急にヤンメイ妻がチマキを作りはじめました。なんでも、今日が中国の端午の節句なのだそうです。なかなか季節感がありますね。
珍しく、しょっぱいのと甘いのと2種類作ってくれたので、ちょっと記録してみました。
今回はそんな、端午の節句にチマキを食べたよ、甘いのも食べたよ、という久々の異文化のお話です。
端午の節句は旧暦で
そんな訳で本日、端午の節句です。中国では伝統行事は旧暦に基づくので、太陽暦の5月5日ではなくて、今日なのですね。これ、「中国は6月3日が端午の節句の節句かぁ」と覚えてはダメなやつです。毎年変わりますから。
中国の端午の節句は、厄除けや健康祈願的な願いを込めた行事です。人々はチマキを食べます。とはいえ、近年伝統行事の行為は年々廃れてきており、みんながみんな食べるものでもないようです。
日本でも、みんなが5月5日に柏餅買ってくる訳じゃないですからね。うちも毎年作る訳じゃないですけど。材料とかやる気スイッチとかタイミングが良かったのでしょう。たくさん作って冷凍にしておくと、忙しい時の簡単ごはんにもなって良いのです。
甘いとのしょっぱいの
以前にも書いたのですが、月餅とかチマキとか、日本人に馴染みのある中国の食べ物、甘いものとしょっぱいものが両方存在します。
日本では、月餅は甘いもの、チマキはしょっぱいもの、と考えられているでしょう?これが中国だと、しょっぱい月餅とか甘いチマキもあるのです。
これ、日本人的には「なんで!?」とか「うそ、マジ?」って感じだと思います。でも、むしろ中国人的には「なんで日本のチマキは甘いのがないの?」って感じなのです。なんで文化って、偏って入ってくるのでしょうね?
まぁ、多分中国人的には、柏餅にこし餡と味噌餡があったり、おはぎにこし餡と粒餡があるくらい、普通に甘いのとしょっぱいのがあって、疑問すら持たないのでしょうけれど。
ヤンメイ家のチマキ
これまでもヤンメイ妻は時々チマキを作ってくれています。これ、当然ですが中国人はみんなが作れる訳ではありません。日本でも、ヌカ漬けや梅干しとかは買う人の方が増えているように、中国だって手間のかかるものは買ってくるものになっています。
幸い、ヤンメイ義母はチマキを作るのがとても上手で、ヤンメイ妻もその伝統を受け継いでくれたので、その恩恵にあずかっています。
逆に、どこまでが中国チマキのスタンダードで、どこからが妻の実家オリジナルなのか分かりませんが。ヤンメイ妻のチマキは脂たっぷりの豚のバラ肉が入っていて、日本のものよりはややオイリーです。美味しいんですけどね。


そして、今回、そのラインナップに甘いチマキが初登場しました。
甘いチマキ
さて、甘いチマキ。中身はあんこになります。三角のチマキの中央部分に、小豆のこし餡と乾燥させた棗が入っていました。多分、あんこは買ってきたものだと思うので、よく中華街のあん饅とかである胡麻風味の効いたあんこではないのですが。棗のほのかな甘さが後を引く美味しさです。あんこの量的にも適度で良い感じ。


見た目は完全に同じなので、開いてみるまで分かりません。ちなみに、ヤンメイ家ではチマキを包む糸が赤色ですが、中国では五行思想に基づいて、赤、青、黄、白、黒と5色使ったりもするみたい。ウチの場合は手間と費用の点で単色とのことです。
子供の日ではありません
日本では端午の節句って、男子の成長を祝う日で子供の日とも言いますよね。一応、桃の節句があるので、子供の日とはいいつつ男子の日って感じですが。
中国で端午の節句は子供の日とは別のイベントです。中国の子供の日はそれこそ、6月1日にあります。その日は結構子供優遇のイベントがあちこちで催され、子供的には楽しいアガる日みたいです。ウチもなんかケーキとか買ってきていましたね。
そんな訳で、ヤンメイ家では端午の節句にチマキを食べるよ。甘いものも美味しかったよ、というお話でした。うちも甘いの食べているよ、なんてお仲間の方からコメントいただけると嬉しいなぁ。