ウチのカミさん中国人 ~毎日が異文化~

国際結婚したい人の夢を壊さないといいな。国際結婚の現実、いいとこ悪いとこ盲点、みんなお話しします。

余白は和の心なの?

前回のエントリ用に庭の写真を撮ってみて、思うところがあったので。

余白の美というか、あえて何も置かない空間に意味を見出すのって、日本人特有の感性なのかどうなのか?

今回はそんな、答えの出ない疑問のお話。

置きたがる中国人?

前回は庭に木を植えました、というお話だったのですが、写真を見ると分かるのですが木以外のものも色々植わっています。花とか照明とか子供との出先で作ってきた花輪まで。

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これ、毎日いちいち作業した庭とか確認しないので知らなかったのですが。確か作業直後には3本の木しか植わっていなかったのですが、ちょっと目を離している間に随分と賑やかなことになっていました。

一般に空白恐怖症というのはスケジュールが空いているのを嫌がることなので、これをどう表現していいか困るのですけど。どうもヤンメイ妻は空間を嫌うのですよ。

空間というと正確ではないのですが、空いたスペースがあると何かを置かないではいられない心の持ち主なのです。陳列癖とでもいうのでしょうか?

隙あらば置く!の精神がものすごいです。そこには(ヤンメイ的には)統一感とかが感じられません。まずは置く!余白は潰す!!こんな感じです。

一方、ヤンメイは殺風景というか、物を置かないのが好きです。何より実用上の理由で、掃除が簡単だからです。掃除のためにいちいちモノをどけるとか面倒ですし、掃除をするとズレたり落ちたりするものは最初から置かない主義です。

が、家はヤンメイのテリトリーではないので、そこは妻のよいようにしてもらっています。幸いヤンメイ、自営業者なので。職場は完全に自分好みにすることで心のバランスを保っております。これは余談。

まぁ、つまり。ヤンメイ的には妻はごちゃごちゃと物を並べたがる人なのですが。これは妻個人の資質なのか、中国人の文化に根ざしているのかが、ふと疑問になりまして。

というのも、妻の友人宅を訪ねたとき、それは中国でも日本でも、割と色々飾る傾向が見えまして。お店とかに行ってみても、ばかでっかい壺とか置物とかが並んでいる光景はよくあります。

書道とかでも、大きな紙に一字、二字って中国の書ではあまり見なくって。石碑じゃないですけど結構文字数多めな書の方を良く見るような気もするし。

それから考えると、中国人とか中国文化って、色々並べたがる文化なのかな?と。

日本人は置かない?

一方、日本では余白の美というか、むしろ、何も置かないことで空間を楽しむというか、何も置いていないスペースも置いてあることと同じように意味を感じているように思えます。(ヤンメイのは単に物を置かないだけですが…)

庭園の作りとか、書の字の配置とか、床の間とか。特に床の間なんかはスペースの割には置いてあるものが少ないというか。あそこにごちゃごちゃ物を並べるのは日本人の流儀ではない気がするのです。

とはいえ、我が家だってそもそも床の間みたいな余裕スペースはないので、「日本人なら…」みたいのもうやむやではありますよね。最近は中国のお店なども西洋的な照明と空間でお洒落さを売るケースも増えてますから。どんどんクロスカルチャーが進んではいるのですけど。

 

単に、中国人って物を並べるのが好きで、日本人はむしろ空間が好きなんじゃない?と思ったよ、という個人的な感想でした。他の外国人とかはどんな傾向なんでしょうね?