ウチのカミさん中国人 ~毎日が異文化~

国際結婚したい人の夢を壊さないといいな。国際結婚の現実、いいとこ悪いとこ盲点、みんなお話しします。

殺風景の意味が日中で全然違った話

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殺風景って単語、日常で使います?語彙としては分かるけど、口語でも文語でもあまり使っていないヤンメイです。

昨日、大掃除の際に、ヤンメイ妻の口から飛び出した「殺風景」の意味がなんとなくしっくりこなくて。よくよく聞いてみたら、中国語の意味と全然違うものでした。

久々に日中ギャップに遭遇したので、今回はそれをシェアするお話と小ネタをもう一つ。

中国語の殺風景

掃除中、ヤンメイ妻が言うのです。リビングにある2つの棚を見て「なんか殺風景だよね」と。

え〜、そうですか?上にごちゃごちゃ物は乗っているし、殺風景ではないんでない?むしろ、雑然というか、乱雑というか。もうちょっとスッキリさせたいくらいです。

ところが、さらに話をしてみると、全然意味が違ってびっくりしました。いや、日中あるあるの1つなんですが、それぞれの国で同じ単語を使っていても、その意味は全然違うってことがままあるのです。最近はめっきり日本語力のついた妻のお陰で、そうしたギャップが表面化しないのですが、今回は久々にヒットしましたね。

中国語の殺風景は「杀风景」と書きます。見た目はちょっと違いますが、実は使っている漢字は日本語と一緒です。ですが、その意味となると、結構違っているんですよ。

中国語だと殺風景は「調和を壊す、台無しにする(もの)」という意味だったのです。今風に言うと「ないわ〜」みたいな感じでしょうか。調和を壊して風景を台無しにしてしまうから「殺」風景だ、と。なるほど、意味としてはこちらの方が素直かも。日本語だと殺伐とした風景、みたいでストレートではないような。

つまり、ヤンメイ妻としては「この2つの棚が邪魔だよね」と言いたかった訳です。そーだね、それなら分かるわ。必要ではあるけど、確かにあの棚達、スッキリではない。

年明けたらもうちょっと整理しましょう。年内は棚廃止までは間に合わないので。こうしてちょっとづつ先送りにしたことが結構溜まってきているので、来年は整理の年にしよう。

中国人、大掃除やります

さて、過去にも何度か書いた気がしますが、ヤンメイ家では大掃除は日本人であるヤンメイの専権事項です。外国人であるヤンメイ妻には「しっかり掃除しておかないと年越しが気持ち悪い」というメンタルはありません。実は、寒空に汚れが落ちづらいのに掃除をする理由って、気分的に嫌だ、という以外の合理性はないので。外国人に強要は出来ません。

合理的に考えれば「暖かい時期にやれば良い」の一択です。ただ、なんかスイッチが入らないんですよね、ヤンメイの場合。年の瀬になってようやく重い腰をあげる、というのが毎年のパターンです。

なんですが、今年はなんと!ヤンメイが何も言わないのにヤンメイ妻が初参戦です!!正確には初でもないのですが、何も促さず、あれほどしっかり分担をこなしてくれたのは初めてでした。

感動したわ〜!!

オリンピックの何倍も感動したっ!!

というより、実際、助かりました。1人ではどうしてもスピードに限界があり手が回らないところがあったので。毎年、年が明けたら追加でやろう、と思いつつそのままになる、のがパターンなのですが。今年はそれがない!

お陰様で高所掃除を含む2階全体を終えることが出来ました。なんとその間、換気扇以外のキッチンを全て掃除してくれる働きぶり!もう感状を贈りたいレベルです。しっかり論功行賞をして報いねばなりません。あっ、最近のヤンメイ娘の戦国好きにちょっと引きずられております。

この調子で明日は1階高所やエアコンをやってしまおう!どうした心境の変化なのか。最近、ヤンメイの手が利かなくなってきたからかも知れませんが、とにかくありがたい限りです。他の国際結婚家庭はどうしているのかなぁ。

 

そんな訳で。日中では殺風景の意味が結構違うよ、というお話でした。後半はまぁ、ヤンメイの単なる日記ですが。では皆様、良いクリスマスを!