ヤンメイの娘は本が大好きなので蔵書が増える一方です。既存の本棚はいい加減いっぱいなところに、昨年末のクリスマスプレゼントに「鬼滅の刃」コミックス23巻分が加わり溢れ出していたので。ヤン娘用に新たな本棚を作ることにしました。
いくつかの条件をクリアしつつ作った本棚がヤンメイ妻、娘ともに好評価だったので。今後のためにも記録しておく備忘録です。
久々のDIYネタ。今回はサイズ、幅96.6×高さ80×奥行30cmの子供の本棚兼おもちゃ収納を作りました、というお話。
子供用本棚のDIY
そんな訳で、子供の本棚が飽和状態でした。本も増えるし、学習系のファイルなど徐々にスペースがなくなっていて。
そこにきて増えた「鬼滅の刃」コミックスに関しては置き場がなく。なんか空いたスペースに分散して置かれていたので、ヤン娘より本棚作りを依頼されていたのでした。
さらに、ヤン娘所有のおもちゃをはじめ、うまく分類、整理が出来ない物達も散在していたので、スペースを作ってひとまとめにしてしまおう、と。
そこで、下記のように本棚とおもちゃ収納を一体化させたものを作ることに。ちなみに、左の空いたスペースに支えが入ってコンテナボックスが収まるのですが、適当に端材で賄うために図面への記載はなしです。右側が本棚スペース。棚板は可動式なので増やすことも可能な設計に。
今回のこだわりポイント
せっかく自作するので、既製品とは違う完成度を目指しました。
棚板を可動式に
時々DIY記事で可動棚を作るエントリーがあります。割と、棚柱という金属の支柱を付ける方が多い印象なのですが。ヤンメイは今回ダボを使ってみました。そして、なんでダボで作る人が少ないのかも分かりました。(理由はのちほど)
ともあれ、収納物に合わせて棚板の高さを調節出来るといいかな、とトライしましたけど、なかなかの難易度でした。
既存のコンテナを入れる
おもちゃや書類を入れるためにコンテナを引き出し代わりに入れることにしました。木でも作れますけど、薄くて軽くてそれなりに頑丈なので、コンテナを入れる方がスッキリするかな、と。
近所のホームセンター、コーナンで適度に安いインボックスがあったので、これを使うことに。
高足で浮かせる
今回、一番のこだわりは下に掃除機をかけられる構造にすること。ウチはルンバはないけど、ルンバも入れるくらいの地上高10cmを確保しました。埃がたまるのが嫌だし、ゴキブリの駆除の際にも楽かな、と。
幅が1m程の本棚に本を入れた時、両側の板だけで重さを支えるのは強度的にどうかな?と真ん中に足を入れることに。
ただ、窓下に収まるよう、高さは80cmという制約があるので、その分収納スペースが犠牲になりましたけど。
巾木避けも作るよ
大体のお家の壁は、壁材や壁紙の境目を留めるためか隠すためか、巾木という出っ張りがあります。これがあると家具が壁にぴったりとくっつかないのですよね。
なので、その分のスペースをカットして壁にぴったりとくっつくようにしました。これを巾木避けといいます。そういう家具も売っていますが、今回は自作です。
フェルトパッドも
うちはパイン材のフローリングですし、重い物をずっと置いておくと凹んでしまいそうなので。傷防止と掃除の時に滑らせ易いように、本棚の脚というか接地部分にフェルトを貼ってみることに。
製作の流れ
材料
- パイン集成材(1820 × 900 × 18) 1枚
- ビス 5.1 × 3.8 / 3.1 × 2.8 各1箱
- 木ダボ 8mm 9個
- 棚受けダボ 7mm
以上をホームセンターで購入。その際に、下の木取り図通りの寸法に木をカットしてもらいます。コーナンさんはアプリ会員には10カット無料で切ってくれるのでカット代はほぼなしが嬉しい。巾木除けはカット代がもったいないので自分でのこぎりでカットします。
組み立て
ダボ穴開け
まず、ドリルでダボの穴を空けていきます。写真のように、別の板に穴を空けておき、それをガイドにすると同じライン上に直角に合わせるだけで穴の位置が決まって楽です。(治具は端材で自作)
10cm間隔で8つ空けます。それを両面に。ちなみに、ダボが7mm経なので、セオリーだと穴は6.5mmが良いはず。


ただ、これだと実際にハメる時には凄く硬くてなかなか入りません。ヤンメイ、後から穴を7mmに拡大したら今度はユルユルになってしまい、棚受けダボにテープを巻きました。やはり、セオリー通りが良いようです。
棚受け取付
コンテナを入れる際の受けに、長細い端材をビス留めします。端材の厚みとパイン材の厚みがあまりないので、はみ出さないよう短いビスを使います。以下、全てのビス穴は下穴を開け、皿取り錐でビス頭をくり抜いています。
組み立て
底板を両側からビスで止めます。本棚の横はどうせ見えないのでまんま止めるだけ。真ん中の板は位置がズレないよう、棚板を間に挟んでガイドにして下からビス止め。
棚の天板は両側の板に乗せる構造で、天板をすっきり見せるためダボで止めています。これだとネジ穴が表面に見えませんからね。
今回は棚の裏側には板を入れないので、本体はこれでほぼ完成。最後に真ん中の脚を付けます。底板と脚のそれぞれに穴を空けて、ダボとボンドで固定しました。
棚板穴開け
今回、1番の難所はこの棚板の穴開けでした。写真のように2枚の板を合わせてセンターに穴を開けると、2枚分の作業がいっぺんに出来るはずなのですが。
これがズレるんだわ。で、これで真っ直ぐに半穴が開けられないと、棚板の安定性がなくグラグラしてしまうのです。
だからみんなダボ穴の可動棚を作らないのでは?
次からは、やはり棚柱を使うか、トリマーできっちり同じライン上に同じ深さの溝を掘って対応します。綺麗な半円穴はきっと難しい。
ちなみに、ダボ受けが円形なので、基本的には棚には半円の溝がフィットするはず。ヤンメイのようにトリマーで削ろうという人は他にいるのでしょうか?
仕上げ
子供用の棚なのでボーズ面ビットで角を丸くします。これだけでなんか本格的!(になる気がする)あとは全ての面にサンダーでやすり掛けをします。#120と #240でかけて滑らかにならして終了。濡れた雑巾で表面をきれいに拭くのも忘れずに。
ちなみに、これが角を丸めた天板ですが、左上にダボ穴が深すぎて貫通しているのが見えています。まぁ、ネジ穴をダボで埋める作業でも同じ見た目になりますけど。失敗は失敗。いつになればノーミスDIYが出来るのか。
フェルト貼り
最後は屋内に運んでの作業。接地する部分に合わせてフェルトを切り、木工用ボンドでべったり貼り付けて完成!
材料費の総額
パイン集成材 1枚 ¥5,478
インボックス 3個 ¥1,861
棚受けダボ ¥ 168
合計 ¥7,507
総額で7,507円でした。ビス、木ダボ、木工ボンドとかは既に持っていたので予算には入れていません。実質的には8,000円くらいでしょうか?合板ではない無垢の本棚でこのサイズだと絶対にこの値段では買えないので。好きなサイズで作れたことだし良い工作だったかな。
今回はそんな子供用の本棚兼おもちゃ収納を作ってみたお話でした。割と好評で、妻に同じ規格でいくつか棚を作るように言われました。庭が落ち着いたら作ろうと思います。以上。