あー、中国の宣伝をしようという話ではありませんよ。中国のテレビ番組の中で行われるコマーシャルの話です。
これ、全然日本と違っていて、いいシステムだなぁと思ったので。日本の皆さんにも紹介してみようと。
今回はそんな、日中テレビCMの違いについてのお話。
CM見ない問題
最近とんとテレビでCMを見なくなりました。テレビ自体をほぼ見なくなったのが一番大きいのですが。見る時は圧倒的に録画したものを見ているので、大抵は飛ばしてしまうんですよね。
全然最近のCMとか分からない。昔は短編映画みたいだったり、フレーズや音楽が印象的だったり、それなりにインパクトがあったんだけどな。近年、そうした記憶に残るCMはゼロです。
あとは、インターネットで動画を視聴するので、そこで流れるCMも飛ばしてます。これはテレビよりもさらに印象に残らないですね。クリック広告の方がまだたまに気になるのがあるくらいです。
とにかく、CMを見ません。そんな暮らしをしていると、オリンピックの番組中のCM。あれが邪魔です。
元々、ヤンメイ的にはCMは邪魔者だったのですが、より邪魔くさく思うようになっていました。明らかにCM耐性が下がっていますwww。
特に、変なタイミングで試合が途切れたり、細切れで連発されたりするとイラっとします。アサ◯ビールとかパナ◯ニックへの悪印象すら湧いてきます。邪魔すんな!
中国の賢いCM
その点、中国のCMは違います。いや、そういう日本と同じスタイルもあるのですが、全然違うスタイルのテレビコマーシャルがあるんですよ。
妻がよく観るのは中国の「新相亲大会」というバラエティー番組です。それがYouTubeだから通常CMはカットされているのか分かりませんが。
この番組では日本の番組のように放送を中断してのCMは入りません。その代わり、この写真のように宣伝したい商品のパネルが常時映る位置に置かれています(赤マルで囲っています)。常に目に入りますが、邪魔というほどではないです。
もしくは背景に入れ込んできます。これもまぁ、さして気にならない範囲ではないでしょうか?というか、番組を夢中で見ていると気になりません。ちなみに、ここで宣伝されているのは無添加のお醤油です。
しかし、仕掛けはそれだけではありません。通販番組ではありませんが、番組内の区切りの良いところで司会者が商品の紹介をするのです。「これ美味しいよ、ホント!」みたいに。
これ、バラエティーだから出来るのかも知れませんが、「踊る!さんま御殿‼︎」で「いや、この醤油ほんまウマイわぁ!」とか明石家さんまがやるイメージです。
基本的にその司会者が好きで番組を見る視聴者は多いでしょうから、司会者に商品を褒めさせると、ヤラセとは分かっていても認知度は上がりそうだし、上手くすれば高感度も上がるかもですよね。なかなか上手な手法だな、と。
これと同じことは出来なくても、左上に「江苏卫视」という字が出ているのですが。これ、中国の放送局の名前です。NHKとかTBSと書いてあるようなものです。この位置に、常に会社名や商品名を出しておくとか、番組を邪魔しないで認知度を上げるCMの打ち方ってあると思うんですよね。
まぁ、CM入れるタイミングとか長さとか、今後は視聴を邪魔せず宣伝する方法を考えないと、いよいよテレビなんてジリ貧になっちゃうと思います。その辺りのユーザーフレンドリーさも中国に上回られないよう、日本の広告マンも頑張って欲しいものです。
ともあれ、中国の番組はCMが邪魔しないぞ。日本も見習って!というお話でした。