ウチのカミさん中国人 ~毎日が異文化~

国際結婚したい人の夢を壊さないといいな。国際結婚の現実、いいとこ悪いとこ盲点、みんなお話しします。

中国人の最も好む料理とは

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すいません、モリました。

いや、正確にはまるまるウソではないですけど。好むというか、ポピュラーな料理と言うべきでしょうか?

なんというか、日本人で味噌汁飲んだことない人ってまずいないと思うのですが。じゃあ、みんなに好かれてるかというと、それもどうだろう?と。でも、最もポピュラーな料理と言うならあながちウソではない気がします。

今回はそんな、中国人なら誰でも食べたことがあるというメジャーなメニューのお話。

日本人はトマトに火を通さないよね?

ヤンメイ妻が学生時代、中華屋さんでバイトをしていた時のこと。定食などのスープにトマトが入っていると、結構驚く日本人が多かったようで。

客:「え〜っ!なんでトマトとか入ってるの?」

妻:「いやいや、これ中国だと普通なんですよ。よくこうして食べますよ」

みたいな会話をしていたらしいです。

確かに。ヤンメイ 、結婚するまでトマトの入ったスープって食べたことなかったかも。

いや、トマトベースとかミネストローネ的なトマト風味の強い、赤い系のスープは食べていましたけど。溶き玉子のスープみたく透明なスープに具の一部としてトマトが入っているのって食べたことがありませんでした。

よくよく考えると、ヤンメイの場合、トマトってサラダとしての冷やした食べ方にはバリエーションがあるけど、トマトソース以外に火を通して食べることはありませんでした。これって日本人のスタンダードなんでしょうか?

トマトの効用

中国人は食材を機能で分類をすることがあります。体を温める食べ物とか冷やす食べ物とかで区別します。それをバランス良く食べることで健康を保とうと考えるんですね。これが医食同源の基本的な発想。

夏の旬の食べ物だと、体を冷やす機能を持っているものが多いです。きゅうり、スイカ、ナス、トマト。これらはみんな体を冷やす食べ物。なので、食べ過ぎると体を冷やし過ぎます。

子供の頃、アイスとかスイカとか「食べ過ぎるとお腹を壊すからいい加減にしなさい!」とか言われませんでした?まぁ、これもお腹を冷やすことを戒めていたわけですよね。

ですが、旬の物はいっぱい採れるし安いし食べ易い。でも、食べ過ぎると冷える。

そこで火を通すワケです。するとあら不思議、そこまで体が冷えなくなります。体を冷やす機能が、火を通すと変質するのを中国人は知っていました。

なので、中華料理にはトマトの炒め物とかきゅうりの炒め物とか、あまり日本人には馴染みのない料理が存在するんです。これは、きゅうりやトマトを身体を冷やさないで食べる知恵でもあるワケです。

中国人の最もポピュラーな料理

それこそが冒頭の、日本人にとっての味噌汁級にメジャーな料理、トマトと卵の炒め物です。

中国語では「番茄炒蛋」と言います。番茄はトマト、蛋は卵なので、もうまんまですね。

食材としては地味だし安価なので、わざわざ中華屋さんで注文したことのある人は少ないと思いますが。中国に一定期間滞在した人は必ず食べたことがあると思います。

ヤンメイは、中国の大学の学食で食べました。結構好きなメニューで、繰り返し食べていた記憶があります。なんというか、トマトの甘さと酸味が卵でフンワリした美味しさになって、めちゃくちゃご飯とあうんです!

そして、妻曰く「この料理を食べたことのない中国人はいない!」と言い切れるくらいメジャーな料理みたいです。なにより、まず失敗しないので、初心者が最初に作る家庭料理の定番でもあります。

ヤンメイは結婚してから久々に食べましたが、ご馳走ではないんだけど、なんか時々食べたくなります。作り方も簡単で、クックパッドとか見ればいくらでも載っています。料理が面倒なときでもちゃっちゃと作れて良いです。(勢いでリンク張ってますがこれがおすすめというわけじゃないので雰囲気のご参考まで)

興味が湧いたら一度試してみて下さい。多分、美味しく作れます。


そんな、夏の沢山のトマトを見て思い浮かんだ、中国定番料理ご紹介のお話でした。