物干し台を作りました。正確には物干し竿をかける台ですね。ヤンメイ家ではウッドデッキに布団干しのスタンドを置いて洗濯物を干しているのですが。その布団干しがヘタってきたので自作することに。
物干し台くらい買えば?とも思ったのですが、自作のモノの方が保ちが良いのでは?と実験も兼ねて作ってみることに。
今回はそんな、物干し台をソーホースブラケットとSPF材でDIYしてみたお話。
物干し台が壊れそう
ヤンメイ家ではウッドデッキに布団干しを置いて、そこに洗濯物を干しております。一応、ベランダとかもあるのですが、陽当たりの良さでウッドデッキに干しているのです。
しかし、この陽当たりの良さが曲者で。布団干しが傷むのです。この布団干し、引っ越しと同時に買い替えたものなので、2年と少ししか使っていないのですが。本体のアルミ部分はよいのですが、接合部や可動部のプラスチック部分が劣化して割れそうになるのです。
よく、プラスチック洗濯バサミの洗濯ハンガーや洗濯バサミ自体が劣化して割れちゃうのと同じ現象です。そう考えると、太陽ってありがたいけど、紫外線って毒なんだなぁ、と実感します。
ともあれ、2年と少しで布団干しがダメになってくることで考えました。このまま3年毎に布団干し買い換えるのもイヤだな、と。一部のプラパーツだけ交換出来れば良いのですがそうも行きません。ならばいっそ、木製にしてみて保護塗料を塗りながら延命させる方が安上がりかつECOではないか?そんな訳で、木製物干し台の製作に着手することにしました。
ブラケットで物干し台
色々検索してみてヤンメイ妻のお眼鏡にかなったのがこの型でした。ソーホースブラケットを使った物干し台!
https://roomclip.jp/photo/Eu7t
こんなんでいいの?と思ったのですが。
「これが良い、他の形は不安定だ。私が何年洗濯を干していると思っているのか?」
そう言われるともう決定以外ありません。
ほぼ写真の通りに作るので、あまり工夫の余地はありません。台の高さとか竿を置く幅とかで妻の使い勝手を確認して作るだけです。
製作の流れ
材料
2×4材(3050× 38 ×89) 2枚
2×4材(1830× 38 ×89) 2枚
ホワイトウッド角材(30×40×1985)2本
ソーホースブラケット 1箱
トラスタッピングビス 2.5 × 3.8 1箱
以上をホームセンターで購入。ホワイトウッド角材とビス、塗料は家にあったものも使っています。
とにかく長く、背の高い物が欲しいとのことで、あまりカットしません。基本的に2×4材やホワイトウッドは角が取ってあるので面取りも必要ないです。
ソーホースブラケットという、2×4材をはめ込むだけで足の付いた土台を作れる金具で本体を作り、それを補強材で安定させる単純な作りです。まぁ、すぐに出来るでしょう、と安易に作り始めました。
塗装
何年も使いたいので、まずは防腐防カビ塗料をしっかり塗っておきます。塗料は前回、玄関ウッドデッキに塗ったニッペの水性木部保護塗料のメープルで。あらかじめ塗っておく方が組み立て後の手間がないかな、と。
子供にも手伝ってもらいました。本人は楽しんでいるのだけど、とにかく遅い。すると塗料が伸びないうちに乾いてしまうのでムラムラになってしまうのですよね…
適当なところで退場していただき、2度塗りに入ります。夏は塗料の乾きが良いのがいいですね。材料は以上で全てです。写真は組み立て前で、一度目の塗装の後で必要部分に切れ込みを済ませたもの。
組み立て
欠込み(かきこみ)
足に補強材を引っ掛ける切れ込みを入れました。ガーデンベンチやテーブルの時に使った技法ですね。まんまビス留めよりは強度がでるかな、と。
上の写真の左側の4本がそれです。木に少し凹み部分を作り、そこに木をハメるように固定すると、固定力が増すのです。この脚は38mmの厚みなので、10mmほど欠込みます。
本体の背骨部分にも、竿を引っ掛ける横板を乗せるための切れ込みを入れておきます。乗せる側と乗る側両方に溝を作り、これを組み合わせて固定します。
脚カット
直立してるなら必要ないのですが、写真のように洗濯バサミを逆にしたようなデザインなので、脚が開く角度の分、設置面が少なくなります。
この部分に斜めになるゴムのカバーを履かせる商品も存在するのですが。雨ざらしで使うことを考えると、水が溜まっても嫌なので素直にカットすることに。
何となくの雰囲気で12°に決定してカットしました。
補強材固定①
立ててから固定するのが不安定なので、先ずは脚に補強材を横わたしで固定します。ビスの下穴を開けて、皿取り錐でビス頭も埋まるように処理しておきます。
そこに屋外用の木工バンド、ゴリラグルーを塗ってから材を重ねてビス留め。
H型の脚を2組作ります。
ブラケット固定
ブラケット金具に2×4材を差し込んで、ビス止めします。ここで使うのはトラスビスというタイプ。表面にネジの頭が出るタイプです。
先程の脚の固定で使うビスは、頭が木材にめり込むタイプなのでその分の凹みを作らないといけません。でも今度は金具に止めるのでビスがめり込むスペースがない分、表面に出てくる仕様なのです。
ちょっとニセロボットの特徴であるリベットみたいで楽しいデザインです。一部のマニアな大人以外は何を言って分からないと思いますが。
とにかく、トラスビスでソーホースブラケットと2×4材を固定します。一本の脚に6本のビスを使うので24本必要。結構使いますね。うち8本は本体の背骨を挟んだ後に固定します。
竿受け固定
本体に竿を乗せる横板をはめ込みます。結構サイズがキツめなので、ハンマーで叩き込んでからビス留めします。写真は下穴だけですが、実際には留めています。
補強材固定②
基本的な形が出来てから、さらに補強材を横渡しに入れます。実際に固定してみた時の脚の開く角度が分からなかった(多少動く)ので、ビス固定後に脚の位置に合わせて材の長さを決めました。
脚の角度に合わせて斜めカットにして、ビス固定済みの補強材に乗せてから固定します。
完成
これにて完成!一応、ビスはサビにくいモノを使ってみたのですがどれだけ保つのか。というか、台風なんか来て壊れないのか?まぁ、使ってみないと分からないので、塗り直ししながら5年以上使えたらいいなぁ、と思っています。
経年劣化してきたら追加レポートも考えますが、まずは完成おめでとう!
材料費の総額
2×4材 4枚 ¥3,240
ホワイトウッド角材 2本 ¥756
ソーホースブラケット 1箱 ¥998
トラスタッピングビス 1箱 ¥437
合計 ¥5,431
総額で5,431円でした。最近、材木が高いのでDIYも割高ですね。今回もビスの一部やペンキ代は入ってませんからね。既製品の方がお安い。あとは、長持ちしてくれれば元が取れるんですけどね。
今回は、そんな木製の物干し台を自作しました、というお話でした。
自作物干し台を使ってみて
妻が実際に使ってみたところ、かなり安定感があり、センターに布団を干しても竿が2本使えるのでとても良い、と好評です。
先日の記録的台風の時にも特に寝かせておく、などの作業はしませんでしたが、問題なし。関東直撃!などというときにはロープで固定しようとは思います。


竿は古い布団干しをバラしているので、左右のパイプ部分が蓋なく剥き出しなのでどうにかしたいところ。安定感を出すため、妻がウレタンで巻いて隙間を埋めていますね。まぁ、カスタマイズして使い易く活躍させてもらえれば、と思います。(2022.9.25追記)