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パイン材の無垢フローリング、メリット、デメリット 1年目の感想

ヤンメイ家の床は全てパイン材の無垢フローリングです。パイン材の無垢フローリングに住み始めてそろそろ1年が経ちます。

前評判通り、良かったところと悪かったところがあります。ただこれは、住んでみて初めて分かったというより、大体は予め調べて分かっていたことを追体験して納得していく感じです。

なので、別段新しいことではないかもですが、無垢フローリングで暮らしてみてのありふれた感想というか、口コミ的なぶっちゃけを書いていきます。

パイン材フローリングについて

松を加工した木材をパイン材といいます。柔らかくて加工しやすいのでカントリー家具にもよく使われますね。もちろんフローリングにも。

フェニックスホームの家はどれも基本仕様ではパイン材の床です。もちろんオプションでチークやオークやウォルナットなど好きな板材に変えられますけれど、その分価格は跳ね上がりますよね。

基本的には、安価だけど利点が多いのでよく使われてる床材がパイン材のフローリングだと思います。

床材をパイン材にするデメリット

でも、今、パイン材のフローリングについて調べている人は、デメリットというか、困ることを知りたい人でしょう。導入しちゃっていいのか悪いのか。以下に、1年住んで感じたパイン材のメリット、デメリットを思い付くままに。

パイン材は傷付きやすい

無垢のパイン材はとにかく傷付きやすいです。ちょっと硬いものを落とすとたちまちヘコみます。落とさなくてもヘコみます(笑)。無垢のパイン材の床の家に住んで、傷付けずに過ごすのは不可能です。

特に、子供のいる家庭ではパイン材の床は傷だらけになると覚悟しましょう。

これはヤンメイ家のリビングの椅子の下の床です。ベンチタイプで普通の椅子より重いのはありますが、普通に座っているだけでこれくらいはヘコみます。いや、子供が上で飛び跳ねてたかな?とにかく、特別なことをせずにこうなります。

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なので、硬い物や重い家具にはフェルトなどを下に貼るのは必須です。そうすると、いくらかそれによる傷が減らせるでしょう。

とはいえ、日常生活程度の負荷で簡単に傷付くので、大らかな気持ちが必要です。傷が付くのが嫌なら、最初からハード系の木材を選ぶ方が良いです。「まぁ、床だし」と割り切っていても、最初は多少メンタルも凹みます。

ヤンメイ家では間に合わせで絨毯を敷いていて、その上が安全性地帯として硬いものを乗せたり作業したりする場所になっていますね。無垢の風合いも大事ですが、ラグエリアも生活上はあった方が良いと思います。

パイン材は汚れやすい

そして、無垢のパイン材はとても簡単に汚れます。何故か知らないうちに、色とりどりのスレた跡とかがよく付いています。拭けばそれなりに落ちます。

ヤンメイ家ではあらかじめ、床にオイル塗装をしてあるので、汚れ防止になっているし、汚れても拭いた時に落ちやすいです。おそらく、まんまの無塗装状態だったらもう少し汚れ易かったと思います。


以前、結構血が垂れたときにも拭いたら跡も付かず落ちたので、オイル塗装は汚れ防止に有効ですね。

ヤンメイ家ではキッチンなども風合い重視で無垢のままオイル塗装にして、キッチンマットなどを敷いています。

さすがに、キッチンは汚れますね。近々、妻の要望で水性ニスを塗ろうと思っています。やはり、キッチンは水も跳ねますし、無垢のフローリングまんまというのは不向きな気がします。

パイン材は焼けやすい

厳密には元の色が白っぽいので、焼けたのがよく分かる、というのが正しいのでしょう。木の油分もあり、経年変化で徐々に飴色というか黄色みを帯びてくるらしいです。

これはトイレの壁で、一年カレンダーを貼って外したらこのように色の差が出ていました。おそらく、家具の下とかも変色してるんだろうな。

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ただこれ、高級感のあるダークな色の床材にすると、明るさもなくなってしまうので。多少焼けるけど無垢の風合いは、それはそれで味があると思います。

ちなみに、ヤンメイ家はオイル塗装に無色のものを使いましたが、これで着色することも可能です。実は焼けてしまっても、後から白っぽくするのもダークにするのも結構思いのままです。

パイン材は模様が汚れに見える

これはヤンメイ家の床材が節入りの素材だからで、高価なパイン材には節なしもあるようなのですけど。

要するに、床に模様が入っているようなものなので、一瞬、ゴミか何かが落ちているように見えることが結構あります。ヤンメイの目が悪いせい?

最近、ヤンメイ娘が「ゴキブリがいる!」と騒いでいて、見に行ったところ全く木の模様に見えて。「いやいや、木の模様がそう見えるだけだよ」となだめた途端に模様が動き出した(泣)とか。割と虫の保護色になってしまいます。

逆に、ズボラな人は汚れが目立たなくて良い、とポジティブに捉えられるかも。

パイン材のメリット

素足が気持ちいい

パイン材の床は、素足で踏んでいる感覚がとても気持ちいいです。皮脂で汚れる、とか気になる人はもちろん靴下やスリッパを履いても良いでしょうが、それでも踏み心地が違うのを感じると思います。

これは、触感だけの問題ではなく、パイン材の弾力も関係していると思います。柔らかい、って程ではないですが、踏んで帰ってくる床反力がソフトなのを感じます。これは、前のマンション規約で決められていた防音合板フローリングのへんな柔らかさとはまるで別のものです。

上記で散々、ヤワい弱いと書いてきた性質の良い面ですね。かといって、踏んでいてミシミシ鳴るとかではありませんよ。

調湿力がある

よく言われるように、夏や梅雨にもサラっとした感触です。冬も床の冷たさを感じることはありません。素足だとなおさら分かりますね。もちろん、床暖房ではないので暖かい、ということはないのですが。

そして、ペアガラスの窓とあいまって、まるで結露はありません。窓に水滴が付くとかは皆無です。

ヤンメイ家は床だけでなく、天井も壁もみんなパイン材なので、「パイン材の床は」と純粋には言えないのですが、夏もベタっとした湿気を感じませんし、冬も40〜50%前後の湿度を保ってくれます。加湿器なしでです。(洗濯物の室内干しはします)

この調湿機能は家の快適さに大いに役立っている感じです。

汚れが落とせる

所詮ただの木の板なので、汚れや傷はこすり落とすことが出来ます。小さな傷、汚れなら、紙やすりでこすればなくなります。

日焼けとか大きな汚れも、グラインダーやサンダーといった機械でヤスリがけをしてしまえば、新品ピカピカの感じに戻せます。

問題はヤスリがけしたところとしていないところの見た目が大きく変わるので、その違和感がいやなら床全部にヤスリがけするしかない点です。

ちなみに、ヤンメイは3年経ったら床をサンディングしてオイル塗装をし直そうと考えていますが、予定は未定です(笑)。

縮みが少ない

先程の調湿力とは少し矛盾するのですが、無垢のパイン材フローリングは全然縮みません。調湿しているなら膨張、収縮があってよいはずですが、全然伸び縮みが分かりません。

なので、ヤンメイ家の床は少しも隙間がありません。これにはちょっとびっくりします。もうね、床板と床板がピターっとしているんですよ。木材なのに、反りや曲がりが全然なくて真っ直ぐが保たれているって、どういう仕組みなのか。

たまに、ハードウッドのチークとかオーク(どちらもお高い)のフローリングにしている方のブログでは、冬は乾燥で隙間が空くので掃除が大変、という口コミを見ますが。

パイン材に関してはその心配はないです。少なくとも、フェニックスホームさんの家では。隙間ゼロなので安心して下さい。もちろん、掃除も簡単です。

まとめ

こんなところでしょうかね、無垢パイン材のフローリングの感想。ざっくりまとめると

 

◯:見た目、触感など感覚的に気持ちが良い。調湿などの機能性もあり。

×:とにかく傷付く、ヤワい。

 

これに尽きます。家をいつまでも新築時のピカピカ状態に保ちたい人に、パイン材のフローリングは向きません。ストレス死にします。最初からハード系かウレタン塗装済みのフローリングを選びましょう。

 

焼けとか傷とかをあまり気にせず、ざっくり生きられる人はパイン材で暮らしても大丈夫。快適は本当、快適なので、是非仲間になりましょう。

 

そんな、1年をパイン材フローリングで暮らしてみた感想、口コミでした。