最近、子供に絵本を読んでいて思ったのです。上の写真のようなおにぎりって実在するか?と。
絵本とか記号的にはよく見ますけれど。実際にはあまりこのような形には作らないのではないか。そのように思っていました。
ところが、あったよ。灯台もと暗し。中国人のヤンメイ妻がこのような典型的おにぎりを作っておりました。そして、そこで明かされた妻のおにぎり観。やっぱり国際結婚夫婦というのは近くて遠いのが面白いな、と。
今回はそんな、フィクションおにぎりが我が家にあったお話。
アイコンおにぎり
おにぎり。我ら日本人のソウルフードですよ。最近は外出が減り、コンビニおにぎりの需要も減ったので、海苔の売れ行きが悪くなっているそうですね。すげー影響力だな、コンビニおにぎり。
ともあれ、そんなおにぎりのアイコン的スタイルに、アイキャッチのように(逆さモヒカン型?)に海苔を巻いた形があると思います。
ただ、ヤンメイの実家ではあの形のおにぎり、なかったんですよね。もうちょっと全面的に巻いておりました。もしくはいっそ巻かない。塩にぎりのようなシンプルなスタイルの時は巻きませんでしたね。あとは俵型にする時も巻かなかったような(うろ覚え)。
ともあれ、よくある絵のように巻いたのって、ほぼ見たことがなくて。確かに、あの絵のように巻くと直に持つ部分も多いし、手がベタつくのも避けられないので。あんまり海苔を巻く意味がないなぁ、と。
なので、あれは「フィクションおにぎり」というか、分かりやすさの先行した想像の産物で、実在しないではないのか?と子供に読み聞かせをしながら思っておりました。
中国人妻のおにぎり観
かつてヤンメイ妻はおにぎりを「つまらない、寂しい食べ物だ」と評しておりましたが、宗旨替えをして、現在は立派なおにぎり信徒として帰依しております(何に?)。
過去の発言はこちら。
そんなヤンメイ妻、おにぎりは握らず、型にはめて作るのですが、それがアイキャッチ画像のおにぎりでした。今朝の子供の朝ごはんですね。いきなり写真を撮ったので不審がっていたのは余談。
そう、よもや想像の産物だと思っていたアイコンおにぎりが、なんと我が家で普通に出されていましたよ!
なので、あんな海苔の面積の小さなおにぎりをなぜ作るのか尋ねてみました。海苔が小さいと手も汚れるし不便じゃない?と。
すると、コンビニのように米ー海苔分離式であれば海苔の食感が良いけれど、家で巻いてから時間をおいて食べる時は海苔が湿気ってしまい美味しくないし、食べづらい、と。
なので、むしろ、食べ易いように海苔を小さくしているのだ、と。
なるほど!いや、確かに実家の全面巻き、湿気った海苔が噛み切りづらいというか、食べづらかった記憶があります。それを防ぐための海苔の小型化!確かにそれはありです。もっと言えば、ラップやアルミホイルで包んで湿気ったおにぎり、手に持つと手が海苔で汚れたような記憶もあります。なんだ、全面巻きもそんなに良いものではないじゃん…。
そんな訳で、ヤンメイも小海苔おにぎりの実在を認め、全面巻き派から改宗しました。あっ、分離式と焼おにぎりは別枠で!
中国人におにぎりの良さを教えられるって、ちょっと複雑ですが。逆モヒおにぎりが実在した。考えてみたら結構良かった、というお話でした。