ウチのカミさん中国人 ~毎日が異文化~

国際結婚したい人の夢を壊さないといいな。国際結婚の現実、いいとこ悪いとこ盲点、みんなお話しします。

木の根は抜くな! 〜ヘルニア闘病記①

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ヤンメイ、腰のヘルニアになりまして。現在進行形で闘病、治療中です。腰痛というより、足やお尻の痛みまであるのを腰下肢痛というようですね。坐骨神経痛と併発した可能性もあります。

腰椎ヘルニア。誰しも一度くらいは耳にしたことがありそうなメジャーな病気ですが、それなりに厄介な腰痛の一種です。ヤンメイ、10月にこれを患いはじめまして。別に中年男性のヘルニア闘病記などありふれているとは思いますが。基本ウチカミは日記なので自分向けの記録ではありつつ、皆さんがヘルニアにならない為の愛溢れる内容になる予定。

今回はそんな、中年男性を襲った腰椎椎間板ヘルニアのお話。

木の根を掘り起こすな

あれは忘れもしない10月19日。あの日は庭の木を掘り起こしておりました。2年前、ヤンメイ妻がすでに植えていた枇杷の木の近くに、いただいたグミの木の鉢植えを植替えまして。それが2年のうちに結構大きく育ってきて枇杷の木の邪魔になって来たんですよ。

ヤンメイ妻の依頼はその木を切ってくれ、だったのですが。そのまま地上に出てる木の部分だけ切ってしまうと、切り株が残ります。ヤンメイの性格的に根を残しておくの嫌だったんですよね。

なので、スコップでえんやこら根を掘り起こしたのですが、まぁ2年の間に立派に育ってがっつり根を張っておりました。もうね、全然抜ける気がしない。なので、スコップを蹴り付けて根を切る作戦に。それで周りをカットしてからテコの要領で根を掘り出しました。いや〜、疲れた。

この日はその後でヤンメイ妻と浅草寺にお参りに行って、浅草ランチをしたり、おみくじを引いたり。その時、ヤンメイ、人生初の「凶」を引きました。あれ、本当に何にもいいこと書いてないんですよ。さすが凶です。ちなみに、浅草寺のおみくじは凶の確率が高いことで有名みたいですね。で、それのせいではないと思うのですが、翌日から腰痛がやって来たのです。

腰痛悪化の3ステップ

翌日、起きた時に骨盤の後ろ辺りになんか痛みを感じました。ああ、これ、昨日の筋肉痛だな。まぁね、昨日頑張ったからね。湿布を貼って適当に凌ぎます。

そのまた翌日、今度は骨盤ではなく、お尻や太ももの裏に痛みが出ていました。あれ?まぁ、足もお尻も掘る作業では頑張ってたしな。体が鈍っているな、と苦笑しつつ、やはり湿布で対応。それなりに過ごせました。

が、そのまた翌日。翌朝起きようとするとどうにも起きられない。足を曲げると昨日の比ではなく痛い!めちゃくちゃ悪化しています!!痛いのは腰から足でした。動かなければそこまで辛くはないのですが、動こうとするとビーーーンッとお尻から足にかけて痛みが走ります。

目が覚めた姿勢のまま固まっているのが1番楽なのですが、そのままでは食事もトイレも出来ません。土下座をするように体を丸めると、まだ少し痛みがましなので。しばらくイスラム教徒のように地面に身体を投げ出してから動き始めました。痛いので極力体は伸ばさず、90°くらいに腰を屈めてトイレに行きます。

動かさなければ割と大丈夫なので、ダイニングの椅子に座ってしまえば割と平気。後は寝ていると楽。日毎に悪化してはいましたが、この時点ではよもやヘルニアとは思わないので、これまでの2日間のように湿布を貼って安静にしておけば明日には元気になるだろう、とタカをくくっておりました。

しかし、結果的に翌日、木の根を掘り起こしてから3日後である月曜日には症状はピークを迎えました。もう、どう寝ていてもずーっとジンジン痛い。楽になる姿勢がない。痛みで熟睡出来ない。足を伸ばして寝られない。押したり叩いたり土下座のポーズを取るといくらかはマシになりますが、まぁ一瞬の気休め程度です。歩くために足を着くと、腰の後ろにズッキーン!と痛みが走ります。エライことになってしまいました。

えっ!?旅行に行くって?

実はヤンメイ、4日後に旅行を控えておりまして。ヤンメイ家、ここ数年10月末頃に沖縄に行っているのです。だからこの時も石垣島に行く気満々で予約をしていたわけです。しかし、発症から3日、悪化する一方の体調に「これキャンセルだな…」と諦めておりました。なにしろ、一歩づつ激痛なんだから歩くこともままなりません。とても旅行どころではない。

しかし、娘に旅行の中止を伝えると、一応頷いてはくれたのですが。ヤンメイが出勤後の部屋で、さめざめと泣いていたのをヤンメイ妻が発見し、ヤンメイを留守番に二人旅行を言い出しました。

もちろん、それはそれでいいのですが。よくよく考えると、ろくに動けないヤンメイが家に一人でいたところで、食事の用意というミッションを日に3回こなすのはなかなか難易度が高いことに気が付きました。それなら、キャンセル料を払うより、一緒に行ってしまった方が楽なのでは?と考え始めました。そう、あと3日でもう少し動けるようになっていれば。

そうだ、カイロに行こう!

いや、エジプトじゃないですよ。

カイロプラクティック!いわゆる整体みたいな治療です。実はヤンメイ、体調維持のため時々カイロを受けていまして。この最大のピンチに、今回もそこにお世話になることにしました。

普通は痛い時は整形外科じゃないの?と思われるかも知れませんが。ヤンメイ、以前肩の痛みで整形外科に行ったときヒドい扱いを受けまして。しかも、症状はまるで改善しなかったので。幸い、その後探して行ったカイロの先生はゴッドハンドと呼ぶに相応しく、効果バッチリでした!もちろん、保険の効く病院よりは高いのですけど。こんな時に頼るならカイロだ、と思っております。

幸い、連日予約に空きがあり、3日間続けて治療を受けることが出来ました。正直、まず治療院までの道のりがめちゃくちゃ辛い。100m進めずにうずくまり、休んでは歩き、休んでは歩きを繰り返してようやく到着です。そして、治療台に乗るのも一苦労です。治療台の上で姿勢を変えるのも辛い。

しかし、治療はあくまでもソフトです。なんか背中やお腹をそっと触れられるだけ。世間一般のボキッと音がして骨を動かされるなんてことは全然ありません。正直、何をされているのか不思議な治療です。その場で楽になる感じもあまりありません。帰りも痛む足を引きずるように職場へ向かいます。

ですが、縮こまって寝ていた足を伸ばして寝られるようになり、痛みで目が覚める時間も少しづづ伸びてゆき、3日目にはまぁなんとか旅行に行けるんじゃないの?くらいには改善してきました。痛い側を上にしてじっとしていれば、だいぶ眠れるようになっただけで大きな進歩です。動きは全然不自由ですが、まぁ、自動車の運転や飛行機での着座など、座って過ごすなら大丈夫そうです。よっしゃっ!旅行に行くぞ!!

今回の教訓

そんな訳で、突貫工事でなんとか旅行ができるまでに回復してしまったヤンメイ。いまだヘルニアだということは知りません。ヘルニアっていうのは、背骨の間の軟骨が包んでる緩衝材ゲルみたいなものが、軟骨を突き破って出てきてしまう病気です。それが腰で起きたのが腰椎ヘルニア。

なんで軟骨が破れちゃうのかというと、ぐっーっと前屈みの力がかかった結果、前が潰れて後ろにはみ出しちゃうのです。モスバーガーをかじるとソースとか具が後ろに飛び出してしまうのと同じ仕組みです。

今回のヤンメイの場合、木の根を掘り起こそうとスコップで前屈みに力をかける姿勢を続けたことが原因ではないかと思います。生えている木を避けるように斜めの姿勢で変な力を入れ続けたからなぁ。もちろん、力を込めたらみんながヘルニアになるとも限りませんが。不自然な体勢でかなりの力が腰にかかったのに間違いはありません。あれはやばいやつなのです。

そもそも、よく考えてみれば。木の切り株って割とよくあります。多分、引っこ抜こうとすると労力が半端ないか割に合わないのです。気持ち的にすっきりするよりも、根は残しても上だけ切って良しとしよう。そう判断する人が多いから切り株って残っているんじゃないかな?分からないけど。

なので、50代ぐらいまでの人はあんまり前かがみで無理な姿勢で腰に力をかけない方が身のためです。少なくとも、木の切り株は放っておきなさい!困ることはないから見て見ぬふりをするのです!!木の根は抜くなっ!!

 

それが今回、ヤンメイが皆さんに一番伝えたいことです。次回はヘルニア沖縄旅行に続きます。

 

ちなみに、抜く必要もないのにいらんことをしたヤンメイ、まるっきりの無駄骨だったのかというと、さにあらず。ちゃんと根を抜いたせいで、隣接していた琵琶の木は葉っぱに勢いが出てきたそうです。やっぱり栄養独り占めですからね。良かった良かった。