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ペレットストーブに炉台を自作してみた 〜ログハウスでDIY⑦

さて、ペレットストーブの炉台を作りました。炉台というのは、ストーブを置く台とか板とお考え下さい。

買うと高いので作ったんですけど、なかなか大変でした。まぁ、材料費の割にはそこそこの物が出来たかな。散々、色んなサイトを参考にしながら、結局は簡素な物になりましたけど。

今回はそんな、ペレットストーブの炉台製作のお話。

炉台とはなんぞや

さて、いよいよペレットストーブ導入が決まったので、それに先立って炉台を用意せねばならなくなりました。何しろペレットストーブは置いちゃったら最後、動かせないはずなので。台の高さ分、設置位置が変わらないように予め用意しておかないと。

ちなみに、炉台というのは下の写真のように、薪ストーブを置く台で囲む板(炉壁)とセットだったりします。

 

 

これをレンガで作ってるのとかも、すごく雰囲気があります。当初ヤンメイ妻はそれを切望していました。こんなのね。

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素敵なレンガの炉壁

ただこれ、まずめっちゃ重いです。この写真くらいレンガを積み上げると、固定のモルタルも入れたら炉壁一面だけで80kgは軽く超えるはず。それ2面+炉台+ストーブ重量。どれだけ重さがかかるのか恐ろしい。

一応、フェニックスホームさんに確認したところ、特に補強せず大丈夫とのことでしたが、やっぱり怖いので。レンガ案はボツになりました。

炉台は高価

本来、薪ストーブは置いてある近くの壁面が熱を持たないよう、防火上の理由から周囲を不燃材料で覆う必要があり、それで炉台や炉壁がいるのです。

ただ、ペレットストーブはそこまで熱を持たないので、法的には炉台はいりません。実際、普通のファンヒーターや石油ストーブと同様に、床の上に普通に置いてある家が多いのです。ですが、ヤンメイ、なんか気分的に台に乗せたいのです。しかし、これ買うのは高い。

灯台・ウォールプロテクター | 薪ストーブ専門店「ストーブ市場」

こちらなんか見ると、プレーンな板だけで3万円とかします。雰囲気あるやつは5万円超えてきます。まぁ、大体そんな、相場観です。ヤンメイ達がストーブを買う西村精工さんでも、石製の炉台がオーダーで3万円くらいだったので。

でも、ヤンメイはプレーンな鉄板や石板では嫌なのです。なんかタイル製が良い。そこで、好きなタイルを買ってきて、自作することにしました。いや、決してお金がないからじゃないよ。

炉台を自作する

「薪ストーブ 炉台」を調べると、DIYER達の力作がずらりと並んでいて、とても参考になります。しかし、技術的にも程度的にもそこまでガチなものはいらないし、出来ません。

そこで、うーんとプレーンに、板にタイルを貼るだけのスタイルとすることに。

どうやら調べていくと、木の板は反りが出る可能性が。反ってタイルが浮いてくるとか割れてしまうとか嫌だな。反らない板はないものか。

金属の板やフレームなら反らないけど重いし高いし。ケイカル板も考えたけど、なんかまんま床に置く素材でもないのかな。触ったら石膏的な感じだったし、板が大きいので余ったら捨てるのにも困りそう。あれは普通の不燃ごみとかには出せないはずだし。

結局、反りが少なそうなMDFボードをベースに、タイルを貼って枠を付けることにしました。これだと、炉台の高さが2cmで済みます。ちゃんとしたのだと5cmとかもっといきそうですが、ストーブ自体の高さが85cmもあるので、それに鍋とか置いたらもっと高くなります。炉台自体の高さは極力抑えたかったのです。

これも、防火性とか考えないで済むなんちゃって炉台だから可能なプランです。

ベース作製

材料

  • MDF板(765×765mm)
  • タイル   5.5枚
  • 接着剤
  • 5mm丸棒   4本

タイルはタイルスタイルさんでテラコッタ調のスペインタイルを購入。ケース買い(9枚入)で余ってしまいますが、カットに失敗したし、ギリギリで買わずに良かったです。

まず、これをMDF板に載せ、仮決めの位置に鉛筆でラインをとります。MDF板は765mmの正方形。角をカットしたデザインは難易度が上がるので不採用に。

接着剤はセメダインのコンクリート、金属、木材にも使える強力接着剤です。多少接着剤臭くなるので、室内での使用時は換気が必須です。室内だと結構時間が経っても臭います。

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ぎりぎり間に合った強力接着剤

この接着剤をタイルの裏に塗り、ある程度均してから下書きラインに沿って接着。均すのにはクシ目ゴテを、と書いてありますが、ヘアダイのおまけブラシでも全然作業は出来ました。

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ボンドを載せて均します

今回は目地幅を5mm取りたいので、5mmの丸棒をタイルの周囲に並べてスペースを作ります。

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丸棒でスペースを空けてタイルをボンドで固定

棒を挟みながら、どんどんタイルを並べていきます。急に固まる訳ではないので、置いてからもズラして位置を変えることは可能です。むしろ、固まるまでは動かすとズレてしまうので、位置が決まったら触らずに放置です。上に重りを乗せても良いかも。


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全部載せた時点でほぼ接着剤がなくなりました、セーフ!ほぼ丸一日で固まったので、丸棒を抜いていきます。

目地入れ

材料

  • 目地材
  • 板(枠用)
  • 養生テープ
  • フィニッシュネイル(釘・枠止め用)

 

出来上がったベースに仮枠をはめて、タイルを養生します。あまりタイルを養生する人は見ないのだけど、後の手間を考えるとやった方がいいかな、と。ツルツルのタイル面ならまだしも、テラコッタ風で汚れが落ちずらそうなので。養生テープが途中で切れたので色が違いますが、少し高価な緑の方が剥がれが良かったです。

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養生をしたタイル

結果的には良かったな、と。はみ出した目地は拭けば落ちますが、やはりテラコッタは一度汚れるとキレイに拭きとるのが面倒です。ヤンメイは結構目地を高くしたので、拭くとまた新たにはみ出しを生じさせ無限地獄に。養生は大事です。

今回買った目地はこれ。近所のホームセンターで在庫がこれしかなく、色も一択でしたが良い商品でした。量的にもちょうど良かった。


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説明書通り、水を入れて練るだけ。すぐに練れるので、出来たらタイルの間に押し込んでいきます。

当初、コテでちまちま入れていたのですが、粘度が高くてなかなか隙間に入っていきません。当初、生クリーム絞りみたいなのに入れて流しこもうと思い、あり合わせの材料で自作してみましたが失敗。粘度がありすぎて袋がすぐに裂けてしまった。本当の絞り袋なら違ったのかな?どの道、あまり効率的ではなかったです。

 

もう目地はね、指でぐいぐい押し込む。

 

これが一番早くてキレイです。道具とかほぼいらない。特に、少し時間が経つと目地が乾いてきて更に粘土状になるので、作業もしやすくなります。

 

ただ、ゴム手袋は必須です!

 

ビニール手袋でやったら、あまりの透過性にひどい目に遭いました。なんの役にも立ちません。目地はアルカリ性が強く、素手で触ると肌がかなり傷むのでゴム手袋をしてやりましょう。目地が粘土的な感触なので、ビニール手袋から染みてきてても全然気付きません。

目地をぐいぐい押し込んだら、あとは指で滑らかに均しておしまい!指の腹でなでるようこすって目地面を平らにすれば完成です。

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目地入れ後のタイル

今回の失敗

普通ならこれで作業が終わるのですが。今回、ヤンメイは枠の塗装が間に合わず、仮枠を付けて作業して失敗しました。

仮枠と目地がくっついてしまい、枠を外したら外の目地がボロボロと剥がれてしまい。結局、外側の目地は全て取り外し、再度養生した枠を付け直してから目地を入れ直しました。

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枠も養生して目地を入れ直し

全くの無駄。二度手間です。

しかも、塗装した木枠も、時間短縮でニスを塗らなかったら養生テープを剥がしたときに、所々塗装も剥げてしまい。こちらも手直しをする必要が。

やはり、時間に余裕を持って作業しないと、結局は余計な時間を喰いますねぇ…

枠作り

材料

  • 木枠       2本      
  • 塗料

ヤンメイの炉台は板にタイルを載せた構造なので、枠がある方が良いだろうと。今、こうしてエントリーを書いていると、1×1材とかのプレーンな木材で良かったんじゃないか、と思えますが。

なんとなく思いつきで額縁用の棒を買ってしまい、それを45度にカットして外枠として付けてみました。1本240mmなので2本買うとかなり余ります。45度カットには以前買ったソーガイド ミニが大活躍しました。

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木枠、カット中

白木なので塗装をします。ゴム手袋をつけ、スポンジをカットしたもので、ササーッと塗れます。

 

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木枠 乾燥待ち

一度乾いたところでやすりがけをして二度塗り。初めて二度塗りしましたが、さほど仕上がりの差を感じませんでした。

ちなみに、養生テープを剥がしたときに一緒に剥げてしまった箇所は綿棒で塗り直しています。ハケを洗ったりしないので楽ですね。

とにかく完成!

枠の取付

  • 木工ボンド
  • フィニッシュネイル(釘)

板に枠を付けます。木工ボンドを塗った枠を板にくっつけて、フィニッシュネイルで留めていきます。いや、フィニッシュネイル大活躍です!

ちなみに、フィニッシュネイルとはエア式の釘打ち機で、片手で簡単に釘が打てる道具です。これはめっちゃ早くて簡単です。

今回はボンドを塗った枠を片手で抑えながら、もう片方の手でフィニッシュネイルを打っていっていたので。普通に釘とトンカチを使っていたら枠の固定が出来なかったでしょう。

ともあれ、板の外周全てに枠を付けて、一晩ボンドを乾かしたら完成です。

ニス塗り

材料

  • 水性ニス

いやいや、もうひと作業忘れていました。ニス塗りです。実は、ヤンメイがベース板に使ったMDF材は少々湿気に弱くて、ちょっとカビやすい素材だと、このエントリーを書いていて知りました。

基本的にはストーブの下に敷いてしまって、ずっと動かさないので。万が一カビても分からないのですが、出来ればカビないで欲しいので。防カビ作業としてニス塗りが推奨されていました。しかも、二度塗り三度塗りが。

しかし、それを知ったのはストーブ設置の前日なので、乾かす時間を考えると1度しか塗れません。夜中の10時から作業をして、2時間ほど乾かして取り込みました。これで、少しでも湿気の吸い込みが抑えられるとよいのですが

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ニスを塗ったMDF板

炉台DIY完成!

そんな訳で設置当日にはなんとか炉台が完成しました。前回のカットしたタイルはこんな感じになりました。あとはストーブを載せて割れないことを祈るばかりです。

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完成した炉台
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カットしたタイル部分

以下に、新しく購入した値段の分かるものだけ書いておきます。水性ニスとか塗料とかボンドとか、以前買ったのは分からないので総額に入れていません。


MDF板   910×1820×12mm     1,969円

丸棒       4本                             259円

枠           240mm   2本           1,760円

目地材    2箱(含む失敗分)    756円

タイル    1ケース(送料込)  3,740円

 

総額    8,484円  で炉台が出来ました。


まぁ、本当は工具とか買っちゃってますけど、材料費的には1万円以下でこれくらいの炉台が出来たなら上等かな?と思っております。


以上、ペレットストーブ用に超簡単炉台を自作しました、というお話でした。