「きのう何食べた?」は面白かったですが全く無縁の話ですよ。今朝ね、ヤンメイ妻がヤンメイ娘に「キッシュ食べる?」と聞こえてきて。ちょっと記憶にない光景だよなぁ、と。
いや、それはヤンメイの実家だけかも知れないし、日本中に広くある光景なのかも知れませんけど。朝の食卓の光景に文化の違いを感じたので。
今回は「何食べる?」という毎日の訓練のお話。
あるものを食べる文化?
ヤンメイ、幼少期に朝から食べたい物を聞かれた覚えがありません。起きたらもう朝食は用意されているので、食べるだけです。
基本的にはお米と味噌汁と何かのおかず。前日の残りの日もあるし、魚や卵が焼かれる日もあるし。そんな日本風の朝ごはんを食べて育ちました。しかし、朝から何が食べたいか、尋ねられたことはなかったなぁ。
もちろん、ギリギリまで寝ていたのでメニューの希望を伝える余地がないとも言えるのですが。夕飯はまだしも、朝から食べたい物を聞かれたりとか全然なかったような。
むしろ、出された物は黙って食べなさい、とか食べ物を文句を言わない、みたいな方向性だった気がします。
日々、選択
それを、ヤンメイ妻は尋ねるのですよね。なんか新鮮で。その時は、キッシュ → たらこおにぎり と来て、ヤンメイ娘から「しらすご飯」というリクエストが出て認可された感じ。
考えてみると、ヤンメイ自身は朝から「これを食べたい」という明確な願望を持っていることって少ないよなぁ、と。しかし、妻はヤン娘に選択することや意思表示をすることを求めるのです。
これを毎日やるって、選択の練習というか意思表示の訓練になっているのかな?と。
中国に行くと、メニューを見せてもらったことがない、という話を以前書きました。全てアラカルトというか、出来合いのものではなく、食べたい物を作るよ、って感じなのです。
日本で外食をする時、ヤンメイはコースとかセットとか少ない選択肢から選ぶことが多くて。もちろん、自分の意思で決めているんだけど、あまり「これが食べたい!」っていう明確な意志を持たないで選んでいる感じなのです。考えるのも面倒なので日替わり定食で!みたいな。
むしろ、中国人って、いちいち食事の度にスゴいエネルギー持ってるな、と感心していたんだけど。もしかして、こういう日常習慣の違いが生み出しているエネルギーなんだとしたら、習慣や訓練で作り出せるものなのかな?と。ヤンメイ家の子育てはその実践なのかもしれません。
日本人育成?
逆に、ありもののメニューから選ぶ、とか選択肢(出されたもの)に文句を言わない、という行為を続けていると、自発的行動とか発想をする力は鍛えられないですよね。
その代わり、トップの決定を集団で実行する時には、個々に主張があるより「はーい!」って大人しく従ってくれる人が多い方が効率は良いですからね。ある意味、日本の教育が目指すところはそこなのかも知れず、何に優れていればよいかは簡単に決められませんが。
みんながやってるからやる、式の発想から新しい物は作られないんだろうな、と。ちょっと国の未来を憂いてしまいます。ヤンメイは、我が子にはお行儀が良いよりは逞ましくあって欲しいです、女の子だけど。
ともあれ、そんな、朝ごはんの風景に日中の違いを感じちゃったよ、私だけ?というお話でした。