あけましておめでとうございます。新年最初のブログですが、ネタ的には昨年のものとなっております。新年早々DIYネタです。
ガーデンベンチと言ってもね、普通のベンチです。基本、屋外に置きっぱなしにする為に作っているので、多少屋外仕様にしてあります。素人DIYなので、所詮「つもり」でどこまで意味があるのか不明ですけど。
今回はそんな、庭に雨ざらしにするつもりのベンチをDIYで作りました、というお話です。前説的な文も長いので、パッパと作り方だけ知りたい方は以下より飛んで下さいね。
屋外家具は何年保つのか?
庭が完成した時にね、ヤンメイ妻が言うのです。テーブルとベンチが欲しい、と。以前のマンションでもルーフバルコニーにガーデンテーブルとベンチを置いてありました。
しかし、雨ざらしにしているうちに、テーブルは5年と保たず腐って崩れてしまいました。無事だったベンチは一緒に引っ越しましたが、やはりそこから2年保たずに腐って一部壊れております。
なので、今回は「腐らないよう防腐塗装など外仕様の工夫をしっかりしよう」というコンセプトでDIYを始めることに。テーブルとベンチを一緒に作りますが、記事的にはそれぞれに分けて書いていきますので、今回はベンチ編ということで。
ガーデンベンチの特徴
で、一応ガーデンベンチというのですから、外仕様らしさがあります。
1.屋外対応塗装をする
2.座面ビスを表に出さない
3.座面に隙間を開ける
4.サビないビスを使用する
こんな工夫をしているところが屋内家具と違うところです。
実は、前述のガーデンテーブルセットはガーデンテーブルとはいいながらも、無塗装の家具でした。ガーデンと名付けているので、当然屋外用の耐久性を持っているかと思っていたのですが、結果的にはそうではなかったみたいです。
金具も錆びてしまったし、木は腐ってしまったし。それは、屋外で雨ざらしにすると当然のことなのか、工夫をすれば延命出来るのか。下記はそれに対する実験でもあります。
屋外対応塗装
これは当たり前ですが、屋外に置く前提で防虫防腐効果のあるペンキを塗るぞ、と。
一応、以前のベンチにも引っ越し後にペンキは塗ったのですが、やはり腐ってしまったのは処置が遅かったのかペンキがダメだったのか?
以前のベンチは皮膜型、つまり表面を加工して雨が染み込まないようにするペンキを使っていたのですけどね。お庭を施工してくれたお庭屋さん曰く、皮膜型だと木に水が染み込むと蒸散出来ないで水気が残るので、ちゃんと木が呼吸できる浸透型の塗料の方がいいですよ、と。
ならば、と今回はレイズドベッドでも使用したキシラデコールを採用。これは浸透型のペンキなので、塗り直しの時も古い塗装を剥がさずに重ね塗り出来るのもいいな、と。
座面ビスを隠す
これは、引っ越し後に自転車用の屋根がなくなってから、自転車のサビが増えたので。やはり雨ざらしは金属をサビさせるな、と。
なので、極力ベンチの表面にはビスを打たないようにしました。座面の板は裏から止めてあります。
とはいえ雨ざらしにするので、裏側に止めたらサビないのかは不明ですが。少しはマシだといいなぁ。
座面に隙間をあける
あと、屋内用のベンチだと座面の板がくっついたデザインのものよく見かけますが、概ね外用のベンチは座面の板がスノコみたく隙間が空いています。
恐らく、水捌けを良くするというか、板の隙間に水が溜まらないようにする工夫なのだと思うのですが。
ヤンメイ家のベンチもそのように座面板に隙間を空けてみました。さて、その効果はいかに?
防錆ビスを使用
ビスなどの金属類も雨ざらしだと錆びるのでここにも工夫を。ならばステンレス製のビスがサビづらいはずですが。ステンレスビスはややお高いので。コーティングで錆びにくくしたものを使ってみました。
一応、ステンレスSUS410よりサビに強い、とかメッキに修復機能あり、ということなので信用してみました。そう、余談ながらステンレスにも種類があって、特にサビに強いステンレスとそこまででもない物があるみたいなのですよね。
以上の工夫をして、ガーデンベンチを作ります。
製作の流れ
材料
2×6材(1820 × 38 × 140) 2枚
赤松垂木(45×45×1985)2本
杉材(36×45×1820)1本
ビス 5.1 × 3.8 / 3.1 × 2.8 各1箱
以上をホームセンターで購入。その際に、下の木取り図通りの寸法に木をカットしてもらいます。ビバホームだと結構長め(4mとか)の木材が売っていて良いのです。
当初、どうせ作るなら市販していないサイズが良い、と施主(ヤンメイ妻)がおおせでした。そこで座面には2mのカフェ板を使おうと思ったいたら、もっと厚みのある2×6材が良いと言いだしたので、サイズが小さくなりました。2×材はフィート規格なので、6ft (1820mm)より長い8ft(2438)では長過ぎるので182cmに短縮です。座面用の板は木取り図には入れていませんが、2×6材を端を少しカットしてそのまま使いました。
脚は45mmの角材を使うことに。長い角材2本から鳥居状に組む足を3組用意して、2×6材の板を乗せる構造に。ざっくりした設計図…というよりイメージ図?は下の通り。
組み立て
欠込み
先に足を作ります。長い柱と短い柱を鳥居のように組み合わせます。単純に重ねてビス止めではなく、欠込み(かきこみ)という技法を使いました。
図のように木に少し凹み部分を作り、そこに木をハメるように固定すると、固定力が増すようです。この脚は45mm角なので、10mmほど欠込みます。丸ノコで10mmの溝をたくさん入れます。
それをハンマーで叩くとちょっとだけ出っ張りが残ります。それをノミで削り落として平に慣らして完成。
ビス止め
それをビスで止めたら出来上がりです。ビス止め面にボンドを塗ると固定力が増しそうですが、後々、木が腐るとかで部分補修をすることを考えてビスだけで止めます。
これを3個作り、上から2×6の板を座面として乗せる仮組み。なんか良さそうでない?
面取り
あとは、面取りといって木材の角の角を落とします。これまではホビーカンナ、と言う道具を使っていたのですが。今回から面取りカンナという強い味方を用意しました。
このように木材の角に当てて引くだけで面取りが出来ます。しかも刃はカッターの刃なので、入手も取り替えも簡単です。これで面取り作業のスピードがグンとアップしました。
なんで面取りするんでしょうね?実用上、角を落としてないと当たって痛い、って程のことはなさそうですが。単なる雰囲気でしょうか?
座面固定
面取りの終わった脚と座面を固定します。上からビス止めが楽なのですが、ビスを濡らさぬよう下から固定しました。位置は座面板の真ん中と端から15cm位置に取り付けました。
これで完成!と思いきや問題発生。あれ?ちょっとグラグラしてない?
下から止めたせいか、ビスの長さが足りなかったのか。微妙にグラグラします。座る分には問題ないけど、ちょっと動くのが気になるなぁ。
貫設置
気にして使うのも嫌なので、脚と脚を繋いで固定する貫(ぬき)を入れることに。元々の設計にはなかったので、欠込みはなし。36×45の杉材を実寸を測ってカット。1550mmくらいでした。上から角材を乗せて固定するだけの簡易処置です。本当は下から留めたかったけど、下から木材を固定するのが難しかったんですよ。妥協妥協。
ところが、脚の間が狭くてドリルドライバーが入らない!仕方ないので、脚をバラして下穴を開け、手締めでドライバーで締めました。関節炎のヤンメイを気遣って、ヤンメイ妻が代わりに手締めしてくれました。
おっ、なんかこれで安定してきたぞ。これでよしとしましょう。
キシラデコール塗装
仕上げにステイン塗装をします。ヤンメイ家の定番となりつつあるキシラデコールです。妻の希望でタンネングリーンという深緑で塗ります。これまでと同じコテバケを使用。ムラなく塗るのに良いのです。
キシラデコールは防腐・防カビ・防虫塗料なので特に外装の雨や紫外線などに強いことを期待しての採用です。結果は数年後までお預けですが。一応、効果を出す為に2度塗りしました。さすがに一度塗りとは濃さが違います。ほぼ木目は見えなくなりますね。
冬なので丸2日程ペンキを乾かして完成です!
材料費の総額
2×6材 6F 2枚 ¥2,560
赤松垂木 45×45×1985 2本 ¥ 796
杉材 36×45×1820 1本 ¥ 548
ビス 4.2×75(160本) 1箱 ¥ 980
キシラデコール3.4L 1缶 ¥10,480
合計 ¥15,364
総額で15,364円でした。ベンチ代としては高いですが、ビスやペンキは純粋に使った分よりは多めに加算されています。木材価格が高騰しているらしく、以前は安価な材料の代名詞であったSPF材も結構いいお値段です。実質材料費は7,000円しないくらいでしょうか?
コテバケなど持っていたものは予算外です。サイズを考えると買うよりは安いですよね。こんな商品もあるので、保ちとか手間とか考えるとどちらが良いのか…
ともあれ、ガーデンベンチが完成したよ。それなりに手間はかかったけど、なかなか存在感があって、コロナ下の来客にも使い勝手が良さそうです、というお話でした。
そんな訳で今年もお家ネタ、DIYネタ多めになるかも知れませんが、懲りずにお付き合い頂ければ幸いです。