帰宅したらヤンメイ妻がテレビで中国の歌番組を見ていました。最近のテレビはYouTubeが見られるので便利ですね。全然粗さとか遅延とかないのです。
繰り返しますがヤンメイ、中国語が分からないので、ほぼ番組の内容とか分かりません。まぁ、音楽なので聴いて曲を楽しむくらいです。
ですが、それを観ながら妻が解説してくれる内容に驚きました。それこそ、タイトルの１つの答えになるかと思います。それが中国の全てとも思いませんけどね。
今回は、中国の面白い歌番組についてのお話。
中国のオーディション番組
妻が見ていたのは「中国好声音」という中国では有名な音楽番組で、視聴者参加型のオーディション番組のようです。
妻も懸命に観ているのであまり詳しく解説してもらえないのですが、プロ歌手の弟子が代理バトルをするようで、長丁場の選抜をずっとくぐり抜けてきたファイナリスト５名が優勝者を決める年間最終戦スペシャルのタイミングだったみたい。
もう９年も続いている人気番組で、一般視聴者がプロ歌手に弟子入りし、歌バトルの結果を会場の聴衆に判断されながら、一年をかけて振るい落とされ絞られていく、過酷な中国の競争まんまの番組なのです。
大河ドラマではないですが一年かけて追いかけていきますからね、視聴者にしても応援する候補者が出てきて感情移入し易いのだと。しかも、ずーっと選抜に残ってきた人達なので実力は折り紙付き。優勝者は晴れて名声とデビュー権を得て、その年の中国の紅白歌合戦（的な年末番組）にも出場出来るのです。
まぁ、朝ドラヒロインが国民の人気者になる構図と少し似ていますね。
中国ではコロナ終息？
このファイナル番組、会場は大きな競技場です。国立競技場クラスの巨大な野外ステージでド派手な演出と満員の観客の中、放送されたのですが。
その放送日は昨日。会場は武漢です。何万人もの満員の観客がソーシャルディスタンスとかまるでなしでライブを楽しんでいました。マスクを着けている人はほとんどいません。
演出とかウソとか全国的な状況ではないとか。色々言いたい人はいるでしょう。でも、少なくとも、まだ今の日本ではアクリル板もなく人が近距離で並び合って歌を歌ったり、観客が心置きなくペンライトを振って大歓声を送る光景は見られないですよね。
単純にヤンメイはあの光景に羨ましさを感じました。老若男女（あまり老は映ってなかったけど）がライブを楽しめるって、日本ではいつになるか見当もつきませんから。
信じる信じないは自由ですが、仮に本当はコロナ終息していないのなら、万単位の競技場を満員にする程の参加者と出演者全てに、事前に検査で陰性を確保したってことでない？（陰性が判明していないとみんな怖くて収録に参加してくれないと思いません？）どっちにしろすごいよな、と。
ヤンメイは妻のご両親と時々テレビ電話で話しますが、みんな心配なくガンガンとバスツアーに参加している話を聞きます。毎回ウソをついて得するとも思えませんし、ヤンメイは中国終息説を信じています。
まぁ、その国民的人気番組の舞台を武漢にするという演出には、さすがに共産党の影が見えますけどね。日本も散々復興五輪とか言ってますし、一党独裁と開き直っている中国とどっちもどっちだな、と。
日中エンタメの違い
それはさておき。中国の歌番組、派手ですよ。見ていると、お金があるなぁ、と思います。派手さについては好みもありますけれど、今の日本には一テレビ番組にここまでの舞台装置は用意出来ませんね。日本のトップアイドル、嵐のコンサート映像の方が地味に感じるくらい、単純に物量差があります。
中国人の好みとして派手好きというのはあるかと思いますが、光の演出も派手なだけでなく、メリハリが効いていて、普通に美しいです。中国人というだけで下品な派手さを想像していると、すぐに現実から取り残されちゃいますよ。
コンサートで光を振りたがるのは日本と同じですね。あの辺は観ていて技術差は感じませんでした。あと、途中に英語の歌詞が混ざってくるのとかも、日本と一緒で驚きました。
あと、中国の番組はCMがあまり入らないのがいいです。ゼロではないけれど、日本の番組ほど「またCM？」みたいな入り方はしません。その代わり、常に画面の片隅にスポンサーのドリンクの映像が控えめに映っています。番組をぶった切ったCMを挟むより、こっちの方がいいなぁ。
あっ、YouTubeは無粋に途中にCMをブッ込んできますけどね。
ちなみに、結果は単依純という18歳の超歌ウマの女の子が頂点に立ちました。会場得票は３万５千票の圧勝でした。会場の参加者はスマホで投票するのが今風ですね。あっ、トヨタがスポンサーでした。
ともあれ、武漢ではド派手なコンサートイベントを普通にやっているよ、というお話。あなたは信じる？信じない？
