ウチのカミさん中国人 ~毎日が異文化~

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顎骨嚢胞の手術と入院③〜入院と手術

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さて、いよいよ入院です。全身麻酔です。手術です。嬉しくありませんねぇ。全然嬉しくない。そもそもマイナスのリスクを減らすだけなのでプラスの要素ないですから。

いやいや、これも貴重な経験です。無事手術を終えて健康になったうえ、さらに何らかの成果も掴んでやろうじゃありませんか。

今回はいよいよ、顎骨嚢胞を手術で取るお話です。他人にはいまいち面白くないでしょうが、個人的備忘録なのであしからず。

いざ入院

入院当日は受付とPCR検査があります。まずは受付。必要書類を提出して保証金を払います。保証人を付けるか保証金を10万円払うか。親戚に頼るのも大袈裟なので保証金を預けます。余れば帰ってくるらしい。

必要書類には、手術、麻酔のリスクは承知してます、とか、万が一手術の延期も承知します、とか半強制的な例の紙も含まれます。

受付時にベッドの空き状況が判明し、めでたく2人個室に。差額発生決定!本当に空きがないのかなぁ?ただ、結果的にはこれは正解で。翌日には相部屋だったもう1人の患者さんが退院したので、自動的に完全個室に!やはり音を立てることに気を遣わないでいいのは楽でした。特に具合が悪いと寝起きも不規則になりますから。

それはさておき。入院前のPCRを済ませ、結果が出るまではヒマでした。入院中、飲み水は自分で用意しないといけないので、2Lのペットボトルを買いに行って時間を潰したり。検査結果は陰性でしたのでいよいよ入院です。

実はこの時、ヤンメイ妻が病院まで付き添ってくれていました。やってもらう事は何もないので付いて来なくてもいいのですが気持ちがありがたいですね。そんな妻とも病棟前でお別れです。コロナなので病棟には入れないルールです。

しかし、妻も言っていたのですが不思議なルールです。PCR後、足止めをして外部との接触を断ち、陰性結果と共に他者と接触しないルートで入院させるのでなければ、陰性結果も怪しくなるのでは?と。検査後も買い物など外出可能で、陽性かも知れない妻と直前まで接触していていいのなら、面会謝絶の意味はないじゃないか、とご立腹。おっしゃる通りでございます。微妙に不徹底な処置です。

入院1日目

そんな鋭い妻とも別れ、単身入院生活開始です。案内された部屋で相部屋の方にご挨拶。ロッカーに荷物を入れ、事前検査を待ちます。血液検査と手術前の感染症リスクを減らすため、歯のクリーニングをしに外来まで行かなければなりません。

なので、寝巻きにも着替えず、お昼を食べる以外はすることもなく呼び出しを待つばかり。ススマホを眺めてのんびりとします。

夕方、外来まで出掛けて歯のクリーニングをしてもらいました。手術後の感染リスクを減らすために口の中をキレイにしておくんですね。うん、すっきり。

一応、夕飯以後は食事制限と取水制限がかかります。全身麻酔中に胃の中身が逆流すると大変なので、夕飯後はものを食べず、21時を過ぎたら水分も禁止です。逆に言うと、これを徹底させるための前泊入院なのかな?と思います。

21時頃消灯。なのですが、病室のドアは開けっぱなしで、廊下は常に看護師さんが行き来しているので、基本的にずっとザワザワしています。うるさい、と言うほどではないけど、静かじゃないと寝られない人は辛いだろうなー。夜は結構ひっきりなしにナースコールが鳴っていて看護師さんはお忙しそうでした。って、いつの間にか朝になってましたけどね。

入院2日目(手術当日)

翌朝、水分も摂れなくなったので、点滴で水分を入れるための注射針を手に刺して固定されます。もうこれは点滴があってもなくても刺しっぱなしになります。スタッフがあまり上手じゃなかったので何度か打ち直したうえ微妙に痛いけど、もう退院まではこのままらしい。まぁ、触らなければ特別痛いとかではないのでいいか。

この1時間後くらいから点滴開始。点滴はスタンドに吊るすので、これに繋がれると点滴が入っている側の手の自由がなくなります。微妙にスマホ操作が不便。ちなみに、この頃同室の患者さんが退院なさり、ヤンメイの2人部屋は完全個室になりました、ブラボー!!やはり、生活音を殺す気遣いしなくて良いのは楽ちんです。

ヤンメイの手術はこの日の3番目。午後2時は過ぎる予定らしい。当たり前なのですけど、前の手術の進行によって後の手術の時間は変化します。なので予定はある程度ふんわりしています。

これがかえって良かったです。なんか切羽詰まらないというか、心の準備をいつしていいか分からない、ゆるい感じでね。「あと30分後だ」とかドキドキすることがない訳です。時間未定だから。

逆に、「はい、20分後に手術ですよ」と急にお声掛かりとなります。すると、トイレに行って、手術着に着替えて、家族に電話して、とかしてるうちにあっちゅう間に時間な訳です。これも緊張しているヒマなし!なかなか良いシステムです。

点滴棒をカラカラ引っ張って、手術室に到着。2回くらい名前とリストバンドで本人確認をしたらすぐに手術室に入ります。さすがにちょっとドキドキ。あとは台の上に寝て、マスクを付けられて何回か呼吸したところで意識なくなっちゃいました。点滴でも麻酔入れていたのかな?なんかフワフワしてきたら言ってね、とか言われたのが最後。

手術終了

あとはどれくらい寝ていたのか分からないけれど、「はい、ヤンメイさん終わりましたよ」みたいな声掛けをされて、ボンヤリ覚醒したところからまた記憶が再開します。半分寝ているような、起きているような、気がつけば元の病室に戻っていました。手術が何時間だったのか、今が何時なのかも分かりません。

まだ麻酔が効いているのか痛みは全然ないんだけど、身体もいまいち自由が利きません。切ったのは顎なので、手足は動かせるはずなんだけど、少ししか動かせない感じ。

ここから徐々に麻酔が切れてきて、少しづつ感覚が戻ってきます。ただ、鎮痛剤を入れているのか痛みは出てきません。その代わり(?)、微熱が出てきたこの時が1番辛かったです。寝るに寝られず、動くに動けず、なんていうか生きているだけの宙ぶらりんな感じ。肉体的に凄く辛い訳ではないんだけど、このままの生がこの後の人生でずっと続くなら、いっそ終わらせてしまいたいよなぁ、と考えてしまいました。今思うと、薬による一時的なウツ状態だったのかも。

その後、気が付くと意識が飛ぶ程度には眠っていて、寝汗で首周りがグッショリ。何時かは相変わらず分からないんだけど、寝巻きを着替えてトイレに行くと、先ほどの悶々とした心持ちとは打って変わって心身共にすっきり!改めて気持ち良く眠りに着いたのでした。


そんな訳で、危惧していた麻酔の事故も起こらず、無事手術を済ませたヤンメイなのでした。ふぅ、めでたしめでたし。いよいよ次回は手術編の最終回。術後の経過をお話しておしまいです。