先日、休みを使って押入れを作りました。実は、DIYとしては5作目になるのですが、いつも下書きに書き溜めたままだったものでちゃんと書き上げてみようかと。
いつもの備忘録というヤツです。何かでたどり着く後続の方には、役立つか分かりませんが。まぁ、こんなやり方もあるのね、と。
そんなヤンメイが日曜大工で押入れを作ったお話。
ログハウスは収納がない?
ログハウスは収納がない、とよく言われています。少なくとも、ログハウスの欠点について調べると割と早期に遭遇するキーワードです。
結論を言ってしまうと、そんなことはありません。
少し前までの、海外から輸入したログハウスとか割とガチめな奴はそうだったのかもしれません。でも最近は各社のログハウスはキットのものも収納を工夫して増やしています。基本仕様だと多少少なめですが、オプションで増やすことは可能なものが多いです。自由設計になるとそれこそ完全に自由に作れますので、かなり思いのままに収納が作れると思います。
ヤンメイ家のログハウスも自由設計なので、それなりに収納があります。ただ、基本仕様なのか素通しの空間なんですよ。パントリーとしてキッチン側に作った物入れ以外は、一切棚がなくて。もちろん、希望すれば棚も入れてくれたと思うのですが、デフォだと広々とした空間が広がるのみなのです。
これは「ただの空間なので棚は入れますか?」と訊いていただけていたら良かったのに、とは思いますよ、フェニックスホームさん。
押入れは作れます
でもね、ログハウスに住むような人は家に手を入れるのも楽しみと捉えていけるような人種だ、みたいなイメージありません?なので、あえてフェニックスさんも仰らなかったのかな?とも。
なので、完成後にフェニックスホームの松下さん(社長さん)が照明位置の手直しに来てくれたときに、「このスペースに棚板というか、押入れ的に板を入れて上下を分けたいのですが、素人の自分でも出来ますか?」と尋ねたら、簡単に出来ますよ、と。
曰く、板を乗せる角材をコの字に付ければよいですと。3cm角の角材を倍以上の長さのビスで止めれば強度も十分なので、200kgくらいまではいけるのではないか?と。
ヤンメイは理系ではないので構造力学とか全然なので。自分のような素人がただ角材を打ち付けて果たして200kgもの強度が保たれるのか、とっても不安なんですけどね。まぁ、プロを信じることに。
かくして、自力押入れ棚製作が行われることになりました。
押入れ棚をDIY
準備
まずは材料を揃えます。そろそろコロナ禁足解除の雰囲気なので堂々とホームセンターへ。角材と板とビスを買います。
あらかじめ、必要な奥行、幅を図り、ホームセンターで角材をカットしてもらいます。ヤンメイ、ノコギリでまっすぐに板を切れないのは過去の作品で判明しておりますので。
調べてみると、一般的には押入れの棚板はロの字に梁を通して乗せてました。棚板というよりはほぼ床です。確かに、子供の頃は押入れに入って遊んでましたし、それくらいの強度にするにはこの構造なのかな?
フェニックスさんはコの字でいけるとのことでしたが、せめてロの字でいこうと。柱は4本分。実は他の場所にも棚を設置する予定でカット材はもっとたくさん用意しました。
ただ、金属のメジャーだと壁や柱に当たる部分にはまっすぐ当てられないので、ミリ単位が不正確です。いわゆる裁縫用の巻き尺が便利なのかも。
そんな訳で、計測の時点からアバウトになりつつも、概略図を作ってホームセンターへ。これを現場のオーダー表に書き写してカットしてもらうのです。柱に関しては、1820mmから必要な柱が何本取れるかを計算。写真右端の計算はそれなワケです。


買物
ラジアタパイン板 1820×500×25 2枚
赤松角材 1982×40×30 4本
65mmビス、75mm釘 各1袋
板材がバーゲンになっていたので、格安の計、5,561円で済みました。
正確には別途カット代が税込で319円かかっています。
手慣らし
いざ本番です!でも、いかに自分の家とは言え失敗は嫌なので、ちょっと難易度を下げてより小さな押入れの棚板から始めます。まぁ、本番前の練習と言えば練習、本番と言えば本番。
こちらも棚板が必要なのですが、そもそもがそんなに高さがないので、奥行きも40cmくらいの板を渡すだけです。練習にはちょうど良い感じです。
まずは角材に下穴を開けます。本当は必要か分からないけど割れたら嫌なので。それをまずは奥の壁にビスで固定。一応水平器で水平を測っていますよ。
さらにそれに合わせてコの字に組んだ角材を固定。これで土台が出来ました。ちなみに、よく見ると奥の壁の中央だけはビスでなく釘。この部分には間柱があるので長い釘での固定が出来るのです。釘を打つには大きくて重いトンカチが楽ですね。ウチのは小さいのでなかなか入らず、音だけ大きく、やや苦労しました。あとのビスは壁板に固定している感じです。
棚板は奥の壁側部分を角の柱分カットしてもらってます。しかし、180cm切っても3cm切っても同じカット代ですからね。3cm角くらいは自分で切れば良かった。さすがにこの長さならそこまで曲がらないだろう。
手前の部分は気待ち面取りのためにカンナがけ。ホビーかんなは扱いが楽ちんで良いです。ただ、そんなに角を取る必要があるのかは疑問。様式美?一応、右の写真の手前はカンナ済み、奥はまだかけてない状態です。


そんな加工をした板を乗っけて出来上がり。板自体に重さがあるので固定はしていませんが、今度またビス止めしておこうかな。完成写真を忘れたので、とりあえず荷物を入れてしまった状態を。こんな感じになりました。
本番
さて、その次の休み。いよいよ本番です。施工の場所はこんな感じです。
やはり練習と同じく押入れの四隅に柱が出っ張っているので、ロの字に角材を組んでの固定は出来ません。奥の角材は単独、両側と手前はコの字の角材を固定することに。練習と同じく下穴をあけます。それを水平を取りながら奥の壁に固定。
そしてまた、コの字の角材を両側の壁に固定します。実は左側の壁は若干厚みに不安があったため、ビスを斜めに打って深さを調整しています。ちょっと手前側を向いているの分かります?垂直に3.5cmもビスを打つと先端が逆の壁に突き抜けちゃいそうな構造部分なので。でも強度は大丈夫なのかな?今度、トンカチを用意して斜め手前に釘を入れておこう。
上に棚板を置いて完成!なのですが。あれ?板が入らない。寸法が長かったか…。結局はノコギリで切って長さを調整。
ちなみに、この面積の板は高額になるので、2枚の板を合わせて床にします。小さい方を5mmカットしたのですが、まっすぐに切れていないので部分的に当たります。それをさらにカンナがけして無理矢理押し込みました。
それに懲りて大きめの板は7mmカットに。添え木も当てて慎重に。ですが、なんか手元が見えずらくなったからか、添え木ごと斜めになって、かえって断面が波うってしまいました。長さ的にはすんなり収まりましたけどカッコ悪い。まぁ、物を入れてしまえば見えないんですけどね。
まぁ、これで完成です。本当は上にもう一段板を入れたいのですが、とりあえずここまで。鉄は熱いうちにとアップしちゃいます。右奥の隙間は敢えて見ない。
下調べは色々しましたが、結局はめっちゃ手抜きの簡単な作りにしてしまいました。あとは強度と耐久性ですよね。しばらくは地震のたびにドキドキしそう。
でも、素人作業ながら一見普通の押入れっぽくなりましたよ?これで押入れとして収納力がアップしたので少しは家が片付くかな?ずーっと宙ぶらりんだったから気持ちがスッキリしました。
そんな、素人DIYで格安で押入れが作れました、というお話でした。