したのですが。
それの上の部分が高価でね。だから、お金もないし自作しちゃいました。まぁ、なんか出来には色々言うこともあるのだけど。とりあえず、転居時からの懸念だった上置きが乗っかったので良しとします。
アヤノのカップボードは買ったけど、やっぱ上置き高いし…と躊躇するアヤノメイトの参考になると嬉しいな。今回はそんな、アヤノの上置きをDIYで作ったお話。
アヤノの上置きが高かった
高いっていってもね、高さの問題じゃないですよ。高価だったというね。いや、うちのは高さ(背丈)もあるのですが。
キッチンメーカーさんでカップボードを買うととても高額です。もちろん、システムキッチンとの相性というか、外観の統一感でいうとキッチンメーカーさんのは素敵なのですけど。組み合わせ的に微妙に値段と折り合いが付かなくて。
ならば、見た目は目をつぶって、まずは欲しい仕様を満たそうとして選んだのがアヤノのカップボードでした。あっ、カップボードというのはキッチンの食器棚とか物入れが一体になったヤツです、念のため。
で、それの本体にも色々グレードがあって値段はピンキリなのですが、ヤンメイ家では30万円以下のモノを買いました。
ところが!
ところがですよ。それの上置きが割高なのです。ヤンメイ家の場合、高さ200 × 幅180 cmの物を入れているのですが。本体が30万円しないのに、それの上置きは 高さ60 × 幅180 cmで10万円すると!いや、まぁ、高さで言えば約1/3だから値段も1/3って理屈は合いますが…
実際は、任意の高さでオーダーしての価格なので、それコミでのお値段なのでしょうが。まぁ、それにしても60cmの棚1つが10万円って…
上置きのメリット
上置きを置かない、というのももちろんありです。実際、ヤンメイ家でも上置きを乗せるまではカップボードの上は何にもありませんでした。ただ、これには3点問題がありまして。
1つはカップボードの上が汚れること。このカップボードの前はコンロなので。それなりに油汚れとかホコリが溜まったりとかするのです。年末の大掃除の際にもそれなりに掃除に手間がかかりました。上置きがあれば、ホコリが貯まる余地はほぼありません。
もう1つは外観がすっきりしないこと。ヤンメイ妻はそのカップボード上の空いている部分にカゴを並べて、食材とかあまり使わない器具を乗せているのですが。これの見た目がごちゃごちゃしてイマイチです。しかも、カゴの中にホコリが入るしね。
そして最後は安全性の問題。いわゆる、転倒防止つっぱり棒とか入れていなかったので。ここに箱状のものが入ると、つっぱり棒とか入れなくてもカップボードがひっくり返らないはず。
以上3点から上置きは置きたい。しかし、それに10万円ってどうなのよ?と。自分で作っちゃえばかなり費用を抑えられるのでは、と考えまして。まぁ、ちょっとサイズはデカイですけど、所詮箱ですしね。なんとかしたい、とずーっと計画していました。
実は、ブログに書いていたもの以外にも、これまでに数点箱物も製作していまして。そろそろ練度的にも大物に行けるのでは、と年末の忙しさの中、製作を開始しました。
上置きのDIY
カップボードは180cm幅なので、上置きも180cm欲しいところですが、それだとかなりデカくて、作るのも上に載せるのも大変です。なので、90cmを2つ作ることに。
こんな設計図で製作を開始。
厚さ2cmのメルクシパイン集合材を使い、裏を塞ぐ板だけはベニヤを使用。値段もそうなのですが、重いので少しでも軽くしたくて。ホームセンターで買い、あらかじめカットをしてもらいます。
まずは上下左右を囲む箱の部分のロの字を作ります。これには5cmの半ネジビスを使用しましたが、もう少し長いビスでも良かったかも。
扉部に穴を掘ってスライド蝶番を取り付け。説明書には本体と留め金を分離してそれぞれに取り付けるよう書いてありますが、経験上それは面倒なので。
まずは扉に金具を取付け、次に扉ごと本体に金具を取り付けます。
こうすることで、合わせたい扉位置ぴったりに金具位置を調整することが出来ます。マニュアルとは違いますけどね。
そうして、2枚の扉を付けてから、裏にベニヤを打ち付けて完成!接合部に木工ボンドを塗ってから、フィニッシュネイルで固定します。いや〜、本当、フィニッシュネイルは固定が簡単になって良いです。無駄に釘を打ちたくなります(笑)。
さらに、これだけだと扉が自由に開いてしまい、地震の際に内容物の落下が怖いので。プッシュラッチという、扉の留め具を取り付けます。これを付けると、押し込まないと扉が開かず、地震対策に良いかな、と。
一応、これで1つ目の棚が完成しました。
ヤンメイの失敗
さて、この製作中にちょっとミスをしています。
- ミス1
まずは、ロの字を作ったあと、裏の板を付ける前に扉を付けたのですが。ロの字の強度が不十分で、ヨレや捻れで不安定だったらしく。
捻れた本体に合わせて扉を付けてしまったので、裏の板を打ち付けて歪みが整ったら、扉の位置がズレちゃいました。
- ミス2
扉のサイズをジャストにし過ぎました。普通、開き扉の家具って、扉と扉の間に数ミリの隙間を作るものなんですね。
お陰で、本来はやはり数ミリの微調整が効くスライド蝶番で扉を動かす余地がなく。上記の失敗と合わせて微妙にズレた扉の位置になってしまいました。
- ミス3
ミスというか、説明図通りにプッシュラッチを付けたら、なんか開きが悪くて。扉の板が反ってるとかあるのかなぁ。結局、実際の扉の位置に合わせてラッチを付け直して、無事開閉するように。
やっぱり精度が悪いので、曲がっている現実に合わせてパーツを付けた方が楽ですね。正確には曲がっていたとしても。
2つ目の製作時にはこれらを修正して、もう少しマシなものができました。
上置きを乗せてみた
ちなみに、本来のアヤノのカップボードは、上置きを乗せた後で固定するためのネジ穴とズレ防止の凸パーツ用の穴が開いています。
今回は、ネジ留めはネジの出っ張りが邪魔だったので、穴にダボを差し込んで引っかかりを作りました。それをカップボード天井のネジ穴と凹穴にハメて固定としました。
それにフィラーをハメて完成!
フィラーは上の部分の隙間埋めの板ですね。設置場所のキッチンの天井には出っ張りがあったので、載せる上置きをジャストサイズに出来なくて。上の空間にもゴミや汚れを入れず、固定力を増すためにフィラーを入れてみました。
と言っても、ただのロの字の板ですが。これもダボでハマるようにしています。写真では左のフィラーのズレが分かるかと思います。ダボ穴の位置をミスって開けたようです。また今度直そう…
今回の材料費
5.5mmベニヤ板 2枚 1,533円
4mメルクシパイン集成材 2枚 14,854円
プッシュラッチ 8個 1,424円
スライド蝶番 8個 4,328円
ビスやボンドは手持ち分なので含めませんが、総額 22,139円 で上置きが出来ました!
もちろん10万円の既製品には及びませんが、これくらいの出来なら、コスパ良いのではないでしょうか?しかし、扉をまっすぐに4枚並べるのって難易度高いのね。
そんな訳で、長年の懸案だったカップボードの上置きを乗せて、新年を迎えることが出来ました。なんか作るので精一杯だったので、もう少し暖かくなったら扉を外してニスでも塗ろうかな。そんな、上置きがDIYでも作れました、というお話でした。