ちょっと前の話ですが。ヤンメイ妻、通称を登録しました。
はい、なんのことか分からないと思いますので、これから順を追って説明をしていきますね。
今回は、外国人が本名以外に名乗る名前を登録する手続きと、そのメリットについてのお話。
通称ってなに?
通称といっても、あだ名の話題ではありませんよ。日本人だとね、剛田武(ごうだ たけし)の通称はジャイアンとか、徳川光圀の通称は水戸黄門とか、そういった使われ方ですけど。
ウチカミは国際結婚ブログですからね。外国人が通称を登録しました、という今回のケースだと、公式な効力を持つ本名ではない名前を登録してきたよ、ということです。
これ、前回とも繋がるのですが。国際結婚で国籍がそのままの外国人は、日本人の姓にならない(なれない)のです。仮に櫻井翔とエマ・ワトソンが結婚したとして。帰化しないなら櫻井エマにはならなず、エマ・ワトソンのままなのです。
これを、本名はエマ・ワトソンだけど、櫻井エマと名乗ってもいいよ、というのが通称を登録する手続きです。
別姓の不便なこと
なんでわざわざこんな手続きをするのか?不思議に思う方もいると思います。
簡単に言うとね、時々不便だからです。
???
結婚した女性からはツッコミが入りそうですね。
名前が変わるのは不便だけど、変わらなくて何が不便なのっ!?と。
これねぇ、夫婦別姓家庭しか分からないかも知れませんが。特に外国人のなかでも、一見見た目は日本人と同じで、名前も漢字表記の中国人ならではの不便さかも知れませんが。あるんですよ、不便なこと。
とはいえ、今までその手続きをしなかったくらいなので、そこまで不便ではなかったのです。しかし、段々と不便さが出てきて、将来を考えて手続きをすることにしました。
さて、その不便さとはなにか?
それは親子で姓が異なることです。
中国人別姓あるある
基本的に親子は同姓ですよね。
ですが、ヤンメイ家は子供はヤンメイの姓だけど妻とは別姓です。なので、妻が子育て支援センターを利用するとき、幼稚園の書類を記入するとき、病院で子供の受診で保護者名を書くとき、いちいち引っかかるんですよ。
不審がられたり、確認されたり。そういう流れが非常に多いのです。その都度、外国人だから別姓なだけでちゃんと親子です、と説明するのが意外と面倒。(らしいです)
子供がいないときは特に不便はなかったんですけどね。
これでヤンメイ妻がパッと見で外国人だと分かる白人や黒人なら、しかも子供も白人や黒人の見た目の特徴が出ていれば、あぁ、外国人だから?と少しは察する人もいるかも知れません。
でも、見た目は日本人と変わらず、日本語も流暢、名前は漢字なので、外見上はただの別姓なんですよ、残念ながら。
なので、いちいち親子です!と言わなくて済ませるために、ヤンメイ妻は通称を登録したという訳です。
通称の登録方法
方法はいたって簡単。住んでいる市区町村の住民課で通称名記載申出書を出すだけです。
こういう手続きをする人は、およそヤンメイ達と似たような事情の持ち主なので、夫婦で同姓になるような名前を登録すると思います。多分、そういう内容じゃないと受理されないはず。帰化申請のときほど自由な名前を付けられるワケではありません。
余談ながら帰化申請の自由な名付けについてはこちら
→ 帰化中国人のびっくりする名付け
ヤンメイ妻は、当然ヤンメイの姓で登録しましたよ。すると、本名はそのままに、ヤンメイの姓で各種届出が出来るようになります。
仮にヤンメイの名が矢田 迷助だとして、妻が王 唯だとすると、矢田 唯という通称を名乗れるワケです。免許とか保険証、各種契約もみんなこの名前でオッケー。
もちろん、本名はそのままなので、パスポートとかはそのままです。母国での扱いは何も変わりません。あくまで、日本のローカルルールの中でのお話。
今後も日本で暮らす予定なので、将来の面倒が減ってまずはめでたしです。そんな、国際結婚ならではの通称を登録しました、というお話でした。